応用ソフトウェア実習T最終課題                   担当:鵜飼 康東 先生

「大学生の出席率に影響する要因の分析」              平成15122日 

00-103奥野健太郎

 

 

. 分析の目的  関西大学総合情報学部における学生の出席率(履修登録している日数に対して、実際に通学している日数が占めている割合)が、学生の生活環境によってどの程度影響するかどうかを検討することである。

 

. データの源泉  現役学生75名に対するアンケート調査の結果。(応用ソフトウェア実習TのS.Aによるもの)

 

. 分析結果

 

独立変数x1を登録日数、x2を通学日数、x3を入学形態、x4を学年、x5を性別、x6を自宅状況、x7を片道路費、x8を片道通学時間、x9をアルバイト日数、x10をサークル参加の有無、x11を文型志向の有無、x12を理系志向の有無とした。また、従属変数yを出席率(通学日数÷登録日数)とした。

 

まず、各独立変数間の相関関係を調べたところ、まず、登録日数と通学日数との2点間(Aグループ)に0.78という強い相関関係があった。また、自宅状況と片道路費と片道通学時間の3点間(Bグループ)にも、相互に強い相関関係があった。【自宅状況と片道路費(0.68)、片路路費と片道通学時間(0.79)、片道通学時間と自宅状況(0.82)】これらには、多重共線性が生じていると言える。それゆえ、Aグループ内の二点間同士の、また、Bグループ内の三点間同士の組み合わせを避けて、重回帰を行った。

 

 

 

@[Aグループの通学日数と、Bグループの片道路費と片道通学時間を除いた場合]

y= 1.2889 – 0.0343x1 + 0.0847x3 – 0.0980x4 +0.0155x5 + 0.0788x6 – 0.0086x9 – 0.0404x10 – 0.0015x11 – 0.0593x12

 (6.1383)  (-1.1558)  (1.0815)  (-2.7026)  (0.2714)  (1.4720)    (-0.5700)  (-0.7965)   (-0.0247)  (-0.8654)     ()内はt値

adjR2=0.0693より、この数式は7%の説得力である。また、P値は、x4のみ0.0088で5%水準で統計的に有意であったが、残りはいずれも有意ではなかった。

 

 

 

A[Aグループの通学日数と、Bグループの自宅状況と片道通学時間を除いた場合]

y= 1.3555 – 0.0299x1 + 0.0798x3 – 0.0947x4 +0.0219x5 + 0.0001x7 – 0.0059x9 – 0.0479x10 – 0.0007x11 – 0.0591x12

 (6.6273)  (-1.0219)  (1.0375)  (-2.6561)  (0.3896)  (-2.1628)    (-0.3959)  (-0.9689)   (-0.0122)  (-0.8795)     ()内はt値

adjR2=0.1028より、この数式は10%の説得力である。また、P値は、x40.0099x70.0342で5%水準で統計的に有意であったが、残りはいずれも有意ではなかった。

 

B[Aグループの通学日数と、Bグループの自宅状況と片道路費を除いた場合]

y= 1.3639 – 0.0290x1 + 0.0849x3 – 0.0931x4 +0.0160x5 + 0.0011x8 – 0.0086x9 – 0.0518x10 – 0.0015x11 – 0.0517x12

 (6.6273)  (-1.0219)  (1.0375) (-2.6561)  (0.3896) (-2.1628)  (-0.3959) (-0.9689)  (-0.0122)  (-0.8795)  ()内はt値

adjR2=0.0850より、この数式は9%の説得力である。また、P値は、x40.0123のみ5%水準で統計的に有意であったが、残りはいずれも有意ではなかった。

 

C[Aグループの登録日数と、Bグループの片道路費と片道通学時間を除いた場合]

y= 0.3018 + 0.1260x2 + 0.0464x3 – 0.0386x4 +0.0566x5 + 0.0412x6 – 0.0072x9 – 0.0025x10 – 0.0179x11 – 0.0585x12

 (2.0696)  (6.5808)  (-0.7511)  (1.3103)  (1.2844)  (0.9741)   (-0.6125)   (-0.0625)   (-0.3913)  (-1.0926)     ()内はt値

adjR2=0.4299より、この数式は42%の説得力である。また、P値は、x2のみ9.4825E-09で5%水準で統計的に有意であったが、残りはいずれも有意ではなかった。

 

D[Aグループの登録日数と、Bグループの自宅状況と片道通学時間を除いた場合]

y= 0.3763 + 0.1235x2 + 0.0468x3 – 0.0373x4 +0.0617x5 + 0.0001x7 – 0.0052x9 – 0.0125x10 – 0.0139x11 – 0.0589x12

 (2.5529)  (6.5804)  (-0.7728)  (1.2923)  (1.4346)  (-1.9269)   (-0.4548)   (-0.3196)   (-0.3105)  (-1.1247)     ()内はt値

adjR2=0.4529より、この数式は45%の説得力である。また、P値は、x2のみ9.4985E-09で5%水準で統計的に有意であったが、残りはいずれも有意ではなかった。

 

E[Aグループの登録日数と、Bグループの自宅状況と片道通学路費を除いた場合]

y= 0.3801 + 0.1251x2 + 0.0445x3 – 0.0399x4 +0.0587x5 + 0.0008x8 – 0.0071x9 – 0.0172x10 – 0.0147x11 – 0.0534x12

 (2.5500)  (6.6771)  (-0.7324)  (1.3779)  (1.3652)  (-1.8057)   (-0.6101)   (-0.4276)   (-0.3265)  (-1.0164)     ()内はt値

adjR2=0.4493より、この数式は45%の説得力である。また、P値は、x2のみ6.4281E-09で5%水準で統計的に有意であったが、残りはいずれも有意ではなかった。

 

 

4.分析結果の社会的意味

 このように、6パターンに分けて重回帰分析を行った結果、有意な数値が得られたのは、x2の通学日数、x4の学年、x1の片道路費の3要素である。通学日数が増えれば出席率が上がる。また、わずかではあるが、学年が上位になれば出席率が下がる傾向もある。そしてやはり、片道路費が高くなれば、出席率も下がるようである。私が解析予測した、出席率に及ぼす要因を以下に示す。

【出席率を下げる要因】

    通学時間が長い。 →通学することが困難である。

    アルバイトをしている日数が多い。 →アルバイトで疲れて翌日の授業を欠席してしまう。

    履修登録している日数が少なく、かつ、片道路費の金額が高い。 →定期券を持っていない。

 

【出席率を上げる要因】

    サークルに参加している。 →授業以外の通学する理由になり得る。

    下宿している。 →学校と自宅が近いため、通学が容易である。

    履修登録している日数が多く、かつ、片道運賃が0円以上。 →定期券を持っている。

 

以上のような要因が、出席率に影響を及ぼすことを期待して解析を行ったのだが、いずれも統計的に有意な数値としては表れなかった。今回のデータは学生75名のみであるが、全生徒に対して同じアンケート調査を行った場合は、異なった結果が出てくるかもしれない。

 

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