1.プロ野球THE辛口トーク3


2011年12月26日更新

今年の西武は一時最下位に転落しながらも、10月を驚異の高勝率で乗り切り、 最終戦でクライマックスシリーズを決めるというドラマチックな展開になった。最下位に沈んだ前半戦では、 中継ぎ以降の投手が崩壊し、打線と噛み合わない試合が続いたが、後半戦は抑えに転向した牧田を軸にミンチェ等の 中継ぎ陣が息を吹き返した。そして、先発陣では統一球による恩恵を受けた西口の復活、帆足の安定した投球がなんとも心強かった。 特に西口は涌井、岸、石井一の調子が上がらない中、変化球を中心とした投球を展開し、全盛期に戻ったような感さえした。 また、新人王を獲得した牧田の先発、抑えでの見事な活躍、2年目になって頭角を現した菊池の成長も忘れてはいけない。 打線は相変わらず好調で、中村は統一球の影響を全く感じさせない打撃を展開し、ホームラン48本を放って大きく貢献した。 そして、中島、栗山も安定し、期待の浅村が出てきたのも大きい。来年はこれまでの数年、攻守を支えてきた中島、 帆足、ミンチェが抜けるという非常事態に陥ってしまう。2年目を迎える大石が出てこないと投手陣は相当苦しくなるし、 打線においても中島が抜けることで中村への敬遠を含めたマークが相当厳しくなることが予想される。 ただ、このチームは若手野手の台頭で世代交代をうまく進めることができるチームである。 来年もAクラス争いに加わってくることは間違いない。


2011年12月25日更新

今年の巨人は、これまでの貢献者が貧打にあえぎ、覇権奪回を逃すという予想外の展開に終わった。 小笠原、ラミレスといった打線の中心が全く機能しなかったのが非常に痛いところである。この2人の代わりに頑張った長野が 首位打者を獲得したが、期待された坂本は好不調の波が激しく、亀井、高橋はシーズンを通した活躍ができなかった。 また、阿部の戦線離脱も大きかったと言えるだろう。そして、日替わりで出場した若手野手も力不足を露呈した。 投手陣では、内海が最多勝、ルーキー澤村が新人王を獲得するなど、若手投手陣が奮起したが、一方で開幕投手の東野は 1年間調子が上がらなかった。また、リリーフ陣は山口、久保でなんとか凌いだものの、これまで活躍した越智が調子を崩し、 ロメロ、アルバラデホ等の外国人も全く機能しなかった。このような状況下、来年は戦力の大型補強で見通しは明るい。 ソフトバンクから杉内、ホールトンが加わり、今年ベースで行くと27勝がプラスされる。そして、 ラミレスが抜けた後にはDeNAから村田が加わる。先発陣の充実振りからすると、東野か西村を抑えに回すという選択肢も出てくるし、 村田が加わることで、小笠原を一塁に固定できるというメリットが出てくる。小笠原、阿部の復調、 抑え投手の確保等の課題をクリアすれば圧倒的戦力での独走優勝が見えてくる。


2011年12月24日更新

今年のオリックスはリリーフ陣の踏ん張りでシーズン終盤まで粘ったものの、 最後の最後に1毛差でクライマックスシリーズ進出を逃すという悔しい結果に終わってしまった。このような結果ではあったが、 寺原、金子、西、中山を中心とした先発陣、そして平野、岸田とつなぐ強力な方程式が、下馬評を覆しての快進撃につながったと言える。 特に今年ブレークしたのは西だろう。前半戦好調でローテーションを守っていたものの、中盤で調子を落とし、 非情な2軍行きを味わったものの後半戦に見事な復活を遂げた。岡田監督の目論見がうまくはまったのではないだろうか。 そして、円熟期を迎えた平野、岸田は球界屈指の方程式となった。もう一枚安定したセットアッパーが加われば、 優勝が見えてくるかもしれない。打線ではフル出場の坂口が孤軍奮闘したものの、昨年ホームラン王のT−岡田の 当たりが最後まで安定しなかったのが痛かった。それでも、後半戦ではバルディリス、 後藤がいい所で決勝打を放ち、岡田の不振をカバーしたのが幸いであったと言える。最後で痛い目を見たオリックスであるが、 打線の底上げを目指して、韓国から3冠王のイ・デホ、そして巨人から元日本ハムの4番高橋を獲得した。 T−岡田を含んでこの3人で形成するクリーンアップは他球団にとって脅威になることは間違いない。 強力投手陣を擁して、来年は16年ぶりの優勝を期待したい。


