フン害

 

ベルリンの街を歩くとき、歩道のハジは気をつけたほうがいい。

ワン君たちのフン(ドイツ語で Hundkot という)がすごい。

 

踏んづけてもグニャッという感じはない。ガリッという感じ。

乾燥して硬くなっているからだ。

 

清潔好きなドイツ人がなぜ犬のフンだけは目をつむるのか。

犬を飼うときドイツでは犬税を払うと聞いたことがある。

税金を払っているのだからフンの始末は行政当局がちゃんとやれ、というのがベルリンっ子の理屈なのか……。

 

しかし私の見るところ、それだけではない。

日本のフンのようにぐにゃぐにゃしていない。

乾燥してカリカリになったフン君はいつしか風に飛ばされて大気に舞う。

歩行者はそれを吸って歩いていく。

それがベルリンの乾いた空気にいかにも合うのではないか。