「教育としての」法政策論や法社会学の目的は、実定法解釈論の知識を直接使う職業に就くかどうかにかかわりなく、すべての法学部生に対して、日本の法制度の基本構造と、その成立、運用、機能などに関する、実証を踏まえた批判的な知識を与えることにある。
宮澤節生『法過程のリアリティー』より
先生の著作からの抜粋ですが、法政策論のゼミではフィールドワークと理論研究を中心にします。特に社会運動における法律の形成過程を対象にしています。解釈学より一歩離れた法の実態を研究しているゼミです。
具体的なテーマを挙げれば、2004年度には難民認定の問題、クレサラ問題、日本における法教育、2005年度には景観法制定過程の研究、臓器移植にかかわる運動を研究対象にしました。
「熱いハートとクールな頭脳」「Be ambitious」、そして「走りながら考える」といった言葉の他に、このゼミを説明しようとすれば、オープンマインドで、新しい物好きなゼミといえると思います。ゼミの運営はヤフーのサービスやメーリングリストを十二分に活用したり、発表はPowerPointを使ったプレゼンに挑戦したりしています(パソコンが苦手な人が肩身が狭くなったりはしません)。
上下関係が無く、フラットなゼミであるのも大きな特徴です。これは小さな班に分かれて自発的な研究をするめるため、「能力の差」より「テーマに対する興味の大小」が影響するからだと思います。
数グループに分かれ、フィールドワークと理論研究を中心に、社会運動における法律の形成過程を通年、あるいは半年にわけて研究し、必要に応じて関係する団体にインタビューを行っています。先生の著書『法過程のリアリティー』を見てもらえれば、雰囲気がつかめると思います。ちなみに今年度は4班に別れ、通年で研究しています。
宮澤ゼミでは研究においてフィールドワークを重視しています。特に、研究対象の当事者や、造詣が深い方には可能な限り直接お話を伺っています。法学部のゼミですが、インタビュー先は法曹のみならず、行政、市民団体などにもわたります。こうした作業を重ね、宮澤ゼミは教室と机上ではつかむことのできない、足を使った研究を実現しようとしています。
毎年、夏から秋の間にゼミ合宿を行っています。目的・内容は自由度が高く、学生の興味によって決定されます。グルメ・観光だけでなく、ちゃんと勉強もします。
2008年は北海道、2009年は長崎県を訪れ、弁護士過疎地域で奮闘する公設事務所を訪問しました。
歓迎コンパ、追い出しコンパなどの懇親(いわゆる飲み)も定期的に行うほか、昨年は葛西臨海公園でのバーベキューをしたりしました。また自治会主催のソフトボール大会に初出場し、ベスト8まで進出しました。
ambitiousさえあれば何にでも取り組めるゼミです!