抗体精製


簡易精製

大腸菌で産生させたタンパク質を検出する抗体を簡便に精製したいときなどに。

1 2mlチューブに以下の組成の溶液を作る。
抗血清 10ul
Boiled E. coli 10ul
PBS 980ul

 Boiled E. coliはホスト大腸菌をLeammli bufを加えずに調製したタンパクサンプル。
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2 4℃で0/n、もしくは37℃で1〜2時間振盪。

3 4℃、5,000rpmで3分間遠心し、上澄みを新しいチューブへ移す。

  沈殿しているタンパク質は大腸菌のものと、それと反応する余分な抗体、抗血清に含まれるグロブリンなど。
  上澄みを希釈して一次抗体に使う。簡易精製した時点で1/100に希釈されているので希釈率に注意。

  簡易精製した抗体は4℃で約2週間は保存可能。

文責:T


アフィニティ精製

メンブレン2枚で1セット
1) SDSサンプル400μlを2面に全面ブロット(200μl/1面)し、SDS-PAGEし、タンパク質をニトロセルロース膜メンブレン2枚に転写する。
2) メンブレンをPonceau Redにより染色する。
3) Western Blotの結果と照らし合わせて、精製しようとするバンドを切り出す。(メンブレン2枚分)
4) 切り出したメンブレンを細かく正方形にカットし、メンブレン2枚分を1mlの抗血清(2.0 ml tube)の中に入れる。パラフィルムで封をする。
5) 4℃で一晩(12 h 〜24 h)、ゆっくりと振とう培養する(20 /min)。
6) 新しい爪楊枝を使って、メンブレンを2.0 ml tubeの上まで移動させ、きれいなピンセットでメンブレンをPBS (pH7.4)の入った50 ml tube に移す。
7) PBS (pH7.4)で5〜6回洗浄する。
8) 50 ml tubeの中身をシャーレに移し、さらにきれいなピンセットでメンブレンを1.5 ml tubeに移し、新しい1 mlシリンジを使って出来るだけPBSを取り除く。
9) すぐに0.2 M glycine-HCl (pH2.0)を50μl入れ、氷上で10分間静置する。この間に、時々ピペッティングする。(泡立てないように)(ここでメンブレン上の抗体が溶液に遊離してくる)
10) 別の1.5 ml tubeに0.2 M glycine-HCl (pH2.0)を50 μl入れ、pH7.4〜7.5になるようなpH調整用Trisの量を決める。(約8.0 μl)
11) 10)で決めた量だけpH調整用Trisを入れ、ピペッティングでよく混ぜる。
12) すぐに抽出液を新しい0.6 ml tubeに移し換える。
13) ラベルして、-20℃で保存する。

modified by T. Yoshimura(10/11/01)
html化:平滑王


抗血清に関する注意

1 抗血清は氷上で扱うこと。

2 実験で何度も使う抗血清は、一度溶かしてからチューブに小分けし、次回からはチューブごとに溶かすこと。
  大元に何度も解凍>凍結を繰り返さないこと。

3 抗血清はあまり濁っていない、赤みの薄いサンプルを使用する方がよい。
  恐らくグロブリンなどの関係だろうが、非特異バンドが多くなったり、あまり良いことはない。(R女史より)


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