2011年12月23日更新

今年の阪神は下馬評では巨大戦力で上位進出が期待されていたが、ここ数年の阪神を支えてきた金本、城島、下柳のベテラン勢の 不振がもろに影響してしまう1年になってしまった。金本は連続試合出場が途切れると、ベンチを温める試合が多くなり、 打力の低下も顕著である。また、城島は昨年の手術以降、開幕に合わせて急ピッチで調整を進めたため、余計に体調を崩してしまい、 シーズンのほとんどのマスクを藤井に譲ってしまう結果となった。城島が出る試合よりも藤井の出た試合の方が投手陣も生き生き していたように見えたのは気のせいだろうか。このベテラン勢の不振に合わせるように、チーム全体が振るわなかった。 新井、マートン、平野、鳥谷に代表される野手陣は、よく機能したものの、ブラゼルのホームラン数が半減したのが痛かった。 また、俊介、上本、柴田、大和等の控え野手はやや非力感が否めないところである。投手陣では能見、久保、スタンリッジ、 メッセンジャーが奮闘したが、下柳の不振と共に中継ぎの柱として期待された小林、久保田が集中打を浴びて藤川に回せないと いうもどかしい状況が何度となく見受けられた。当の藤川も変化球頼みの投球になっており、先行きは暗い。来年は、 和田監督の下、長打に頼らないチーム作りを進め、中継ぎ投手陣を整備していくことが重要になってくるものと考えられる。


2011年12月22日更新

今年の楽天は星野監督の1年目で期待されていたが、相変わらずの戦力不足を露呈してしまう結果となってしまった。 松井、岩村の元メジャー勢を加えた打線は例年以上の破壊力を期待されたが、2人とも打率は2割代前半で、全くの期待外れに 終わった。そして、これまでの楽天を支えてきた山崎、鉄平の不振も痛かった。特に2年前の首位打者である鉄平は確実性の あった打撃が影を潜め、2軍生活を味わうなど屈辱の1年となり、ホームラン量産を重ねていた山崎は統一球に苦しんだ。 打線に光明が見えない中、投手陣は踏ん張ったと言える。何と言っても、苦しい台所事情の中、1年間ローテーションを 守り抜いて岩隈の不振をカバーし19勝で最多勝等各賞を総なめにした田中の存在がピカイチで、好調の田中に引っ張られるように 先発では新人の塩見、中継ぎではベテラン小山の奮闘があった。しかし、抑え投手を確立することができなかったのが 投手陣の誤算である。最後は本来先発のラズナーに落ち着いたが、これはあまりにもったいない選択で、来年はなんとしても 安定した抑え投手が必要である。現在のところ、楽天は山崎を放出した件以外はストーブリーグで目立っていない。 現有戦力での上位進出は相当厳しい状況であるが、震災復興を目指す東北地方に希望の光を届けてもらいたい。


