日韓相撲の比較

日韓両国の相撲の起源について別々に検討したがここでは両方を比較したい。そもそも発生の違いについて日本では神代からの神話を含めて昔から文献をはじめとする資料が残っている。しかし、韓国のシルムについては古い資料が殆どない上に歴史がとても新しい競技だといえる。しかしながら朝鮮の旧民族としてのシルムは、旧暦の正月、端午、百中(7月15日)、秋夕(8月15日)、などの節目の日に、娯楽として行われる習慣があった。年中行事の節目に相撲を行う点については日韓両国ともにているといえるのではないだろうか。ここでも日本は宮廷から始まっているのにたいして、韓国のシルムは庶民の間で広まっていった。このあたりが日本と韓国の大きな違いではないだろうか。2つとも起源はちがえども今現在の両競技内容からルール格好までとてもにている。私も初めてシルムを見たとき、力士の頭に大銀杏がない、回しのしたにパンツのようなものを履くか履かないか以外とても似ていた.シルムで使う回しを『サッパ』というらしい。日本の回しのように何重にもグルグル体に巻きつけることはなく、紐のようなものを一周させるだけになっている。立会いは互いに正座をし、サッパをつかみあってゆっくりとたち上がり試合開始となるのに対して日本の相撲は、『はっけよい』の掛け声と同時に2人の力士がぶつかり合って試合開始となる。勝敗は、日本の相撲と同じのように、相手の足の裏以外を地についたら勝ちだがシルムの土俵には俵で囲っていなくあくまで仮の試合会場にすぎないらしく、押し出し、寄りきり等の押し相撲の決まり手が無い。ただひたすら相手をたおす競技である。また、シルムでは試合時間制限があり、試合時間は3分間で先に2勝したほうが勝ち、時間内に勝敗が決まらなかった場合1分の休憩をはさんで3分間ずつの延長戦が行われる.日本の相撲は無制限1本勝負で個人的には日本のルールのほうがすきである。
の数については日本相撲の技の数は48手に対して韓国のシルムは約106個と日本の約2倍も技数がある。

『はっけよい』と『ハセヨ』について
どちらも試合開始の合図であるが非常に似ていると思ったので取り上げてみた。『ハセヨ』とは『何かをする』と言う意味の動詞ハダに『〜しなさい』と言う意味の語尾セヨを付けた言葉で『さあしましょう』というような意味を持っているそうです。日本の相撲の行司の掛け声は、主に『みあって』『てをついて』『まったありません』『はっけよーい』『のこった』。この中で『はっけよい』以外は聞いただけでおおよその想像がつくのに対して『はっけよい』は初めて聞く人々(特に海外から日本にきた人たち)には意味不明と思われても仕方の無い言葉ではないだろうか。これに関しては次の3つの説が有力であるとされている。
  1・・・八卦良い大槻文彦『大言海』で採った解釈)
  2・・・発気用意船橋聖一『相撲記』の中で書いているが、自体はもっと古いらしい。)
  3・・・発気揚々相撲博物館公式見解)
2つの掛け声が似ている点や海を挟んではいるが隣接している国どうしであるため流通経路や語源に何か共通する箇所が存在するか調べてみたが可能性は今の所薄いようです。日韓との交流を考えた場合、朝鮮半島との交流(古代)が考えられる。節会相撲において『はっけよい』という言葉が使われていたと言う記録はないらしいです。朝鮮側でも7、8世紀にハセヨという言い回しないらしい。

比較してみて
両国を比較してみて出所は違っても同じといってもいいような共通点が多い。日本や韓国以外にも世界には相撲らしき競技、武道が存在している。モンゴル相撲やロシアのサンボ等。発生地はばらばらだが兵士の身体鍛錬や祭のひとつが起源の主な理由と言う点においてはどれも共通していると言ってもいいのではないか。そして、どの国においても資料の数は少なかったりするが、今もなお伝統文化の1つとしてのこっている。