FIFA WCUP KOREA&JAPAN(北米・南米地区)
(南米)
南米の出場国は全部で五カ国。アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、エクアドル、ウルグアイだ。中でも今大会一番の注目国で、優勝候補筆頭のアルゼンチンが、どのようなパホーマンスを見せるか楽しみである。地区予選でも圧倒的な力を見せつけ、1位で通過した。しかし本大会においては、「死のグループ」と言われるグループF(イングランド、ナイジェリア、スウェーデン)に入ったため、いくらアルゼンチンとはいえグループリーグを突破するのも容易ではない。メンバーを見てみても、タレントの宝庫と言える。ベテランのバティステュータを中心に、そのバティのライバルとなるクレスポ、クラウディオ・ロペスが前線で張り、中盤にはベーロン、サビオラ、オルテガ、シメオネ、サネッティなど名前をあげるだけでもわくわくしてくる。さらに、マラドーナの愛人と言われたカニージャも代表に招集された。頼もしい限りである。もしかしたら、マラドーナが築いた黄金時代がまたやってくるかもしれない。
続いて、予選において過去に無いほどの苦戦を強いられたブラジルはどうであろうか。予選ではなかなかメンバーが集まらず、システムも固定されなかった。エースのロナウドの戦線離脱や、相次ぐ監督解任といったことがこの結果になったと言えるだろう。しかしブラジルも、メンバーに関しては申し分ない。ここに来てロナウドも復帰してきたし、中盤にはなんといってもリバウドがいる。彼のテクニックは、相手ディフェンスを切り裂くのに充分である。また、右サイドのカフー、左サイドのロベルト・カルロス(ロベカル)、ボランチとして中央で構えるエメルソンなど、攻撃的かつ守備もできる選手がたくさんいる。伝統の4バックも健在で、本大会になれば、周りの予想をはるかに上回る完成度を見せる可能性がある。もう一人のエースであるロマーリオは、選考からもれてしまったが、比較的楽なグループに入ったこともあり、予選リーグから攻撃陣が爆発してもおかしくはない。過去3回の優勝を誇るブラジルはその経験を活かして上位まで来てもらいたいものだ。ちなみに私の一押し選手は、ジュニーニョ・パウレスタとデニウソンである。
続いては、日本のサッカーとの交流が深く、世界でも屈指のゴールキーパーである、ホセ・ルイス・チラベルト率いるパラグアイを見てみよう。チーム力としたら、今大会の目標は、決勝トーナメントに進出していかに勝ち進めるかであろう。チラベルトはちょっとした問題を起こし(南米予選ブラジル戦でロベカルにツバを吐きかけた)本大会の初戦は出ることができない。ただ、山場となる二戦目・スペイン戦からは出られるので、最後になるであろうその勇姿を目に焼き付けておきたい。前線には、ドイツブンデスリーガー(バイエルン・ミュンヘン)で活躍しているサンタクルスに期待がかかる。
続いては、今回初出場を果たしたエクアドルを見てみよう。世界的に超一流の選手がいるわけではないが、チームの中心であるカビエデス、アギナガの高い個人技でなんとか強豪国に対抗するしかないだろう。目標は、決勝トーナメント進出で、上位に入り込むのは難しいと思われる。予選で見せた粘り強さに期待したい。
最後に、ウルグアイを見てみよう。このチームの中心はなんと言っても、抜群のテクニックを誇るレコバであろう。彼は、ドリブル、フリーキック、あらゆる分野において見るものを驚かせてくれる。チーム力としては、レコバ頼みの部分はある。決勝トーナメントに進出することがまずは目標となるであろう。ただし一度レコバをのらせてしまうと、いかに強豪国といえ、一泡食わされてしまうかもしれない。