2011年12月22日更新

今年の広島は8月中旬のピークから一気に定位置に収まってしまい、ある意味期待を裏切らない1年になった。 今年は投手陣で先発陣にバリントン、福井が加わり、前田健と3本柱を形成した。バリントンは前半戦に最多勝争いをリードし、 20勝を期待されたが後半の息切れが目立ち、前田健はエースゆえに他球団のマークに遭い、2桁勝利がやっとという状況に なってしまった。しかし、8月中旬までは福井の粘投、セットアッパー今村の活躍、抑えのサファテの安定感で首位まで 5ゲーム差の圏内に入り、20年ぶりの優勝を期待されたところであったが、9月に入ってからのサファテの離脱がなんとも痛かった。 打線は、栗原頼みの感が拭えず、天谷の度重なる故障が痛かった。目立った選手といえば、シーズン序盤でブレークした 丸くらいのものではなかっただろうか。ベンチに大ベテランの前田智と石井がどっかりと腰を据えているようでは、 なんとも心もとない。ただ、機動力は確実に20年程前に近付きつつある。今年からの統一球導入で細かい野球が求められているが、 広島にとってはこの状況が好都合と言えるかもしれない。来年はルーキー野村が加わると共に、大竹も復活を期している。 充実度の増す投手陣を中心とした守り勝つ野球で21年ぶりの優勝を期待したい。


2011年12月21日更新

今年のロッテは昨年の日本一から最下位に転落するという想定外の1年になってしまった。 想定外の要因は西岡のメジャー移籍、サブロー放出に尽きる。特にサブロー放出以降、新人の伊志嶺を加えて機動力野球が浸透 しつつあった打線が全くつながらなくなり、岡田が出て、井口で返すというパターンも通用しなくなった。 後半にはカスティーヨを獲得し、てこ入れをしたが、チームホームラン数が西武の中村個人のホームラン数を下回るという 体たらくであった。また、後半戦は守備で緩慢なプレーが続出し、野手陣にとっては最悪な1年になったのではないだろうか。 投手陣では、成瀬、渡辺、唐川ら先発陣が粘りの投球を見せたが、抑えの薮田へ回す陣容が整わなかった。ベテランの小野、 吉見が勝ち負け関係なくリリーフのマウンドに上がり、消耗したとところで出てきた若手投手が集中打を浴びるというこちらも 最悪のパターンになってしまった。来年は、大物ルーキー藤岡がエースナンバー18を付けて登場し、巨人に出ていたサブローが FAで戻ってくる。この2大戦力を最大限に生かすためには現在の控え野手、中継ぎ投手の底上げが急務となるが、 バラバラになっていたチームが、息を吹き返す可能性は十分である。西村監督の「和」の采配に期待したい。


2011年11月26日更新

今年の横浜は球場内外で波乱含みの1年となってしまった。球場内では内川移籍の影響をもろに受けて貧打にあえぎ、 昨年復調の兆しを見せていた寺原放出に伴って投壊が一層進行した。打撃陣では飛ばないボールによって頼みの村田のホームランが 激減し、後継者の筒香、途中加入の中村も振るわなかった。また、スレッジがホームランを1試合に3本以上打つ試合が目立ったが、 ほとんどシーズンの流れには影響せず、当の本人はシーズン後半のケガであっけなく帰国するという始末であった。 来年も打撃陣の上積みは見込めない。戦力の底上げをしていくしかない状況である。投手陣は先発を中心に完全に崩壊し、 先発として期待された山本はシーズン序盤から打ち込まれたものの、代わりになる投手が出てこなかったため投げざるを得ず、 ベテランの清水、三浦と共に負け数をただ増やしていくという体たらくであった。しかし、大器として期待される国吉が巨人戦 で活躍する等、微かな望みは見えた。救援陣では、セットアッパーの江尻、抑えの山口が安定した成績を残した。ただ、 新人の大原を酷使し続けたのが来年への不安要因である。球場外では、親会社がTBSからDeNAに代わろうとしている。 これに伴い、尾花監督以下首脳陣が解任され、新しい体制が築かれるようであるが、勝率3割3分のチームが生まれ変われるのか どうかは疑問符である。相川の移籍以降、なかなか固定できない正捕手が鍵になるだろう。


