12月12日 第3号発行!
月刊「五つ星☆」は我ら輝けるスター記者がお届けする、五つ星評価の新聞です。
今回は瀬畑藩石川組<Salad Bowl>とのコラボレーション企画です


特集 「離れ小島でのオープンゼミ

 12月5日、日吉キャンパスにてオープンゼミが行われた。当日の天気は雨、場所はものすごく辺鄙なK101教室(今年から使用可能になった)であったのにもかかわらず、30人を超える2年生が足を運んでくれた。白熱した卒論トーナメント決勝、ドキドキの三田祭論文の結果発表など、一通りプログラムが終了した後も「入ゼミ相談会」という形でゼミ員と2年生との交流も図れ、大盛況・大成功と言ってよいだろう。

卒論トーナメント決勝戦
 ゼミ活動の集大成であり、最終最大の難関である卒業論文。対戦相手が決まってから1年、戦いが始まってから2ヶ月あまりの時を経て、権丈ゼミ卒論トーナメント優勝者が決定する。
 初代右腕カップ王者、三田論でも優勝藩になり、今回で三冠達成を狙う策士、小松祐樹。右腕カップでの敗戦をバネに、がむしゃらに突き進むパワー研究(!?)とユーモアあふれる発表で勝ち上がってきた神山友宏。最近特に仲のよい両者による決勝戦は、まさしく勝者を決まるにふさわしいものとなった。
 政府の改革の目玉である地方財政と誰も知らない謎の国である中国。今まで蓄積してきた知識をフル活用し、かなり深くまで掘り下げていったのだろう。両者とも2年生を意識したオープンゼミ仕様としてわかりやすさを追求しながらも、むしろその発表のレベルは格段に高いものとなっていた。4年生の底力を見た思いがする。ムービーのようなオープニングも印象的であった。いずれが勝ってもおかしくないという思いは誰もが抱いたのではないだろうか。しかし、これは勝負事。勝負事に結果はつきものなのである。

結果は・・・
優勝者:神山友宏
準優勝:小松祐樹

 優勝者・神山には山田@4期から真っ赤なキスマークがついた花が贈られ、教室は盛大な拍手に包まれた。「神山くん、おめでとう」と祝福する小松と、自分の生い立ちから語った神山にもう一度拍手が送られ、過酷なトーナメントはここに幕を下ろした。
 そして、彼らは権丈ゼミの歴史に名を残し、後世まで語り継がれていくことだろう。


三田祭論文結果発表
 長い長い医療との戦いに、また、ライバルである他藩との戦いに一応の終止符が打たれた。三田祭期間中も議論し進歩し続け、先日ようやく論文を提出したばかり。達成感や開放感でいっぱいの3年生に最終評価が下されたのである。 (参考:三田祭のページゼミ日誌

 評価は3つ視点からなされる。三田祭期間中にブースを訪れてくれた来場者の評価、論文を読んだ4年生の評価、そして権丈先生の評価である。以下、優勝藩が決定する。
来場者(40) 4年生(30) 権丈先生(32) 合計(102)
加藤藩渡辺組 12 16 37
金子藩今井組 11 18
瀬畑藩石川組 14 27
寺本藩吉田組 20

 結果は・・・見事2部門でトップの評価を得た加藤藩渡辺組が今年の権丈ゼミ三田祭論文の優勝となった。加藤藩素直に祝福するとともに、4藩のこれまでのがんばりを讃え、私たち寺本藩吉田組も胸をはって次なるステージに進んでいきたい。

卒論@5期一次リーグ組み合わせ抽選会
 来年はじまる、私たち5期生の卒論トーナメント一次予選リーグの組み合わせが決定した。ひとりひとり名前を呼ばれて、前に出る。想定しているテーマを言い終わると、神の手によりグループが決定するのである。以下はその結果をまとめたものである。

Aグループ Bグループ
今井佑一郎 岡本智治 石川洋子 伊藤英孝
加藤琢朗 山口直子 太田一範 鈴木博嗣
Cグループ Dグループ
阪本侑一郎 鶴本圭介 今井潤 北原C.恒太
内藤みゆき 吉田達也 山下智子 渡辺祐
<シード選手> 青木秀太  江草嘉和

 以上のように組み合わせが決定した。私たちゼミ員の間では、あそこは死のグループだ、とか噂されているが、どのグループも熾烈な争いになるであろう。この卒論トーナメントで重要な役目を果たすのは毎回の審査コメントである。私たちを上手く活かしてくれる、そんな6期生が来春ゼミに入ってくれることを願っている。 (参考:入ゼミページ

