倫理学
【前期試験】
(’02)
問題
下記から一つあるいは二つのテーマを選び、それぞれについて学びえた事を書き、
さらに諸君の思うところを述べなさい。
1.臨済思想について
2.十牛図について
3.社会科学の客観性について(問題意識の発生、世界認識の限界、価値自由説などに触れつつ論ずる事)
4.M.ウェーバーの言う「伝統主義的心情」と「資本主義の精神」との関係について。
5.諸々の宗教倫理が労働や経済活動についてどのように考えてきたかについて。
6.宗教的禁欲の様々な類型について(5.のテーマと関連づけて論ずるも可)
7.その他。
【後期試験】
下記から一つあついは二つのテーマを選び、それについて説明し、さらに諸君の思うところを述べなさい。
タイトルを論の冒頭に明記すること。(自筆ノート、授業配布教材の持ち込み可。)
1.官僚制の問題について(M.ウェーバー、H.アーレントなどの論を参照せよ)
2.ルネッサンスにおける幾何学的遠近法の成立に関し、その思想的背景
3.デカルトの学問論について(M.ハイデガーの解釈を参照せよ)
4.「死への存在」(M.ハイデガー)について
5.下記の文章について諸君の思うところを述べなさい。
「神々がシーシュポスに課した刑罰は、休みなく岩を転がして、ある山の頂
まで運び上げるというものであったが、一度山頂まで達すると、岩はそれ自体
の重さでいつもころがり落ちてしまうのであった。無益で希望のない労働ほど
恐ろしい懲罰はないと神々が考えたのは、たしかにいくらかはもっとものことであった。
・・・・・
シーシュポスが不条理な英雄であることが、すでにお解りいただけたであろう。
その情熱によって、また同じくその苦しみによって、彼は不条理な英雄なのである。
神々に対する彼の侮蔑、死への憎悪、生への情熱が、全身全霊を打ち込んで、しかも何も
成就されないという、この言語に絶した責め苦を彼に招いたのである。これが、
この地上への情熱のために支払わねならぬ代償である。
・・・・・
この神話が悲劇的であるのは、主人公が意識に目覚めているからだ。きっと
やりとげられるという希望が岩を押し上げるその一歩ごとに彼をささえているとすれば、
彼の苦痛などどこにもないということになるだろう。今日の労働者は、生活の毎日毎日を
同じ仕事に従事している。その運命はシーシュポスに劣らず無意味だ。しかし、彼が
悲劇的であるのは、彼が意識的になる稀な瞬間だけだ。ところが、神々のプロレタリアート
であるシーシュポスは、無力でしかも反抗するシーシュポスは。自分の悲惨な在り方を
すみずみまで知っている。まさにこの悲惨な在り方を、彼は下山のあいだ中考えているのだ。
彼を苦しめたに違いない明徹な視力が、同時に、彼の勝利を完璧なものたらしめる。
侮蔑によって乗り越えられぬ運命はないのである。」 (アルベール・カミュ著『シーシュポスの神話』より抜粋。)
6.その他の任意のテーマ
【備考】
自筆ノート、授業配布教材、参考書の持ち込み可。出席は毎回取る。
マックスウェーバー思想の基本がわかる。社方論と一緒に取ることをおすすめしたい。
先生はとっても真面目な方で、テスト返却もきちんとしてくれる。しかもコメント付き。
ほとんどの先生がテストさえ返却してくれないのに、家まで郵送までしてくれる。
勉強がしたいのなら、ぜひ取るべきです。
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