2011年6月26日更新

今回は新外国人選手についてであるが、今年の傾向として活躍している外国人選手のほとんどが2年目以上で、 あまり目立った選手がいないのが現状である。そんな中、セ・リーグでは、広島のバリントンとサファテがずば抜けている。 バリントンは開幕当初からローテーションを守っており、前田健の低迷を補っている。また、サファテも昨年まで不安定だった 広島の救援陣の精神的支柱となりつつある。2人ともメジャー経験がある訳ではないが、この活躍ぶりを見ると、 スカウト陣の眼力の高さが証明されたと言えるのではないだろうか。現在のところ、この2人が広島を5割前後の勝率へと 導いていると言っても過言ではない。ただ、心配なのはシーズンオフの他球団からの引き抜きのみである。また、 ヤクルトのバレンティンはシーズン序盤は最高の働きをしたが、中盤から大スランプに陥り、打順が乱高下している。 終盤に向けて奮起を期待したい。パ・リーグでは、ほとんど目立つ新外国人選手はいない。オリックスのパクチャンホ、 フィガロ、日本ハムのホフパワー、楽天のスパイアーが頑張っているが、ベテラン外国人選手の陰に隠れている感は否めない。 シーズン終盤に向けて、ラッキーボーイ的な存在になる選手の出現が求められるところである。


2011年6月25日更新

今年も交流戦が終わり、新人、新外国人選手の白黒が見え始めてきたところである。 今回は新人選手について取り上げる。パ・リーグでは日本ハムの斎藤、西武の大石が注目されていたが、あまりパッとしない。 特に斎藤は5月以降、けがで戦列を離れており、復帰後の活躍は未知数である。そんな中、活躍している選手として、西武の牧田、 ロッテの伊志嶺が挙げられる。特に牧田はダークホースである。開幕当初、ローテーションの谷間で登板したところ、 思わぬ好投を見せ、以降も安定した投球を見せている。残念なことに味方の援護が無く、勝ち星に見放されているが、 10勝前後は堅いだろう。また、伊志嶺は、交流戦中に緩慢なプレーがあったものの、岡田と共に外野を死守している。 根気強く使い続ける西村監督の期待に応えられるかどうかに注目である。後は、楽天の塩見、西武の秋山がいい働きをしている。 セ・リーグでは、予想通り巨人の澤村がいい投球を続けている。今年、貧打にあえぐ打線が昨年の状態に戻れば、 こちらも10勝は堅い。ただ、ピンチで、少し焦りすぎて打たれる場面が多くなっている。 ここは中央大の先輩である阿部のリードが重要になってくるだろう。その他、広島の福井、横浜の須田、阪神の榎田もいい。 榎田の場合はホールドを稼いでおり、澤村と争える可能性がある。


