憲法(西原)
【前期試験】
問題
(’99)
以下のような考え方がある。それに対して、日本国憲法の構図を
踏まえた上で、自らの立場を論評せよ。
「選挙で当選した国会議員が、選挙時の公約を守るのは、国会議員の地位が選挙民の
信託に基づいている以上、当然のことである。にもかかわらず、現状では、当選後に国
会議員が選挙公約をひるがえしても、何の問題もないものとされている。しかしこれは、
民主主義の根幹を侵害するものである。国民主権原理の下、単に選挙の時だけでなく、
選挙後においても実質的に国民が国政に影響を及ぼす機会が保障されていることが
必要であり、いったん選んだ国会議員が選挙民の意思を踏みにじっても、国会議員が当
選した選挙区において、選挙時の公約を守らない議員をリコールし、人気の途中であっ
ても選挙された別の議員に交代させるような制度が、国民主権原理の上からは、必要と
される。」
【後期試験】
問題1
(’01)
以下の二つの裁判に関して、憲法上の論点を踏まえた上で、自らの立場から判決文を起案せよ。
200x年8月15日、内閣総理大臣・大泉純二郎と、東京都知事・西原慎次郎が、靖国神社に参拝し、それぞれ、内閣府予算および知事交際費から、各3万円の「玉串料」を支出した。
二礼二拍手一礼の神道形式に則った礼拝の後、二人は、靖国神社境内に集まった報道陣を前に、共同意見を発表した。「ここに祀られている英霊のおかげで、現在の日本の繁栄がある以上、
英霊をあがめることは日本国民としての当然の義務である。その義務に従って、内閣と東京都を代表する我々は、国家機関・地方自治体の機関として、礼拝を行った」。
これに対し、キリスト教徒・青山一郎、上智二郎ら100人の東京都民は、東京都知事による玉串料の支出が違法な公金支出に該当するとして、東京都財政への返還を請求する住民訴訟を提起した。
また、京都府に住む大谷三郎と龍谷四郎ら100人の仏教徒は、内閣総理大臣による公式参拝が憲法に反すると同時に、彼の発言によって、自ら承認することのできない信仰を強制されたとして
国家賠償を請求する裁判を提起した。
問題2
(’01)
以下の裁判に関して、憲法上の論点を踏まえた上で、自らの立場から判決文を起案せよ。
200x年7月24日、国会は、マスメディアが国会議員の汚職について報道を行うことも同じように「プライヴァシー権の侵害」として処罰の対象とする「個人のプライヴァシー権を保護するための法律」を可決した。
新聞社、放送局が共同して提起した、この法律の執行停止を求める仮処分申請は、東京高等裁判所早大社学支部の判決によって、最終的に事件性を欠くとして却下された(ここまでは、皆様ご存じのとおり)。
翌200x+1年、与党前幹事長の加藤紘二衆議院議員の事務所で、公共工事受注の見返りとして建設会社等から過去10年間にわたり5億円以上の提供を受けており、それが、税務申告も政治資金規正法上の届け出もされないままになっていた事実が明らかになった。
内部告発によってこの事実を最初につかんだ毎朝新聞は、この資金を個人口座で管理していた加藤事務所の佐藤四郎代表が脱税を犯していると、新聞紙上で報道した。それに対して警視庁および東京地方検察庁は、「個人のプライヴァシー権を保護するための法律」
に対する違反があったとして、毎朝新聞の社主である早稲田太郎、取締役論説主幹の慶應二郎、取締役政治部長の東三郎の3人を逮捕し、起訴した。(本件はフィクションであり、現実に存在するいかなる人物・団体とも関係しない)
【備考】
僕は一回も授業に出なかったけどCがきた。
大学生なら憲法くらい取っときましょう(笑)
持ち込み可。出席なし。
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