「柳宗理の眼と手」


講師:木谷清人氏(鳥取民芸協会常務理事)



Icon講義の紹介

鳥取民芸美術館では10月20日〜12月2日の間、特別企画展「柳宗理の眼と手」を開催しています。

今回の講義では、木谷氏により柳宗理と鳥取民芸運動についてをお話頂き、また展示を解説頂きながら鑑賞します。
柳宗理のデザインと手仕事、そして鳥取発の文化としての民芸運動について考えます。


Icon特別企画展「柳宗理の眼と手」

会期 平成13年10月20日(土)〜12月2日(日)
時間 午前10時〜午後5時 (水曜休館)
場所 鳥取民芸美術舘  鳥取市栄町651番地 TEL.0857-26-2367
主催 財団法人 鳥取民芸美術舘

柳宗理は工業デザイナーとして、ただ機械に従属してものを作るのではなく、人間に立脚した視点からデザインするという一貫した制作姿勢を貫いてきました。企業に属さず独立した研究所を開設し、戦後から始まったその活動は我国の工業デザインの草分けといえるでしょう。父、柳宗悦は我が国に興った民藝運動の指導者で、柳宗理は現在日本民藝館館長・日本民藝協会会長を務めています。その永年に渡る仕事は、平成10年東京のセゾン美術館で開催された「柳宗理・デザイン」展で全貌があきらかとなり改めて高い評価を得ました。特に若い世代から高い支持を受けたのです。柳宗理の評価は人間中心主義のデザイナーとしてばかりではなく、その思想的背景や人間としての生き方なども含めた、総体としての「柳宗理の世界」にあると言えるでしょう。

昭和31年、鳥取の吉田璋也は柳宗理を鳥取に招請し、牛ノ戸焼・中井窯で数種類の陶器をデザインして製品を生産したことがありました。これは工業デザインと手仕事の邂逅として高く評価される出来事でした。その後長く生産が止まってまっていましたが、平成11年、40年を経て因州中井窯で復興したところ、たちまち脚光を浴びることになりました。

本展は「柳宗理の眼と手」と題し、柳宗理のデザインを概観するだけではなく、柳宗理の人間そのものに迫ると同時に、今年鳥取で新たにデザインした手仕事の作品も紹介いたします。本展を通じて現代の混乱した情報化社会に、工業デザインと手仕事のあり方を社会に問いかけようと試みるものです。

【柳宗理略歴】
1915:誕生
1940:東京美術学校(芸大)洋画科卒業
1942:坂倉建築事務所研究員。
シャルロット・ペリアンのアシスタントを勤める。
1950:柳インダストリアルデザイン研究所開設
1952:財団法人柳工業デザイン研究会設立
1954:金沢美術工芸大学教授
1983:柳宗理デザイン展(イタリア文化会館)
1998:「柳宗理・デザイン」展(セゾン美術舘)


Icon近年の鳥取における柳宗理の仕事

河原町・因州中井窯・陶器
若桜町・挽き物(木工)
三朝町・家具





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