2011年1月1日更新

今年も恒例の順位予想である。まず、パ・リーグは@日本ハムAソフトバンクB西武C楽天DロッテEオリックスと予想する。 @日本ハムは投手力のバランスが良い。ダルビッシュ、武田勝に加えて、今年は斎藤がローテーション入りするだろう。 また、抑えの武田久も昨年のような不調はないものと見られる。また、このチームで非常に大きいのは充実した上位経験である。 打線から森本が抜けたが心配ないだろう。稲葉、糸井の中軸に高橋信が戻ってくればかなり安定した打線が見込まれる。 Aソフトバンクは近年稀に見る大型補強を行った。内川、細川、カブレラと打撃陣ではオールスター級の補強であるが、DH、 ファースト、レフトのポジション争いでチームが割れてしまう可能性が高い。また投手陣が昨年と変わっていないのが若干の 懸念材料である。攝津、ファルケンボーグ、馬原にここ数年の疲れが残っていないかどうかということも懸案である。 B西武は大石の加入が大きいが相変わらず、中継ぎ、抑えが不安である。渡辺監督は大石の先発起用を示唆しているが、 シコースキー、グラマン、大石とつなぐ終盤が安心できるのではないだろうか。打線は中島、中村が1年間フルに活躍できれば、 もっと上が目指せるのではないだろうか。C楽天は星野イズムが浸透するかどうかが鍵となる。岩隈、田中両エースと岩村、 松井のメジャー帰り組がうまく噛み合えばAクラスも夢ではないが、野村監督、ブラウン監督のスタイルの違いに対応できなかった チームが1年で回るのは至難の業だろう。また、チームの精神的支柱だった渡辺が退団したのも痛い所である。Dロッテは 昨年の日本一であるが、西岡、小林宏が抜けるのは相当の大打撃である。特に西岡のいなくなる1番を誰が努めるのかが今年最大の 懸案材料だろう。荻野貴、清田が候補に挙がるが、少し見劣りがする。投手陣は抑えの確立が急務である。経験者の荻野忠、 伊藤などが有力だが、球威のある内の起用が妥当ではないだろうか。Eオリックスは打線の軸だったカブレラが抜けて、 巨人から李が入ったが、迫力不足は否めない。T−岡田が昨年並みの活躍が出来れば申し分ないが、その後に続くバッターが いないのが痛いところである。投手陣では金子千、岸田が1年通して活躍できるかどうかが鍵となるが、山本が抜けた穴は大きい。 山本と交換トレードで入団した寺原の起用法に注目である。セ・リーグは@中日A巨人BヤクルトC阪神D広島E横浜と予想した。 @中日の優勝は堅いだろう。投手陣では吉見、チェン、中田、朝倉などの先発陣、浅尾、高橋、岩瀬のリリーフ陣が盤石である。 ただ、チェンがシーズンオフに契約交渉で揉めたこと、岩瀬の球威が年々落ちてきていることが不安である。もしかしたら、 今年は浅尾が抑えに入る可能性も否定できない。打線は、井端が戻ってくれば、5番までは盤石である。6番、7番を撃つ 若手に期待したい。A巨人は打線は申し分ないが、投手陣に不安を残している。内海、東野が安定感を欠き、抑えのクルーンも 相変わらず投げてみないと分からない状態である。また、山口、越智の中継ぎエースもここ数年の酷使がそろそろ応えてくる 可能性が高い。この2人が抜けた場合、後に代わる投手として久保、マイケルなどが候補に挙がるが、力不足を感じるところである。 ルーキー澤村がどこまで活躍できるかにかかっている。Bヤクルトは昨年後半の勢いをそのまま持続して今シーズンに臨むだろう。 青木、田中から始まる打線は相変わらず安定感があり、昨年同様の繋ぐ野球が期待できる。投手陣では、石川、館山、由規、 村中の先発陣が固まっており、松岡、押本も健在である。また、林昌勇の残留が何よりも大きい。C阪神は今年あたり 大規模な世代交代が起こるような予感がする。まず、金本、桧山、下柳は最後の年になりそうである。ただ、これに代わる 選手が見当たらない。打撃陣では新井、鳥谷、マートン、城島で支えるしかないが、ここに関本、桜井あたりが絡んでこないと 低迷は免れないだろう。投手陣では先発の能見が軸となるが、安藤、岩田の復調が望まれる。また、昨年クライマックスで崩壊した 久保田、藤川の救援陣の一層の奮起が必要である。D広島は前田健、栗原に頼りきりのチーム状態を改善するしかない。 特に投手陣の中継ぎ防御率はリーグワーストであり、豊田が加入してどう変わるかに注目である。また、ルーキー福井も大きな 鍵となる。打線では、あまり上積みがなかった。繋がりだすと止まらない打線にエンジンをかける選手が、どうしても必要である。 前田智、石井の両ベテランに期待するのは少々酷かもしれない。E横浜は実力不足である。シーズンオフに身売り騒動が起こり、 球団内のゴタゴタも不安材料になっている。また、内川の退団も痛い。村田、金城が残ったが、打線は小粒である。投手陣では, 三浦、清水に頼らざるを得ない状態が続いている。安定感がチーム一の山口を先発に回したいところであるが、 抑えの代わりが見つからない。こちらもルーキー須田次第というのがなんとも辛いところである。


