1)アメリカに留学すると強くなる 神話
2)どうやったら世界の動きに興味を持てるのか?
3)アメリカは何もかもすばらしいのか?
4)笑えない話。話を笑えない。
 
 
 
 

            「アメリカに留学すると強くなる」のは本当か?
 

日本を発つ前に「アメリカに行ったらもっと強くなって帰って来るんだろうね」
とよく人に言われました。どんな点が強くなりそうなんでしょうか?

思うに、まず見た目。
強くなる可能性は ります。妙にたくましくなってしまい、
10キロほど太って帰国する人もいるとか・・・。
            
次に性格。アメリカだけでなく、
外国に行くと強くなるのかもしれません。
環境が違うのでそれになれるために、
耐える強さもついてくるでしょう。
それに加えて、ものの言い方や、物腰も強くなるかもしれません。

たとえば、先日大学内で ったコンサートに行き、
開場を待っていました。
入り口で、無料の券をもらえる仕組みになっていました。
残りの券は数少なく、わたしの前で終わるんじゃないか、と
気がきでは りませんでした。さて、わたしの番が来ました。
ところが後ろにいた男の手が、横から伸びてきて、わたしの
チケットを取ろうとするでは りませんか。
せっかく並んだのに、取られてたまるか!!
「わたしが先よ」と言いつつ、手を払いのけてみました。
日本にいたら、払いのけるまではしないと思います。         
確実にわたしもずーずーしさを増してきているわけです。

それでも、日本人なので根っから丁寧な人種なわけで、
いろんなところで「何で謝るの?」と言われています。
わたしも、「何で謝ったんだろう?」と思う時が ります。
それに、用が って電話をかけてきた人に、「 りがとう」
と言って電話を切ったり。 とで、「なんでお礼言ったんだろう?
本を貸してと言われたのはわたしなのに・・・」
こんなわたしも徐々に態度が大きくなっていくのでしょうか?
まー、結局人に寄るわけですが。
 

  どうやったら世界の動きに興味を持てるようになるか?
日本の高校生や大学生に、世界の動きを聞いてみるとします。
先生方の間で嘆かれているのは、「学生は自分たちのことばかりで
世界にちっとも目を向けない」と言うことです。
欧米の学生と比べたら顕著でしょう。
わたし自身も まり興味をもてないでいました。
でも、それには理由が るのではないでしょうか。
ヨーロッパの国々は陸続きで、
いろいろな文化が流入し、人々が行き来し、
日本よりも他国の人々と近づく確率が多いはずです。
日本は島国。外国からの留学生が増えたと言っても、
英会話学校に行かない限り会えないような状況です。

わたしのクラスには台湾人の学生が6人います。
台湾での地震。依然だったら、「台湾で地震が った。
大きかったみたいで大変だ。とり えず募金でも。」
友達がいると「家族は大丈夫?電話した?」ともっと
具体的になるわけです。友達が台湾から来ているとなると
自分と置き換えて考えるわけですから、より具体的になるのです。
友達がいなくたって具体的に考えられれば良いのですが、
友達を通してその様子を聞くのと、新聞を通して
同じことをきくのでは訳が違います。
新聞も事実を明確に述べ、
リアルタイムに表現されているわけですが、
友達の口から出てくるリアルさとは違います。
感情が るわけですから。

大学入試が変わるか?という記事が新聞に出ていました。
ドイツの大学をイメージしたらどうか?と言うようなことを
中央教育審議会が言っているようです。
2週間前、ドイツ人とドイツの大学制度について話したばかりです。
ドイツの大学は何でも無料。
ただし、小学生のうちに将来を選択し大学へ行きたい場合は、
そのコースにのらなければいけないわけです。
この話をしていなければ、たとえ記事を読んだとしても
「へー、ドイツね」で終わったでしょう。
ドイツ人と実際に話したことで、
「なに、ドイツ?それは無理でしょう?
日本は法律もドイツのを輸入しているしドイツが好きなの?
それともドイツの制度は何もかも世界的にすばらしいの?」
と疑問が広がるわけです。

世界のことを考えるには、書物だけではダメのようです。
現実の生活で、実際にふれる機会がなければ
自分の考えとして根ずくことは り得ないのではないでしょうか。
どうしたら、日本の子供達に、リアルな経験を増やせるでしょうか?
とり えず、子供を外へ出すのはお金がかかるので、
外国人のみなさん。もっと日本へ遊びに来てね。


アメリカは何もかもすばらしいのか?
 

日本はこれまで欧米のすばらしいところを、ごっそりと輸入し
自国の改善に努めてきました。そして、今日のような
大国日本ができ がったのです。

アメリカ人と話すと、アメリカが全てだ。と言う印象を持ちます。
言い過ぎかもしれませんが、概してそうです。
自信満々で人の話に割り込んできます。
そんなアメリカ人と対照的な日本人。

特に授業中の日本人の態度は様々なところで
引き合いに出されます。
日本人は授業中ほとんど意見を言わない。
間が長い。
こう言われてしまえば、
確かにこんな奴らとは話にならないような気がします。
質問しても答えてくれないし、話し始めても、
間が長すぎて待ってられない。
でも逆にこういったらどうでしょう?
意見を言わないのは、教授の話が終わるまで
きちんと聞こうとしているから。
間が長いのは、きちんと考えながら、
必要なことだけを言おうとしているから。

こういう考え方も ることに気づいたのは、ドイツ人に
「日本人は他人の話を遮らないよね。すごく尊敬するよ」
と言われたからです。自分の文化が誉められるのは
なんだか嬉しい話です。わたし自身が誉められているような
気分でした。

と言うことで、自信を持って間を楽しむことにしました。
「まだ言いたいことが る」と言えば、誰しも黙るし、
適度なテンポに引き込めば誰も口を挟んでこないわけです。
 

冗談を笑えない。

今日の授業は笑えなかった。
ネイティブの学生は先生と恐ろしく楽しそうに
大爆笑・・・。

意味論は難しいです。
説明されたって笑えないもの。
たとえば
EYE DROPS OFF SHELF
   目薬が売り切れ (本来の意味)
  目が棚から落ちる (文字通りの意味)
後者の意味でとってしまうと、ぜーんぜん意味が分からない。
そして、ネイティブは大爆笑。
目が棚から落ちるのは確かにおかしいけど、
そんなにおもしろい?っていうくらい笑ってた。
心から意味をとるのは難しい。

「 ーつかれた。」
「I am tired]

I am tired と言っても何となく私の疲れは本当には
伝わっていないような気がする。
言葉を自分のものにするのは大変。
それとも自分の言葉を話すのが難しいのでしょうか?

冗談を笑えない。笑えない冗談。「を」が入っただけで、
意味が違いますなーー。