免疫学(H15年1月・本試)

<1枚目>

[1]抗原・抗体に関する次の問に答えなさい。

(1)     L鎖はk鎖または?鎖を有する    λ鎖

(2)IgGのFab領域とFc領域をつなぐ領域の名称は何か   ヒンジ

(3)肥満細胞に強く結合する抗体のクラスは何か   IgE 

(4)価数の最も高い抗体のクラスは何か   IgM

(5)抗原結合部位に対してできた抗体を?と呼ぶ   抗イディオタイプ抗体 

(6)粘膜面から分泌される主な抗体のクラスは何か   IgA

(7)SC鎖が抗体に結合するために必要な抗体の成分は?鎖である    

(8)Ig遺伝子は多様性を示しD領域遺伝子はおおよそ?個存在する   10の11乗

(9)IgのV(D)J結合の多様性はおおよそ?通り存在することになる   15   

(10)B細胞は抗原特異的なIgを産生するための受容体として?を用いる   sIg

 

[2]補体に関する次の問に答えなさい。

(1)補体成分C1qが結合するのは抗体分子の?ドメインである   CH   

(2)補体成分C1qと相同の作用を示すレクチン経路の成分は?である   MAC

(3)C3とC4は分子内に?結合を有し、アミノ基や水酸基に結合する   チオエステル

(4)C3やC5の活性化の結果生じた小さな断片は?と呼ばれ、血管透過性亢進作用や走化性を示す   アナフィラトキシン

(5)補体の活性化によって生じたC3bは寿命が短く速やかに不活化され?に変わる   iC3b

(6)第2経路の活性化においてはB因子やD因子が増幅系に関与し、H因子や?因子が阻害に働く   I

(7)補体の活性化によって生じた細胞障害性因子MACはC5b〜C9を含むが、これらの成分の中で多分子が重合しているのは?である   C9

(8)古典経路の活性化物質には免疫複合体の他に?がある   ウイルス、マイコプラズマ、多糖類 

(9)補体受容体CR3の構成分子を欠損した原発性の免疫不全症候群に?がある   LAD

(10)血中濃度の最も高い補体成分は?である   C3

 

[3]免疫組織と担当細胞に関する次の問に答えなさい。

(1)造血幹細胞が最も豊富に存在する臓器は?である   骨髄 

(2)胸腺においてT細胞は分化成熟し自己に都合の良いT細胞受容体(TCR)V領域の?が形成される  TCRレパートリー

(3)T細胞の活性化にはTCRからのシグナルに加え?分子を介した第2シグナル(副シグナル)が必要である   接着

(4)TCRにはαβ型と?型がある   γδ 

(5)抗体産生機構において皮膚で捕捉された抗原は?細胞によってリンパ節に移送され免疫応答が惹起される   ランゲルハンス

(6)粘膜付属リンパ組織のうち、腸管関連のものはGALTと称し、気管関連のものは?と称する   BALT

(7)顆粒球の中で食作用や活性酸素産生能が強い細胞は?である   好中球

(8)白血球の活性酸素産生に係わる膜酵素は?酸化酵素である   NADPH

(9)白血球の次亜ハロゲン化物の産生に係わる酵素は?である   ミエロパーオキシダーゼ

(10)マクロファージは貪食・殺菌・抗原提示を行うとともに他の免疫担当細胞を活性化するために?を産生する   サイトカイン

(11)白血球のsLeXと結合する血管内皮細胞上の接着分子は?である   E-セレクチン

(12)単球から産生されるMCP-1は?の1種であり、細胞に濃度依存性の走化性を示す   ケモカイン

(13)TNFのエンドクリン作用には視床下部からの?の産生や発熱があげられる   

プロスタグランジン

(14)リンパ球であって細胞障害性を示しsIg、TCR、CD3いずれもが陰性の細胞は何か   NK細胞

 

[4]HLA-2の立体構造は1987年にはじめて明らかにされた。構造の概略を図示し、機能の特徴を概説せよ。

 59ページのαへリックスとβシートの図

 