2010年11月23日更新

今年の横浜は尾花新監督の下で奮起が期待されたが、成績が振るわず、また身売り騒動も勃発するなど、昨年、一昨年に続いて 散々な1年であった。打線では村田、内川の主軸が思ったより振るわなかった。日本ハムで優勝を経験したスレッジが加入したものの 強打より守備のまずさが目立ってしまった印象である。もう1人の外国人カスティーヨも全く打てず、 途中から来たハーパーにお株を奪われてしまう始末だった。また、FAで来た橋本も昨年の野口に続いて失敗であった。 それでも、藤田、石川といった若手がようやく一人前になったのは大きな収穫と言えるだろう。ここに、 金城、吉村が絡んでくれば、破壊力のある打線に生まれ変わる可能性は大である。投手陣ではロッテから移ってきた清水が 1年間ローテーションを守り通し、寺原、山口とつなぐ抑えのパターンができたものの、三浦が例年通りの働きをできず、 開幕投手のランドルフ、抑えで期待されたブーチェックも期待通りとはいかなかった。ただ、終盤にローテーションに加わり、 規定投球回数に達した加賀、こちらも終盤に出てきた藤江などは来年にも期待したいところである。安定した山口を先発に回し、 抑えを確立できれば、来年は5割前後で戦えるチームに変身できるのではないかと考えられる。


2010年9月23日更新

シーズン終盤に入ってくると、新人王争いがどうなるのか気になるところである。セ・リーグの方では、巨人の長野、横浜の加賀、 阪神の秋山がいい働きをしている。長野は開幕から1軍ベンチ入りし、新人らしからぬ落ち着いた攻守で、中盤戦では亀井、高橋を 押しのけてスタメンを手中にした。しかし、終盤に入って、2軍落ちしたのが若干のマイナスポイントと言える。 加賀はシーズン序盤から先発ローテーション入りし、今年のセ・リーグでは珍しく規定投球回数を満たしている。 しかし、なぜか加賀が投げる時には打線が湿りがちになり、勝ち星が伸びていないのが現状である。防御率は3点台を保っているものの 広島の前田健がいるため、タイトルはおそらく難しいだろう。阪神の秋山はチームの苦しい台所事情の中、 8月からローテーション入りしているが、出てくるのが如何せん遅すぎた。来年に期待したいところであるが、 今年の活躍ぶりからすると、おそらく新人王の要件を満たすことはできないものと思われる。以上から考えると、 長野が一番新人王に近いと言えるだろう。パ・リーグは選考がかなり難しくなるのではないだろうか。 候補としては、ロッテの荻野、西武の坂田、日本ハムの中田、榊原を挙げることができる。荻野はシーズン序盤で首位打者争い、 盗塁王争いを演じ、5月上旬に早くも新人王当確と言う声が出始めた最中、けがで戦列を離れてしまった。以降、出場が無く、 今シーズンの後半戦は棒に振ってしまうという、序盤からは考えられない結果になっている。 坂田は中村が戦列を離れてからその豪快なホームランで観客を魅了した。しかし、確実性は無く、 ホームランか三振かといったところで、1軍と2軍を行ったり来たりの状態が続いており、相当に苦しい。 中田は3年目にしてようやく花開いた印象である。梨田監督の方針もあって、1、2年目はなかなか1軍出場ができなかったが、 序盤のチームの低迷から自然と出番が回ってきた。中田自身もその期待に応えて、一時はホームランを量産し、 スタメンを獲得していたが、守備が不安定であること、チームが守り中心の本来の姿に戻ってきたことからなかなか 出場機会に恵まれていないのが現状である。榊原は2年目ながら、シーズン中盤から中継ぎの中心として活躍しており、 勝ち星が上がってきている。今年の実績から行くと、榊原が一番新人王に近いと言えるが、果たしてどうなるか注目したい。


