フランス グループA 11回目出場(2大会連続)
地元開催の98年大会で、ブラジルを破り見事に初優勝に輝いたフランス。2001年は日本に5−0、ポルトガルに4−0とのっている。さらにベストメンバーではなかったコンフェデレーションズカップでも優勝するなどその実力は本物だろう。
フランスの中心人物はジダンだろう。日本のCMにも登場したことにより、国民の認識度は高くなっているはずである。彼を中心とした攻撃は多彩で見るものを魅了する。ストライカーのアンリは四年前からさらに進化し、世界トップクラスの選手になった。このコンビによる攻撃は強力だろう。
そしてフランスは攻撃だけでなく、守備陣も最高レベルといってもいいだろう。キャプテンのデザイー率いる最終ラインは固いものがある。現在世界ランク1位であるフランスはその実力をすべて発揮すれば優勝間違いないだろう。しかし、他国も王者に死に物狂いで向かっていくため油断は禁物だろう。
ポルトガル グループD 3回目出場(4大会ぶり)
ヨーロッパ予選ではオランダ、アイルランドという強豪とあたった。しかし、ポルトガルは無敗で予選を通過した。特にオランダにはアウェーで勝利し、ホームでも残り15分を切ってから同点に追いつくなどその勝負強さを見せた。
予選10試合で33得点から見ても、その攻撃力の高さはわかる。スターの多い攻撃陣だが、その中でも一番はルイス・フィーゴだろう。スペインのレアルマドリードでプレーするフィーゴは、得点への感覚、チャンスを作る感覚には目を見張るものがある。FIFA年間優秀選手にも輝いているフィーゴはナイキのCMにも登場しており、そのカリスマ性も高い。彼は代表での通算得点数を予選終了まで27点まで伸ばし、エウゼビオの持つ最多の41点にどこまで迫るのかにも期待したい。
ポルトガルの持ち味である攻撃を支えているのが安定した守備である。予選は10試合でわずか7失点だった。世界ランク4位のポルトガルも今大会の優勝候補の一国であり、その活躍に期待したい。
イタリア グループG 15回目出場(11大会連続)
3度の優勝の輝いたイタリアだが、90年代に入ると3大会連続してPK戦で負けており、運気が低迷しているか。
アッズーリの武器は2トップの2人だろう。FWビエリの決定力、FWデルピエーロの素早い動きは脅威だ。そして、その攻撃陣を操るのがローマでプレーしているトッティである。トラパットーニ監督は就任早々フォーメーシォンを変え、トップ下のトッティの能力を最大限に生かした。これが功を奏し、イタリアは最強の攻撃陣を手に入れた。
バックにも国際級の選手がそろっている。カンナバーロ、ネスタ、マルディーにという三人が敵の攻撃を封じてくれるだろう。
スペイン グループB 11回目出場(7大会連続)
実力のある選手は多くいるのだが代表チームは目立った成績を収めていない。ワールドカップで勝利したのは34年、50年の大会のみで後は5敗3分けとあまりよくない。
このチームの中心はこの大会が2度目となるラウールである。彼は左右どちらの足でも問題なくボールを扱うことができ、ヘディングも強いのでそのシュートパターンは多彩である。どんな場面でも活躍してくれるだろう。
センターバックのイエロとナダルはベテランで、チームの柱的存在だ。とくにイエロは今大会が4大会目であり、若手を引っ張っていくだろう。精神的に弱いとされているスペインにとってベテランの存在は大きい。
イングランド グループF 11回目出場(2大会連続)
イングランドは66年大会で西ドイツを下し、見事地元優勝に輝いた。50年以降、予選敗退は3大会しかなく、実力のあるワールドカップ常連国である。
攻撃はベッカム、オーウェンに注目したい。ベッカムのキックの正確さは世界トップクラスであり、彼のフリーキックはまさに芸術である。「ワンダーボーイ」の異名を持つオーウェンは、そのずば抜けた突破力で相手のゴールに襲い掛かる。この2人の活躍に期待したい。しかし、ベッカムはチャンピオンズリーグで左足中指を骨折。その回復具合が心配されている。
