名古屋大学セクシュアル・ハラスメント裁判原告を支援する会
よびかけ
2001年3月に名古屋大学文学部教官が処分されたセクシュアル・ハラスメント事件を憶えていますか?
2000(平成12)年8月、相談窓口にセクシュアル・ハラスメント被害の申し立てがなされ、
大学は調査の後セクシュアル・ハラスメント行為が行われていたと事実認定をしました。
そしてこの事実認定に基づいて、2001(平成13)年3月27日に、加害者である文学部教官が停職6ヶ月の懲戒処分にされたというものです。
大学がセクシュアル・ハラスメントと認定して、それで事件が解決したわけではありません。
現在、その処分発表から2年がたち、加害教官は停職期間が過ぎて職場に復帰しています。
加害教官に対しては、講座の院生が授業を担当させないよう求める署名を集めて教授会に提出、文学部教授会も辞職勧告を出していますが、当の加害教官は、これを無視し、研究室には毎日出勤しています(もちろん、給料もボーナスも受け取っています)。
他方被害を受けた院生は、毎日大学に来ている加害教官が突然目の前に現れるかもしれないという恐怖心から登校さえできず、研究できる状態ではありません。
また、被害を受けた院生本人や家族には、研究者としての将来の希望を絶たれた上、弁護士費用、カウンセリング費用や入院・通院治療費など、多大な精神的・経済的負担がかかっています。
そもそもこの事件は、名古屋大学が調査報告書で認めているように、「精神的な囲い込み」によって拒否できない心理状態に追い詰めた上でなされた悪質なセクシュアル・ハラスメント事件です。
加害教官は、被害院生の持病の発作や孤立した状態を利用し、相談の過程で知り得た院生の家族関係や過去の心理的衝撃をあおりたてて、院生の精神的混乱を引き起こし、教官を信じさせ従属するようにしむけたのです。
しかも加害教官は、このような行動をとることの危険性を心理学の専門家に忠告されながら、逆にこの状態を利用しハラスメント行為を行なっていたことがわかっています。
また、彼は彼女が逆らうと、教官という立場を利用して大学院への進学を妨害しようとしました。彼女が抗議した際には、首を絞めるという暴力行為や、「家族を殺す」という脅迫さえも行われています。
被害を受けた院生が名古屋大学に申し立てをしてから、もう2年8ヶ月の歳月が過ぎています。
被害から立ち直りたい、研究を続けたいと切望して申し立てをしたにもかかわらず、被害者はこの間ずっと苦しみ、現在も苦しみ続けています。
私たちは、申し立てたことによって被害者がこれ以上の損害を被らないように、また被害を受けたことによって生じた苦しみを少しでも早く軽減できるよう配慮をしなければならないのではないでしょうか。
この状態を放置しては、今回の事件だけでなく、セクシュアル・ハラスメントを受けていながら、申し立てをためらう人を増やしてしまいます。
2003年5月、被害を受けた院生はこの教官に対する民事訴訟を起こしました。
彼女が1日でも早く良い精神状態と研究環境を取り戻すことができるように、私たちはここに『名古屋大学文学部セクシュアル・ハラスメント裁判原告を支援する会』の発足を決意しました。
大学への交渉等の行動の支援、裁判支援、カウンセリングや病院に通うための経済的支援など、被害を受けた院生が研究環境を取り戻し、研究に向かうことができるよう支援することがその目的です。
多くの方の御協力をお待ちしています。
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