国名(英語表記)
The Democratic People's Republic of Korea
国旗
首都
ピョンヤン
面積
12.1万キロ平方メートル
人口
2,139万人(1998)
政治体制
社会主義人民共和制
元首
金正日 (キム・ジョンイル)総書記
国防費
54億900万ドル(1997)
宗教
少数だが仏教、キリスト教
GNP(1993 推定)
205億ドル
一人当たり904ドル

第二次世界大戦後に駐留したソ連軍の撤退後、抗日ゲリラ運動の指導者、金日成(キム・イルソン)
を首相として、1948年共和国が成立した。1950年からの朝鮮戦争で、南の大韓民国の武力統一に
乗り出したが、アメリカの介入で挫折、今日まで休戦となった。

政治

国家建設の父・金日成首相は、チュチェ(主体)思想を指導方針に北朝鮮の自主独立を進めた。
1972年に国家主席に就任し、行政・司法・軍事の全権を掌握した。金日成主席の思想は、今日の
北朝鮮の基本理念である。
チュチェ(主体)思想:
北朝鮮の党、および国家の基本理念をなす思想体系。もともとは、マルクス・レーニン主義を北朝鮮の
現実にあうように創造的に適用したものとされてきた。主体思想は、人間観・歴史観におよぶまで
金日成主席の全知全能的な偉大さと政権の正当性の理論的根拠としてもちいられている。
しかし、1994年、国家建設から46年間独裁的な権力を握ってきた金日成主席が死亡。1997年、息子の金正日が後継者と認められ、
党総書記に就任した。金正日主席は父親の意思を受け継ぎ、1998年には金正日指導体制の整備・確立
がなされるが、大量の国費を非生産的分野に費やしたり、食料不足・災害などの問題を解決しきれな
いなどから、その支持率は疑問視される。
非生産的分野とは?:
1998年の多段式ミサイル・テポドン発射、1999年の地下核疑惑に見られるように、北朝鮮は核・軍事武器開発研究に
力をいれている。また、金正日主席は父・金日成を民衆があがめるために父親の巨大な像や記念碑を建てたり
プロパガンダのためのビルなどを建設しているという。

経済

北朝鮮は経済指数を公表していないので、その実体を知るには外部から見た推計に頼らざるを得ない。
食糧問題−1990年代半ばから慢性的な食糧不足に陥っていたが、1995年と1996年に連続して起こった洪水などの自然
災害でさらに深刻な問題となった。1995年に韓国が15万トン(無償)、日本が50万トン(うち15万トンは無償)
の米を支援したのをはじめ、国連機関や国際援助団体、また韓国、日本、アメリカなどが食料や医薬品などの
人道的援助を行っている。

社会

北朝鮮には、3つの社会階級があるとされ、階級によって不平等であるらしい。この階級は、
家族背景によって決められ、変えることはできない。また、北朝鮮では海外への移住は禁止。
The core support class-10%
上流階級、主席に忠実。教育、兵役免除などが受けられるのはこの階級のみ。
The wavering class-60%
中間階級、平民。言語、出版、集会の自由が禁止されている。金日成を尊敬することが義務づけられており、
もしもそうでない場合罰せられる。
The hostile class-20〜30%
金日成に逆反するとされている階級。もっとも地位が低い。

軍事

北朝鮮は世界でも有数の軍事国家であり、核開発に力を入れている。開発されたミサイルシステムや技術は
イラン、シリア、エジプト、パキスタンなどに輸出されている。特に近年は軍事開発が顕著に進んでいる。
1998年には、日本に対してテポドンが発射された。
北朝鮮には徴兵制度はない。しかし、すべての人民が軍隊とされ、名誉なことであるとされる。そのため、
北朝鮮各地には軍事施設や軍事訓練施設が多数存在する。
アメリカは、北朝鮮を国家的テロリストとみなしている。
核疑惑をはじめ、1999年の黄海銃撃事件などに見られるように、北朝鮮が国際社会から非難されることは多い。
黄海銃撃事件:
1999年、黄海上の南北境界である北方限界線を北朝鮮漁船と護衛の警備艇が数日間連続して侵犯し、これを阻止しようとする勧告警備艇
との間に銃撃戦が行われた事件。

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