活動内容
*はじめに*
世界にはどうして貧しい国と豊かな国があり、飢餓と飽食が同時に存在するのでしょう。本研究室では、とくに飢餓と貧困の問題に焦点を当てて、開発途上国の経済開発や農業発展について考えていきます。開発途上国の経済発展について考えるためには、経済学的な分析視角のみならず社会学や政治学からのアプローチも重要です。また、先進国や国際機関、多国籍企業などとの関係を抜きに開発途上国の問題を論ずることもできません。開発問題に関する幅広い知識と、それを使いこなす複眼的な視点を身につけることが本研究室の目標です。
3年次は週1回2コマのディスカッション形式のゼミで、農業経済学や開発経済論に関する基礎ないし専門的な文献を学習するほか、中国に7泊8日の農村調査実習に行きます。実習前には、中国農業・経済に関する文献の学習も行います。
農村調査実習の写真はこちら 4年次は、前期には引き続きゼミ形式での文献学習を行いますが、後期は自分で設定したテーマに基づき卒業論文の執筆を行います。
また、年に2〜3回週末等を利用して、セミナーハウス(山中湖、桧原湖など)でゼミ合宿を行っています。
ゼミ合宿の写真はこちら
*テキスト*
(1)これまでに読んだテキストの一部を紹介します。
荏開津典生『農業経済学』(第2版、岩波書店、2003年)
荏開津典生『「飢餓」と「飽食」』(講談社、1994年)
末廣昭『キャッチアップ型工業化論』(名古屋大学出版会、2000年)
大野健一・桜井宏二郎『東アジアの開発経済学』(有斐閣、1997年)
(2)テキストの選定に関する考え方
毎年3年次の始めに荏開津典生『農業経済学』を取り上げることで、まずミクロ経済学および農業経済学の基礎を理解してもらいたいと考えています。そのため、章末の練習問題は宿題として、毎週すべてのゼミ生に答案を提出してもらいます。提出された答案は、池上が採点のうえ翌週返却するとともに、わかりにくい問題については解説を行います。
3カ月程度で『農業経済学』を読了すると、次は開発経済論関係の文献を取り上げます。これについては、原則として毎年違う本を読みたいと考えており、現4年生は『キャッチアップ型工業化論』を取り上げました。現3年生は現在『東アジアの開発経済学』を読んでいますが、これを読み終わったら『開発援助の経済学』を取り上げようかと考えているところです。開発経済論関係の文献については、理論的なものよりは実証的なもの、あるいは実践的なものを取り上げたいと考えており、難しい数式やグラフの出てくる本は基本的に取り上げるつもりはありません。この段階では、テキストを素材として、開発問題や農業問題につき、ゼミ生が活発に議論してくれることを期待しています。
*ゼミの2年間*
ここでは、入室から卒業までの2年間のゼミ生活を簡単に紹介します。
2年生
例年12月の第1週にゼミ訪問が行われ、入室試験等により所属ゼミが決定します。
12月:新歓コンパ兼忘年会(ゼミの2〜4年生が一堂に会する唯一の機会)
2月初め:後期試験終了直後、山中セミナーハウスでゼミ合宿(2泊3日)を行います。いきなり『農業経済学』を読み始めます。
3年生
毎年金曜日4〜5時限にゼミを行っています。池上ゼミへの入室希望者はこの時間帯のゼミに出席できることが必須条件となります。
例年前期中に1回、セミナーハウスを利用したゼミ合宿を行っています。
7月:暑気払いコンパ(ゼミの3年生と4年生が一堂に会する稀な機会)
10月or11月:北京での農村調査実習(7泊8日)を行います。夏休み中だと航空券が高いこともあって、例年この時期に実施していますが、気候的にやや寒いので2004年以降は可能なら時期を少し早めることも検討します。
12月第1週:ゼミ訪問(新ゼミ生のリクルート)。これはゼミ生(とくに3年生)にとってきわめて重要なイベントです。池上ゼミの未来はこの1週間にかかっていると言っても過言ではありません。
12月:新歓コンパ兼忘年会
2月:4年生の卒論発表会に3年生も参加します。
3月:追い出しコンパ(ゼミの3年生と4年生が一堂に会する最後の機会)
4年生
例年、就職活動のために4〜5月はゼミを休止しています。
6〜7月:毎週1回2コマの文献講読ゼミを再開します。曜日は未定です。
7月:暑気払いコンパ
9月末or10月初め:卒論テーマ報告会
11月〜12月:卒論中間報告会
12月:新歓コンパ兼忘年会
1月:卒論提出
2月:卒論発表会
3月:追い出しコンパ
*入室希望者に期待すること*
“自分の意見がある”と“協調性がある”を兼ね備えていること。これまで漠然とこの2つの性格は両立しないと考えていましたが、50名近いゼミ生を見てきて、ようやくこの2つの性格が矛盾しないことがわかってきました。あと、何でも良いからやる気のあること。協調性がないのも困りますが、協調性しかないのはもっと困ります。