このページに来られた方でそんな話をお持ちの方ぜひおしえてください
最近の事だ、僕の下宿には、風呂がないので銭湯にゆく、体を流し湯船に
つかった。やたら熱い、江戸っ子は熱い湯が好きらしいが、ここの湯の温度は
44℃か45℃ぐらいだけっこう熱い。それはさておき、自分の体が外で冷やされて
いたせいか、いつもよりも熱く感じる。少しずつ皮膚からじわじわと体の芯まで
温まっていく感覚がある。
この感覚が、ふと小学校のころのことを思い出させてくれた。僕がまだ
小学校の1ねんか2ねんのころである。その日は、瀬戸内では珍しく朝から
雪が降っていた。僕は、手袋もせず1キロ半の道のりを歩いて学校に行き
そして帰ってくるのだが、行きは登校班でみんなと一緒に話しながら行った
せいかさほど寒さは感じなかった。問題は帰りである。めちゃくちゃ寒い
手は凍えて、痛くて、一人で帰るその道のりはいつもの道のりよりもうん
と長く感じる。
家につく頃には、もう、手の感覚はなくなっていた。
庭にはいると、母親が出てきて手を握って温めてくれた。それから、台所
へつれていき温かいお湯を洗面器にいれ手をその中にひたしてくれた。
少しぬるめのそのお湯はじわじわと僕の手の感覚を取り戻してくれた。
さっきまで自分の手とは思えないほど麻痺していたこの手が元の手に戻った。
母の手の体温とこのお湯の温度が僕の心に残っている。