そして守備は4人のディフェンスラインを敷き、相手の攻撃を防ぐ。しかし、今大会は最も難しいといわれるグループに入ってしまったために、イングランドは苦戦するだろう。アルゼンチン、ナイジェリア、スウェーデンという強豪国の攻撃をどう対処するか、みものである。
ドイツ グループE 15回目出場(13大会連続)
西ドイツも含め、3回の優勝、3回の準優勝という成績を収めているワールドカップ常連のドイツ。しかし、最近では予選でイングランドに1−5と大敗するなどあまりよくない。初のプレーオフにてようやく大会出場を決めるなど、少し精彩にかけているか。
トップのビアホフ、ヤンカーは他のフォワードに比べると少し頼りないものがある。ドイツは個々の能力を生かし、セットプレーなどで得点につなげることに期待したい。中盤からの攻撃にも注目である。
GKのカーンはトップクラスの選手である。彼が中心となってディフェンスラインを動かしていくだろう。MFは守備、攻撃と共に役割がしっかりしていてバランスが取れている。
スウェーデン グループF 10回目出場(2大会ぶり)
ワールドカップ2回目のイタリア大会から出場しており、昔からサッカーに力を注いできたスウェーデン。94年大会では3位、48年のオリンピックでは金メダルを取るなど、台風の目的な存在であり、今大会でも期待していいはずである。
スウェーデンの攻撃陣はなかなか強い。FWのラーションは欧州リーグで最多得点を取り、ゴールデンブーツ賞を獲得するなど、その得点感覚は高い。192センチと大きなFWのイブラヒモビッチもテクニックを持っている選手だ。そしてゲームメイクのリュングベリは最近アーセナルで大きな活躍を見せており、きっと攻撃の枠を広げてくれるだろう。
アンデションが中心となっている守備陣。予選では3失点に抑え、その強さは証明されている。さらに、アンデションは攻撃にも参加することが可能であり、チームになくてはならない存在だ。
デンマーク グループA 3回目出場(2大会連続)
まだこれが3回目出場のデンマークだが、92年欧州選手権では優勝。オリンピックでは8年、12年、60年と3度銀メダルを獲得している実力国である。
FWのエベサンドはデンマークの得点源になるはずである。その実力はドイツ、ブンデスリーガの得点王になったことで証明済みである。さらにグランケアーは、巧みなドリブルを武器に相手のゴールへ襲い掛かる。しかし、彼は膝の故障により予選の最終戦には欠場した。彼の復活がチームのカギとなるだろう。
GKソーレンヤンと4人のバックラインで成り立っている。バックラインは、個々の能力を生かしていい仕事をするだろう。特に38歳のDFハインツェは今大会が最後なのですべてを今大会にぶつけるだろう。
アイルランド グループE 3回目出場(2大会ぶり)
80年半ばまであまり目立った成績は収めていないが、90年のイタリア大会では初出場にしてベスト8まで勝ち上がった。次の大会である94年アメリカ大会でもベスト16まで進み、実力を見せ付けた。
マンチェスターでプレーしているアイルランドのキャプテン、MFのロイキーンが攻撃の中心を担う。彼の力強いシュート力に注目だが、2列目からの攻撃にも期待したい。MFダミアンダフは知名度こそまだまだだが、実力のある選手である。
アイルランドはケガ人が多いことが悩みである。DFスティーブカー、DFガリードハティー共にケガが心配されている。本番までの直り具合で勝利への可能性も違ってくるだろう。
クロアチア グループG 2回目出場(2大会連続)
91年に旧ユーゴスラビアから独立したクロアチアは96年欧州選手権に出場し、見事にベスト8に輝いた。さらに初出場のワールドカップとなるフランス大会では、3位とその実力は高い。
何といっても、フランス大会得点王のシュケルに期待したい。彼は本大会でそのベテランぶりを発揮してくれるだろう。さらに、MFのプロシネチキやヤルニの攻撃参加にも期待してもいいだろう。
全大会より攻撃面はあまり変化はなかったが、守備陣は力強くなった。DFトゥドールはユベントスでプレーしており、今のチームの守備における中心人物だ。MFジブコビッチは右サイドをしっかり守り、守備を強化している。
