名古屋に住んでいたころであるが、ある剣道の先生にいわれた言葉がある。「何ごとの芸道も後進者の育成無くして繁栄無し」と。芸の道に限らず、学問の道も一緒だね。
剣道とは剣の理法の修練による人間形成の道だそうだ。ということは剣道をしている人はみな人間ができていないという事か?
物理的に考えるとおかしな技術論を高段者の先生方から聞く事がある。科学的に考察する先生は変わり者呼ばわりされる。へんなの。
段位とは?。剣道における段位制度は剣道の普及や稽古に取り組む際の励みのためである、と唱われている。ということは昇段という目標がなくても修行として剣道に取り組める人は段位は不要という事になる。でも剣道の世界では段位によって稽古の際の上と下が区別される。ちょっと矛盾であるな。
剣道で打つべきところは「前にでて来る所」「引いた所」「居着いた所」だと習う。でも剣道形の打太刀は仕太刀の気の充実するのを見計らって打ち掛れ、と習う。矛盾していない?
中学、高校とS川先生に剣道の指導を受けました。試合の時に頷きをみると安心して試合に臨めたものだ。もっとも試合の後に怒られたりしたけどね。監督として不満に思う所も多かったと思うけど、でも試合中は顔に出さなかった所はすごいと思う。私なんか学生が仕事をのろのろやっているとつい顔に出てしまうから。まだまだ剣道の修行が足りないのであろう。しっかり修行しなければ!!!
剣道は量と質がものをいうと思う。どんなに稽古をしても理合にあっていない稽古ではほとんど上達しない。つまり質的な問題である。一方で量もこなさなければ技を出すタイミングは身につかない。量をこなして自分なりに会得しなければならない。研究も同じと思うのである。どんなに講義を聞いて、レポートをきれいに作成しても実験がうまく無ければデータはとれない。つまりただ試験の成績がよいからといって優秀学生とみなすのは早すぎるということである。実験がうまいかどうかは実際に実験をやっているところをみてみないとわからない。教員の部屋にいたのでは絶対にわからない。一芸は万芸に通じるということか。
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