HDD分解記録

Tam氏に寄贈して頂いた故障済みHDDを分解してみた。
2001年の製品。型番 IC35L060AVER07-0,商品名 Deskstar 60GXP。性能とか細かい話はASCIIのレビュー記事を参照のこと。
HDDの上蓋についてるラベル


まずはHDDの上蓋。HDDの蓋を固定しているネジは特殊な(星型の)ネジ穴なので,ペンチとニッパーで無理やり本体から引き剥がした。悪戦苦闘している際に蓋はガタガタに,ペンチは破損したが今は満足している。見て分かる(?)ように,上蓋は二層構造になっている。上層と下層の間は粘着質の物質で堅固に引っ付いていた。
HDDの上蓋(戦闘後)

次にHDD本体。赤い丸で囲ってある部分には強力な磁石と何かのセット(アクチュエータ)があった気がするが,磁石で遊んでいるうちに何処かにいってしまった。ちなみに,ここにあった磁石の性能は素晴らしく,フロッピー相手だと,かざしただけで使用不可能になる(データが読めなくなるのはおろか,フォーマットすらできなくなる)。
公式情報の通り,銀の円盤は3枚構成,ヘッドは6本であった。試しに一枚プラッタを割ってみたところ,プラスチックっぽい感触を受けた(CDと同じ感じの断面だった)。が,本当のところはよくわからない。年代的には,ガラスかアルミニウム・マグネシウムと考えるのが妥当ではある。
ついでにヘッドも一本折ってみたが小さすぎたのでまともに観察してない。たぶんGMRヘッド(いい加減)。ヘッドに電流を流す線(右の写真中央)は見ての通りとんでもなく細い(細すぎてピントが合わない(殴)。
HDDの残骸 (本来なら)ヘッドにつながっている線

上の写真の黄色で囲んだ部分には粉末状の物質が入っていると思しき袋があった(後始末が面倒なので開封せず)。
除湿剤(ではないよなぁ・・・)


HDD裏面。
HDDの裏面(コントロール基盤分離後)

中央には2次元バーコードと思しき物がついている(左写真)。残念ながらQRコードではなかった。製造管理に使われているのではないかと推測されるが・・・,これに関する詳しい情報募集。コントロール基盤の下には右写真のようなチップが埋め込まれていたが一体何のチップなのか分からない。これにも謎のバーコードがついている。
2次元バーコード 謎のチップ


トリはコントロール基盤。個人的には一番興味深い。

まずは表から。
@;何なのかわからない。このチップだけ国産かつIBM製っぽいことに加え,裏面のメモリに直接つながってることからしてメインのコントローラではないかと思われる(我ながらいい加減な推測である)。
A;IBM製のチップ。3段目の刻印のTQA7ACというのがこのチップの型番らしい。"Read Channels"って呼ばれる部品のようである。何のことかさっぱりわからない。一応IBMのサイトに関連資料がありそうな雰囲気ではあるので,時間と興味のある人管理人の代わりに調べて(やる気なし)。
B;HITACHI製のチップ。型番は90G2018。PIN数は64。スピンドルモーターのコントローラ。
@メインチップ(かなぁ) ARead Channels(って何?) Bモーターのコントローラ

ここにも謎の2次元バーコードあり。

裏面。沖データ製のPC100 16Mbitメモリ。ごく普通の3.3V駆動のSDRAMである。データシート有。個人的にはキャッシュメモリというとSRAMを連想していたので,タダのSDRAMであることに拍子抜けした。確かに,ハードディスクの転送量を考えるとPC100のSDRAMで十分に思える。理論値で言えばPC66規格のメモリ(最大データ転送量528Mbps)でも間に合うことを考えると,このチップが実際に何MHzで駆動しているのか気になるところである。
キャッシュメモリ

2001年3月発売であったにも関わらず,基盤に"IBM CORP 2000"と刻まれているのはどういう訳なのだろうか...。
基盤裏のシルク印刷