Silver staining 銀染色


通常のCBB染色の100倍近い感度があると言われている。銀粒子を沈着させ ることによりCBBでは染色されないような少量のタンパク質でも検出することができ る。
 
※電気泳動の終了したゲルを前固定する。
 50% メタノール-10% 酢酸で15-30分、処理。
 (ゲルの濃度が 13% 以上の、硬い場合に行うとバックグラウンドがきれいになる。省略可。)
 
・GDW での洗浄。5-10分を3-5回。(使用する水は、全てCl-を含まないもの。そうでな いとゲルに銀が沈着してしまうので注意。)
 
・1% グルタルアルデヒドで固定、30分。
 
・GDW での洗浄。15-30分を何回も。over night でも可。
(きちんと行わないと後の操作で銀がゲルに沈着してしまう。)
 
・アルカリ性銀溶液( AgNO3-NaOH-NH4OH )での処理。30ml/plate 15分以内。
(15分以上処理するとゲル表面に沈着による汚れが生じる。また、試薬は長 時間置いておくと起爆性のAgNH2を生じるので、使用直前に調製し、残った溶液は HCl を加え、AgCl2として沈殿させた後捨てる。廃液は専用の場所へ。)
 
・GDW での洗浄。2-5分を2回程。
 
・発色液(0.005% クエン酸-0.019% ホルムアルデヒド)による発色。発色中に液が着色してきたら新しい液に交換す る。反応停止は GDW。
(ゲルの中の発色液が完全になくなるまで徐々に発色が続くので、少し色が うすい段階で反応停止すると良い。GDW は何度か交換する。)
 
※黒化が進みすぎた場合、あるいはゲル表面に銀の沈着が起きた場合、脱色 を行う。停止液によって脱色を止める。
 
 
 
・試薬
 
アルカリ性銀溶液
19.4% AgNO3(AgNO3 20g/100ml GDW)    4ml
0.36% NaOH 21ml
NH4OH(褐色の沈殿が1-2粒になるまで滴定)  /100ml GDW
 
19.4%AgNO3は遮光して保存。
NH4OHはドラフトの中で加える。皆の迷惑になるので。
作ったアルカリ性銀溶液は使うまで遮光。
使用後はHClを加え、銀を沈殿させる。
 
発色液
5% クエン酸 100μl
ホルムアルデヒド 51.4μl/100ml GDW
 
脱色液
A: NaCl, CuSO4 を各々 GDW 85ml に対して 3.7g 溶かし、生じる沈殿を NH4OHで溶かす。その後、100ml にメスアップ。
B: チオ硫酸ソーダ 43.6gをGDWに溶かし、100mlにする。
A, B 両液を等量混ぜて、10倍希釈して用いる。
 
 
停止液
GDW 500mlに3% H2O2 125ml, 28% NH4OH 10mlを加え、1000mlにする。
 
※しかしながら、これらの試薬を作らなくても定着液(SUPER FUJI FIX)でも脱色できる。多少黄色くなるけれども。
 
諸注意
 
ゲルには素手で触れないこと。指紋まで染色されてしまう。
 
銀染色用のゲル箱を用意しておくと良い。ゲル箱にも銀が沈着して黒くなる ので。
 
電気泳動をする際に、running bufferが古いと55-70kDa付近に染色される線が現れることがあるので注意。
 
0.36% NaOHが古くなると、アルカリ性銀溶液を調製するときに褐色でなく、白い銀の沈 殿が生じ、発色もうすくなるので注意する。
 

グルタルアルデヒドは危険なので取り扱いに注意。

文責:ADA


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