イルカって何?    

 イルカ(海豚)
 イルカの呼称は、クジラ目ハクジラ亜目の哺乳類に属する広義のマイルカ類のうち、一般に4m以下の小型種とカワイルカ類の全種に対して習慣的に用いられている。マイルカ科のマゴンドウやオキゴンドウはゴンドウクジラ類とも称されいる。英語でも同様で、一般にはdolphinであるが、マイルカ科の大型種はwhaleと呼ばれる。しかしシロイルカは英語ではwhite whaleである。以下では、広義のマイルカ類からイッカク科の2種を除いたもっとも一般的な意味のマイルカ科について述べる。カワイルカ類は体長1.4m〜2.5mで、長い棒状の吻をもち原始的で、アジアと南アメリカに2種ずつ分布している。
 マイルカ科Delphinidacは20属約40種を含み、ハクジラ類中最大の科である。このうち、ネズミイルカ属、イシイルカ属、スナメリ属の6種は吻が短く歯が退化傾向にあるなどの特徴を示し、独立のネズミイルカ科とされることがある。英語ではこれらをporpoiseと呼ぶ。マイルカ科の第2グループは、マイルカ、ハンドウイルカ、カマイルカなど代表される多数の歯を持つ曲型的なイルカである。このほかに、マゴンドウやシャチなどのように、体が巨大化し、短い吻に太い歯を備えたグループがあるが、この系列はカズハゴンドウを介して曲型的なイルカ類につながっている。このようにマイルカ類は特殊化の少ないグループではあるが、この系列はカズハゴンドウを介して曲型的なイルカ類につながっている。このようにマイルカ類は特殊化の少ないグループではあるが、他方向への分化の萌芽が認められる。しいて本科の特徴をあげれば、歯はエナメル質をかぶり上下に2対以上あり(ハンゴウドウは例外)、若くして歯根が完成する、上顎骨と顎間骨は扁平で、顔面部に著しい隆起を形成しない(イッカク科も同様)、頸椎は少なくとも2〜3個融合している(カワゴンドウは例外)、胃は4室からなる(他科にもある)などである。嗅神経は消失し視神経は細く、脳神経では