ベルギー グループH 11回目出場(6大会連続)
ベルギーの歴史は深い。第1回のウルグアイ大会からワールドカップに参加しており、86年には4位、90、94年とベスト16位に輝き、まずまずの成績を残している。
注目すべき選手は2人いる。MFのウィルテッツとFWムペンザである。ウィルモッツはスルーパスを上手にこなす選手である。ムペンザはその素早いドリブルで点を取りに行くタイプの選手だ。ただし、ムペンザはメンタルな部分で弱いのでそこは注意したい。
ベルギーは守備重視のチームである。今大会もあまり失点しないだろう。特に注目したいのがDFドゥフランドルである。彼は信頼度も高く、その運動能力はすばらしいものがある。彼はオーバーラップによる攻撃参加もするのでまさにチームの原動力といってもいいだろう。
ロシア グループH 9回目出場(2大会ぶり)
ワールドカップでは66年大会でベスト4、58年、62年、70年でベスト8となっている欧州の強豪ロシアだが、昔に比べると今はあまり成績を残していない。しかし、その実力は本物だということを今大会で証明してくるだろう。
チームの要は『皇帝』の異名を持つMFモストボイ。そして同じチームでプレーしているMFカルピンであろう。この2人からのパスによってチームが動いてくる。そして、FWべスシャストニフも相手国にとっては怖い存在だ。予選では2試合で5得点と爆発し、その力は計り知れない。
ベテランDFオノプコと両サイドのコフトゥンとスメルチンが守備を固めている。GK二グマトゥリンも昨年12月にイタリアのベローナに入り力をつけている。
トルコ グループC 2回目出場(12大会ぶり)
サッカーの歴史は古いが選手のレベルはあまり高くなかった。EURO2000ではベスト8という快進撃を見せたが、まだワールドカップにはあまり良い成績は収めていない。しかし、最近では国内のサッカーが延びてきており、これからが楽しみである。
ストライカーのシュキルは本物である。トルコ代表では36得点と大活躍しており、今回も期待したい。MFトゥガイはトルコのゲームメイカーであり、彼のキラーパスも美しい。インテルでプレーしているMFのオカンブルグも今、最も成長している選手であり、期待したい。
特にDFアルパイは目を見張るディフェンダーだが、メンタル面で少し心配だ。予選で8失点しかしていないトルコの守備陣は強い。GKリュストゥはサポーターからも厚い信頼を受けている。彼の存在はチームに安心感をもたらしている。
スロベニア グループB 初出場
今大会が初出場のスロベニアは、FIFA加盟も92年と言う歴史の浅い国だ。しかし、その技術は低くはなく、チームも1つになってきており成長してきている。これからが期待の国だ。
MFザホビッチはドリブル、シュートと一人でも得点できるゲームメイカーだ。しかし、精神面で少し乱れがあるのが心配だ。イタリアのレッチェに在籍するチミロティッチが現在ケガで休んでいるが、彼が帰ってくれば攻撃陣は強いものになるだろう。彼の復活が重要なカギだ。
キャプテンのMFアレシュチェヒが守備陣をまとめる。彼はみんなからの信頼も厚い。そして、日本でも活躍していたDFミリノビッチもチームにとって大切な存在だ。アレシュチェヒのカバーをうまくこなしている。この2人のコンビがチームをしっかりと作っていると言っても過言ではない。
ポーランド グループD 6回目出場(4大会ぶり)
ポーランドは昔からサッカーが盛んであり、38年第3回にて、ワールドカップに初出場している。74年、82年と3位に輝くなど実力をつけてきていたがその後は元気がなかった。しかし、92年のオリンピックで銀メダルを獲得し、少しずつ調子を上げてきている。
攻撃的サッカーを目指しているポーランドの中心はFWのオリサデベである。彼は足が速く、相手の守備陣をかきまわす。その隙に飛び込んでくるのがMFカウジニーで、彼の中盤からの攻撃にも注目したい。帰化選手の多いポーランドだが、世界的に見てもまったく問題にならないだろう。
DFハイトとバウドフのコンビが守備を硬くしている。GKドゥデグも実力は本物であり、得点を取るのはなかなか困難だろう。