現在の主な研究テーマは以下の通りである。
PCR、in situ PCR、in situを含む各種ハイブリダイゼーション、ゲルシフトアッセイ、レポーターアッセイ等の遺伝子工学的手法、アンチセンスオリゴヌクレオチドを用いた細胞工学的手法、リコンビナントタンパク質の作成とウェスタンブロット解析などのタンパク質工学、組織切片の免疫組織科学解析まで多岐にわたります。 (1) 母親の愛情とホルモン遺伝子(鳥類抱卵行動を制御する遺伝子の解析)。自然界ではオスが抱卵行動をしたり両性ともしたりと行動発現は種特異的である。またカッコウのように托卵する鳥は抱卵行動を示さない。なぜ種特異的に行動発現する性が決まっているのか?あるいは抱卵行動をしないのかは全く解明されていない。共通メカニズムを明らかにすることで希少鳥類の保護と繁殖に役立てたい。 研究対象動物 ニワトリ、ウズラ、アヒル(早成性鳥類) ハト、インコ、ブンチョウ、オオタカ(晩成性鳥類) (2) 帰化動物も生きている(DNAワクチン開発に関する免疫遺伝学的研究)。 タイワンリスを初めとする帰化野生動物の害が全国で報告されている。これらの動物の駆除の必要性が叫ばれているが、一方で捕獲ならびに安楽死は動物愛好家からの批判がある。種特異的に効果を示す避妊DNAワクチンの開発は次世代における個体数を人為的に制御することが可能である。人にも動物にも環境にも優しい制御技術を開発したい。 (3) イヌ、ヒトに会う(イヌの品種分化に関する分子遺伝学的研究)。 イヌは最初からイヌであったわけではない。オオカミがヒトと出会い、そして飼いならされて始めてイヌになった。ヒトとイヌとの長い共同生活を経て現在の様々な品種が成立した。それぞれの品種には飼いやすさ、躾やすさなど様々な違いがある。現代社会では盲導犬、警察犬、牧羊犬などとして活用されている。これら形質の違いをDNAレベルで解明し、現代社会に役立てたい。現在は特にオスが有するY染色体上の遺伝情報の解析に取り組んでいる。 |