今年を振り返って&来年へ向けて
 ひとりひとり今年の自分を振り返って、また来年への意気込みを聞いてみた。


藩長
吉田達也
 「日吉で遊んで、三田で学べ」とはよく言ったものである。慶應大学は、日吉と三田で別の大学なのではないかと思ってしまうほど、全く異なるキャンパスライフを送ったと思う。
 日吉では、私は大学に対して何の期待を抱いていなかった。意味があるとは到底思えない授業、やる気のない学生に教授。この温いカリキュラムに乗っかったままでは、自分に何の成長ももたらさないだろうと思っていた。大学は自分でやりたいことを探す場なのだ、成長するには大学の外に飛び出さなくてはいけないと考えていた。
 大学の外で思う存分、自分のしたいことをしてきたが、それだけではあまりに心もとない。3年生になったらきちんと勉強をしておきたい、だから忙しくてもきちんと勉強しているゼミに入ろうと考えた。
 ゼミに入る前から忙しくなることは覚悟していたものの、4月、5月はとにかく忙しかった。私はゼミの他にNPOに所属していたこともあって、毎日飛ぶように過ぎていった。6月になると右腕カップで、研究というものに初めて触れた気がする。夏休みは国内、海外旅行をしてリフレッシュし、その後夏合宿、三田祭 と走り抜けてきた。大学は学問をする場なのだと初めて感じることが出来た。
 今ゼミ活動を振り返ってみると、大学も捨てたものではないなと感じる。これから就職活動で忙しくなってしまうと思うが、腰を据えて勉強できる最後の期間を楽しみたいと思う。
 来年の卒論トーナメントの対戦表が決まった。私はCグループで、対戦相手はひきわり、まーしー、つるである。右腕カップでは辛酸を甞めたが、次回の卒論トーナメントで一矢を報いようと思う。ガンバリマス。

新聞部長
阪本侑一郎
 「光陰矢のごとし」と言うが、まさにその通りでゼミ活動もすでに8ヶ月を数えようとしている。その間振り返ってみると、ただただがむしゃらに、ひたすら走り続けてきた感がある。しかし、久しぶりに体を動かすといいものである。それで、なまっていた体も少しはたくましくなったのではないだろうか。そう信じたいものである。
 グループCの面子を見てみる。対戦相手の三田論での活動状況や、日ごろの行動を考慮すると、焦りを感じずにはいられない強者ばかりである。やばい予感がする。卒論の枚数が増えるのは勘弁なので、とりあえず一歩でも早く前に進まねば!!
鈴木博嗣  とにかく充実していた。ここ数年で一番ではなかったか。
 日頃なるべく自分で解決しようと内にこもって意見をすることのなかった私であるが、藩で議論することで変わったと思う。気づけば手をあげていたりする。まだ確実な成果は出ていないが、よい方向に向いていることは確かだと思う。
 来年に向けて、これは何とも言いがたい。ただ自分がどれだけできるか、どれだけ耐えることができるか(楽しんでやれたら一番)ということに尽きよう。卒論の対戦相手は藩は違えど、この数ヶ月は家族よりも多くのときをすごした人たちである。負けたくはないし、それが簡単ではないことも十分に承知している。そして、勝ち進んだときに寺本藩の誰かと顔を合わすことになればうれしい限りである。そのときはよろしく。
山下智子  もう12月、今年度のゼミ活動も終わりに近づいている。時は、矢のように過ぎ去るのが早い。
 4月。前日の夕方にいきなり言い渡された課題に、藩で夜中に頭を抱えて翌日のプレゼンにのぞんだ。初めて藩長の家に向かう途中、タヌキに遭遇したことが思い出深い。前期は、月曜・火曜の夜はたいてい、藩の人と一緒にいて、頭をフル回転させていた。右腕カップ・タームペーパーの時には、論文を書く私自身、ペーパーの中身よりも審査をしていただいたそのコメントに学ぶことが多かった。
 夏の合宿。医療という雲をつかむようなテーマに、四苦八苦。夜中には食堂に、畳に円になって座り込んで、アマルティア・センの話をしていた気がする。
 後期。三田論の提出が迫るにつれ、期日と作業の進行のギャップに焦る自分と、焦りを隠す自分。ついに、歯車の一つ一つが回りだし、共同論文が完成した。
 藩の人とともにおいしい鍋を囲むこと、それがゼミ活動だった。映画を観て、本を読んで、去年の私とは違った感じ方をして楽しんだこと、それがゼミ活動だった。
 来年度は、卒論トーナメントが始まる。私自身は、もっともっと鋭い感覚神経を養っている予定である。そして来年の今頃も、ゼミの人とおいしい豆乳鍋を囲んでいたいものだ。

<今年も一年ありがとうございました。by寺本藩吉田組>