俳句で散歩38 土浦駅前複合ビル「ウララ」
 たくましき栗藷供え無月かな  国彦

【解説】土浦駅前にできた複合ビル「ウララ」に県庁の出先として特色ある「茨城県県南生涯学習センター」が繁昌している。所長が大物で、自分の作ったみごとな栗やさつまいもを運んできて、センターに月見の飾りつけをしたりする。ほれぼれするほど太った絶品で、丹精のほどがしのばれる。あいにく十五夜の夜は曇りで月は見えなかったが、供物だけでも見ものだった。俳句では、見えなかった名月も「無月」と呼んで季題にしてしまうのだ。

【写真】百貨店などと共に県南生涯学習センターが入っている土浦駅前の複合ビル「ウララ」

【メモ】茨城県県南生涯学習センターは、市民の生涯学習の場を提供する目的で作られた。センターには、多目的ホール、中小講座室、音楽室、軽運動室、情報図書コーナーなどが設けられており、高校生から中年の人までが利用している。


【詠み人】本名=加藤栄一。筑波大学名誉教授、現在常磐大学国際学部長。『樹』『天為』同人。

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