社方論

【前期試験】
(’01)
問題・次の(1)および(2)の2つの問いに答えよ。

(1)近代的認識の特質について、次の諸点を論ぜよ。
 1)カントが『純粋理性批判』において解明した「認識の本質」とフッサールの
  「現象学」におけて解明した「認識の本質」とを比較考察せよ。
 2)T.クーンの「パラダイム転換論」と、これに関連する諸説を検討しながら、科
  学的考察の態度について論ぜよ。
 3)実在の論理と認識の論理について考察し、近代史が直線的でなく、弁証法的に
  展開しがちである理由を例を挙げながら論ぜよ。

(2)アダムスミスの道徳哲学について、次の諸点を論ぜよ。
 1)道徳哲学の体系を要約し、とくに「道徳情操論」について論ぜよ。
 2)「労働価値説」を説くに至ったスミスの問題意識について述べ、労働価値説を論じながら
  これが社会科学の出発点だといえる理由について考察せよ。


(’02)
問題・次の(1)および(2)の2つの問いに答えよ。
(一)近代が直線的でなく、弁証法的に発展しがちであることについて、次の諸点から考察せよ。
 (1)社会科学の理論と政策および歴史の関係について論ぜよ。
 (2)認識の論理と実在の論理および二項対立思考について論ぜよ。
 (3)これからして、日本や中国の近代史が弁証法的に発展してきたことについて
    論ぜよ。

(ニ)次の2問中1問を選択して論ぜよ。
 (イ)プロテスタンティズムの倫理観について考察し、これとディオニソス的世界観
    の系譜との関係を考察せよ。
 (ロ)近代以前の社会秩序に関する思想を、「質料と形相」の哲学用語使って論じ、社会
    のありかたと生活の特質を、近代社会における生活特質と比較して論ぜよ。

【夏季レポート】
 社会科学のための哲学を読んで、1万文字に要約せよ。

【後期試験】
(出題年不明)
{問一} 
必然・自由・偶然について、次の論点を論ぜよ。
「市民社会」とここにおける「偶然性の克服および政策」に関するヘーゲルの見解について論ぜよ。
「偶然とはいかなる現象か」を明らかにし、必然・自由・偶然の関係を生活と学問との関連において論ぜよ。

{問ニ}
キリスト教の教養と文化について、次の論点を論ぜよ。
カルヴィニズムの教養と、イギリスの文化・政治・経済・社会制度に対する考え方との関係について論ぜよ。
カソリックの教養と、フランスの文化・政治・経済・社会制度に対する考え方との関係について論ぜよ。
ロシア正教の教義と、ロシア(ソ連)の文化・政治・経済・社会制度に対する考え方との関係について論ぜよ。

{問三}
議会選民民主主義について、次の論点を論ぜよ。
「価値多元的社会」「国家の社会化」「社会の国家化」「組織化された大衆民主主義」「経済社会協議会」のタームを使い、今日の議会制民主主義
について論ぜよ。
政党政治の発展と議会制民主主義の関係について論ぜよ。

{問四}
マルクスの理論及び思想について、次の諸点を論ぜよ。
政外論について論じ、この思想に対するルターの影響について考察せよ。
資本主義の崩壊の必然性について論ぜよ。

{問五}
ケインズ理論について、次の諸点を論ぜよ。
いわゆる一般理論について考察し、これとマルクス理論との類似点について論ぜよ。
ケインズ理論から生まれた政策及びその問題点について論じよ。

{問六}
官僚の本来的性格、官僚制度、官僚の理論について論ぜよ。

('02)
問題1(1)議会制民主主義に関して次の問に答えよ。
      (イ)議会制民主主義が「独裁政治」や「全体主義」に陥る危険性について、そ
         の基本理念の矛盾との関係において論ぜよ。
      (ロ)政党政治の発展が、議会制民主主義を形骸化させ、あるいは官僚制政治を助長
         する点について論ぜよ。
      (ハ)「組織化された大衆民主主義」と、議会制民主主義の形骸化や官僚政治化
         との関係について論ぜよ。
      (ニ)議会制民主主義の形骸化ならびに官僚政治を克服する方策について論ぜよ。

問題2(2)マルクスの「資本論」を援用する社会政策について、次の問いに答えよ。
      (イ)資本論と社会政策との関係を明らかにしながら、社会政策について論ぜよ。
      (ロ)今年の春闘では、「ベア」闘争が難しい状況であるが、この点について、「階級
         闘争の制度化」に触れながら論ぜよ。


【備考】
持ち込み可・出席取らない。
先生超インテリです。なかなか興味深いお話しをしてくださいます。
テストは授業に出てても、普通の人には、難しい。
夏のレポの1万文字はきつい。以前は模解が出回っていたが、最近みつかりませんね。
看板授業ってことなんで取ってみては?


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