固定ドと移動ドの事
私は以前にコーラスをやっていました。20代の頃ですが、そのずっと前から実音でのレファラもミソシもみんなラドミと聞こえていました。だからみんなそんなもんだろうと思っていたのです。ところが世の中にはそうじゃない人がいるらしいと気づいたのが、コーラスをやり始めた頃でした。(それまでは固定ドと移動ドという言葉さえ知らなかった。)
コーラスはもっぱら移動ドが主流です。(私が20代の頃はそうだった。)「楽譜のはじめについている調号を見て、フラットがいくつ並んでいても一番右にあるフラットの高さの音をファと読め!」と教えられました。(シャープの場合は一番右にあるシャープの高さの音をシと読みます。)
ふらっとはふぁ しゃーぷはし
元来、移動ドに聞こえていた私の耳にはとても好都合なことを教わったわけです。それまで楽譜がいまいち読めなかった私にとっては画期的な出来事でした。すぐ上の姉がお店で買ってきた歌の本を見ながら、すぐ歌詞までつけて歌っていた、その不思議な姿に一歩でも近づけたと思いました。この姉は「オルガンを買ってくれ。」と親にせがんで買ってもらったのですが、この楽器がくるまで、我が家にあった楽器といえばハ調のハーモニカ、ハ調の木琴、ハ調のソプラノリコーダーなど、つまりオルガンの黒鍵にあたる音の無い楽器ばかりだったのです。そういえばファのシャープを使ったら、ソの音から始めてドレミファ・・・ができるのをオルガンで発見して嬉しかった日があったことを思い出しました。
ハーモニカのこと
ハーモニカはどこか懐かしさを感じさせられる楽器です。「ふるさと」などをハーモニカで吹くなんて最高に絵になる、そんな楽器です。穴が2列あって、同じ高さの音の出る振動板が2枚あるそんなハーモニカが家にありました。2枚のリードが共鳴してなんとも幅のある音が出る楽器でした。
小学校に上がると、そのころはハーモニカが必須だったので、みんな買いました、しかしこのハーモニカは穴が1列の板1枚のハーモニカ。何とも音に厚みの無いハーモニカでした。なんかさみしかったです。小4になると2列のハーモニカになりましたが、これはピアノの黒鍵にあたる音が追加されて、2列になっただけです。だから音としてはやはりさみしいものでした。学生の頃になっていろいろな調のハーモニカ、短調のハーモニカまであることを知りました。これらの中からC調とD♭調のものを買って2段にして吹いてみようとしましたが、あまり上手になれませんでした。 ハーモニカのよさはなんといってもポケットに入れて運べる楽器であることです。永遠に憧れの楽器です。
近親調のこと
昔、音楽の時間に「転調のしやすい調として平行調や同主調や・・・があります。」と言って先生が「寒い朝」という曲ピアノでを弾いてくれた。
北風吹き抜く寒い朝も〜・・・とマイナーで始まりますが、清らかに咲いた〜・・・というところから明るい感じになります。
この曲は1962年か63年頃に流行した曲です。この曲は同主調への転調になっています。たとえばAmで曲を始めるならA(メジャー)に転調します。
楽譜のはじめにシャープもフラットも付いていなかったのに、転調したところから♯が3個付いてきます。♯が3個分増えてくるといった方がいいかもしれません。例えば曲のはじめに♭が2個付いていれば、転調したところからは♯1個のト長調になります。主音が同じ調同士という意味で同主調とはいい名前が付いています。
近親調には他に属調、下属調があります。
♯や♭がいくつ増減するかということで考えると、属調は♯が1つ増える(♭が1つ減る)、下属調は♭が1つ増える(♯が1つ減る)ということになります。♭は下がるというイメージからすると「下属調」というのもいいネーミングです。だから属調を「上属調」というのもいいんではないでしょうか。
例えば♯が4つ付いている場合はホ長調(E)ですが属調は♯が5つ付いているロ長調(B)、下属調は♯が3つ付いているロ長調(A)となります。ちなみにこのE、B、Aをコードと見れば、ホ長調の主要3和音となっています。
このように♯や♭の増減で属調、下属調がわかります。
長調の時は移動ドでの「ド」の位置を見つけてください。その音の音名が「ヘ」であればヘ長調です。
短調の場合は移動ドでの「ラ」の位置を見つけてください。音名が「ホ」であればホ短調です
(はじめに見つけた「ド」や「ラ」に♯や♭がついていないか注意してくださいね。ついていればそれぞれ嬰、変という言葉がついてきます。)