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「 世の中の目に見えない転換を分析しよう! (社会政策革新の核心) ----- 人/暮らし/地域社会にみる「価値形成の構造転換」 -----
利益追求型「事業種」経済から互恵実現型「事業態」経済へ
ここで確認したいことは、<送り手側のモノ提供の論理>に基づく「人種」での就労や雇用、その収入によって営まれる全国画一的な消費生活として毎日と一生の大枠が類型化される「暮らし種」、それらを偏重して育む「地域種」の充実体制は、確かに地域の産業基盤の必要最低限の整備という目的を効率的に果たしました。しかし適度な目的達成の後も一辺倒に偏重され押し進められたことは、国や地方の財政や経済を破綻させてさえゴリ押ししたい人々の単なる地域エゴに成り下がっていったという事実です。 「磐石な国家体制にまでなってしまった「地域種」の充実体制」という問題とまったく同じ構造の問題に、「磐石な国家体制にまでなってしまった言わば「業界種」の充実体制」という問題があります。 こうしたすべて<送り手側のモノ提供の論理>が通底する「人種」「暮らし種」「地域種」を俯瞰すると、とても単純なことが分かります。 これは、概念図20に示すような<利益追求型「事業種」経済>の一大概念体系であります。
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主体的に望ましい生活を実現したい、つまり幸福というものを望む国民ならば、まず「自分がどのような暮らし方や生き方をしたいか、いろいろな思いの他の人々とどのように折り合いをつけるコミュニティ政策が望ましいか」について考える、そしてコミュニティ政策の実現という<目的>意識をもつことが何より必要です。 地域社会において誰も彼もが市民活動やボランティアをしなければならないということはありません。そうしなければ主体的に政治に参加できないとすれば、それは市民活動ファッショでありボランティア・ファッショということになります。むしろ現代は、 以上のような地域社会の誰しもが不条理と感じる問題は、社会的に重大ですが、だからこそ解決されて行きやすいと言えましょう。政治家も黙ってはいられないし、マスコミに糾弾された政府や自治体も善処せざるを得ないからです。
前項<「地域種」から「地域態」へ>では、「地域態」を分かりやすく説明するために、世界の「地域態」の成功例として、ハリウッドやラスベガスやシリコンバレーといった都市や、ケンブリッジやオックスフォードのような大学という知識資源に根差した街といった欧米の地理的圏域をあげました。 現代の日本社会の、「地域種」の充実体制と中央省庁の規制による支配がまだまだ全国津々浦々、地方末端にまで行き渡っている実態を踏まえるならば、日本で「地域態」を成功的に実現していく最良の方策は、「地域種」の充実体制を拒絶したりそれから免れたりすることではないでしょう。 つまり、物理空間の様相は一気に変える事は出来ませんが、精神空間の様相は、人々の頭の中が変わってしまえば一気に変わる事が出来るのです。 <受け手側のコト実現の論理>が通底する「人となり」「暮らし態」「地域態」を俯瞰すると、とても単純なことが分かります。 これは、概念図21に示すような<互恵実現型「事業態」経済>の一大概念体系であります。
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「地域種」が成功するとは、{物理的諸機能の総体}の完成度が高いということです。それは機能の一貫性とモノの感覚の素晴らしさで評価されます。
「地域態」が成功するとは、{精神的諸機能の総体}の完成度が高いということです。それは意味の一貫性とコトの感覚の素晴らしさで評価されます。 田園生活のパラダイム(考え方の基本的枠組み)は、「自然環境における自給自足」です。 長引く不況下、癒しを求める人々の間で大ブームとなった温泉は、老若男女を問わない国民的レジャーとして定着した感がありますね。 (2)地元の自給自足の生業を活かしあう人と人の関係づくり (3)地元の自給自足の体制を地域社会の魅力とするコミュニティ政策*づくり が熱心に行われているのです。 「温泉まんじゅう」店が軒を連ねるような温泉地ほど、まず人づくりをしていない。そして、何かするにも、新しいモノづくりにばかり目が行ってしまいます。市町村の観光課も、国の助成金で何らかの公的施設を造ることや、地元名産品を活かした新しいお土産やメニューの開発を助けたりしています。けっして、それが無駄なことだとは思いませんが、全国の温泉地がやっている同じようなモノでは、新しい「温泉まんじゅう」が増えるだけの結果になりますまいか。 湯布院を今のような人気温泉地にした立て役者である地元リーダーは、アスペンなどの世界の長期滞在型リゾートを視察して、単純な事実に気づいたそうです。 (2)一軒一軒の旅館が得意のメニューやサービスをもち (3)こうしたおもてなし体制を湯布院の魅力とするコミュニティ政策づくり 湯布院には、温泉地に限らない「地域態」を成功的に作り上げて行く重要な鍵がたくさんありますが、中でも、 <2> コンセプトを立案し新しいコトづくりを果敢にリードしていく <3> 目に見えて人の理解を得やすく、すぐに結果がでるモノづくり戦術 以上は、それが無くては何も始まらない必要条件であります。
温泉地全体の「店態」としての特徴は、
以上の湯布院の温泉地全体の圏域としての特徴を整理すると、概念図22のような
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