[5]父(A2-B51-DR4、A11-B52-DR8)、母(A24-B61-DR9、A26-B44-DR15)ならびにその子において

親子・兄弟・姉妹間での臓器移植がなされるときに起こりうる免疫学的応答について考察せよ。

 61〜62ページ参照

<2枚目>

[6]以下の記述の正誤について、正しいものは○を、誤っているものはその下線部を正しい語句に直し、答の欄に記入しなさい。

(1)マクロファージは抗原を認識する際にその細胞が産生する表面Igを使う   B細胞

(2)樹状細胞はMHCクラスUにより抗原を細胞内に取り込む   飲作用   

(3)T細胞のCD28はAPCのICAM-と結合する   CD80

(4)T細胞のCD40LはAPCのCD40に結合する   

(5)APCのCD40は補助刺激分子として働き、APCの活性化を抑制する   促進

(6)Th2細胞が産生するINFはTh2細胞の誘導を促進させ、アレルギー反応を増強する   IL-

(7)Th1細胞は細胞性免疫を増強する   

(8)Th2細胞から産生されるIL-4やIL-13はB細胞に作用してIgAへのクラススイッチを誘導する   IgE

(9)抗体産生の2次応答において最も大量に産生されるのはIgMである   IgG

(10)食細胞は感染性微生物を貪食し、細胞内でオゾンを発生させ、殺菌する  活性酸素種

(11)細胞内寄生性細菌に対して体液性免疫は主なエフェクターとして機能する   細胞性

(12)結核菌に対して最も効果的に防御反応を示す細胞は好塩基球である   好中球

(13)食細胞表面のToll-likeレセプターは菌体成分の認識に関与し食細胞の活性化を誘導する  

(14)遺伝子の転写調節に関わるNF-κBの活性化はサイトカインなどの遺伝子の発現を促進させる   

(15)好中球は寄生虫の排除に最も効果的に作用する   好酸球

(16)NK細胞はウイルス感染に対して初期誘導免疫の防御因子として関与する   

(17)ウイルス感染細胞を認識したリンパ球はリボザイムを放出して感染細胞を傷害する

   パーフォリン

(18)急性拒絶反応には主に抗原特異的なB細胞が関与する   T細胞

(19)慢性型の拒絶反応は組織の血行障害などの機能不全に基づいており、一般的に移植後数日〜数週間の間に起こる   数ヶ月〜数年

(20)シクロスポリンとタクロリムスはB細胞の抗体産生を直接的に阻害する   T細胞からのサイトカイン

(21)腫瘍細胞のエスケープ機構の1つに腫瘍細胞から産生されるTNFによる免疫担当細胞の機能抑制があげられる   TGF-β

(22)腫瘍の免疫療法において菌体成分を用いるものを能動的非特異的免疫療法という  

(23)遅発型喘息は即時型反応で影響を受けた好塩基球の集積が数時間遅れるために引き起こされる   好酸球

(24)ツベルクリン反応にはW型アレルギーが主に関わっている   

(25)ランゲルハンス氏島B細胞は抗原提示細胞として機能し接触性皮膚炎の発症を高める

   ランゲルハンス細胞

(26)低分子性物質で高分子物質と結合して抗原性を有するものをキャリアという   ハプテン

(27)免疫二重拡散法で沈降線が交差した場合、抗体は同一のエピトープに反応性を有する

   融合

(28)ワッセルマン反応で溶血の程度が低い場合は測定対象物質濃度が高いことを意味する 

(29)フィルター膜に固定した抗原に対して抗体を反応させ検出する方法をイムノブロッティングという   

(30)混合リンパ球反応でリンパ球の増殖が高い場合は被験者間の移植拒絶は起こりにくい    低い

 

[7]以下の自己免疫疾患と関連したアレルギーのタイプ(T〜Wの数字で)、免疫原性に関与する物質(標的抗原名で)を答えなさい。

 ・バセドウ病   U、TSHレセプター

 ・橋本病   U、サイログロブリン

 ・悪性貧血   U、内因子

 ・重症筋無力症   U、アセチルコリンレセプター

 ・Goodpasture症候群   U、基底膜

 ・全身性エリテマトーデス   V、核成分

 ・多発性硬化症   W、MBP   

 

[8]気管支喘息の治療(予防)における以下の薬剤の作用機序を簡単に説明しなさい。また、これらの薬剤をアレルゲン暴露前に投与すると即時型および遅発型の喘息症状は努力呼吸量(FEV)で表すとどのようになるか、【低下、一定、上昇】の語句で表現しなさい。

 ・ベクロメタゾン  脂質代謝阻害/即時型は低下、遅発型は一定

 ・クロモグリク酸ナトリウム ケミカルメディエーター放出抑制/即時型、遅発型ともに一定