2010年5月16日更新

今年の新外国人で見事に外れたのは、ソフトバンクのイボムホと横浜のブーチェックだろう。 ソフトバンクのイボムホは中軸サードでの活躍を期待されていたが、松田との定位置争いに敗れ、 下位打線での出場が続いている。ただ、5月に入ってから松田が離脱したため、この機会で低位置を奪っておかないと鳴り物入りで 入団した当初の期待を大きく裏切ってしまうことになってしまう。奮起を期待したいところである。横浜のブーチェックは、 尾花監督の構想を根本から変えてしまった。監督の構想では山口を先発に転向させ、ブーチェックを抑えで起用することになっていたが、 キャンプ当初から期待を裏切り続け、まだ公式戦での登板が無い。結局、この山口が昨年に続いて抑えに起用されることになり、 先発陣が手薄になってしまっている。ブーチェックが使えるようになれば、現在下位に低迷するチームを立て直すことができる かもしれない。その他、毎年のことであるが巨人の内野手エドガー、そして中日のバルデス、阪神のメッセンジャー、 日本ハムのウルフが期待に添うことができないでいる。奮起に期待したい。


2010年5月10日更新

今年のペナントレースも交流戦を迎えた。大体この時期になると新外国人の当たり外れが出てきてしまう。 今回から2回にわたり、当たり外れを検証する。今年の新外国人で見事当たったのは阪神のマートンとロッテのキムテギュンだろう。 阪神の新外国人、殊に野手で当たりが出るのは最近10年間で大変珍しい現象である。当初、マートンは5番または6番でライトへの 起用が確実視されていたが、赤星の引退、城島の加入などにより、働く場所が1番センターというふうにガラッと変わってしまった。 結局、この変更が広角打法で鳴らすマートンにマッチしたようで、核弾頭としての役割だけでなく、大事な場面での一打が非常に多い。 守備の面では多少不安が残るが、及第点と言えるだろう。キムテギュンは開幕当初、三振を繰り返し、中軸失格の烙印を捺されかけたが、 西村監督が辛抱強く起用したことが功を奏した。打率は低いものの、勝負を決める打席での印象に残る一打が多くなっている。 オープン戦当初から体重による体のキレの悪さが指摘されていたものの、シーズンに入ってからはその指摘をかき消すような 活躍ぶりである。交流戦に入ると守備に付く場面が多くなって来るが、12試合であるため、辛抱強い西村監督が使い続けるだろう。 その他、西武のブラウン、ヤクルトのバーネットが期待通りの活躍を見せている。


2009年12月31日更新

今年の巨人は圧勝の1年であった。小笠原、ラミレス、亀井の中軸がぶれることなく活躍し、 坂本の1番固定が見事に決まった。また、阿部の長打力、終盤の谷の大活躍が圧勝を支えたと言えるだろう。 また、投手陣ではゴンザレス、グライシンガ−、内海、高橋尚、東野の先発陣に終盤からオビスポが加わり、 超充実であった。中継ぎでは山口、越智が充実し、豊田、マイケル中村の影が薄くなる一方である。抑えのクルーンは 一時戦列を離れたものの影響はあまり無く、むしろ戦列を離れた際に越智が抑えを経験し、 来年の抑え挑戦に前進するという結果になった。来年は、高橋尚が抜けるものの藤井が加入し、 中継ぎの負担軽減のために小林雅が加わる。また、外野に長野がドラフトで入団し、松本、谷、 鈴木尚といった充実の外野陣に挑戦する。全く死角が見つからないチームは来年、90年代の西武以来の4連覇を目指す。


2009年12月30日更新

今年の日本ハムは充実感を常に漂わせるシーズンを送った。この充実感は二岡の加入が一因と言えるだろう。 守備位置が重なる金子誠、小谷野がキャンプから奮起し、成績が急激に伸びた。また強いチームはコンバートもうまく決まるもので、 外野に元投手の糸井を起用し、一塁に高橋信を移した。特に糸井のコンバートはこれまで定位置が確約されていた森本を刺激し、 糸井が調子を落とした時には森本が活躍するという素晴らしい化学反応が生まれた。この相乗効果で、 ここ数年、投高打低と言われていたチームが一気に代わった。投手陣ではダルビッシュ、武田勝、八木を中心とした先発陣、 金森、江尻、建山、宮西の中継ぎ陣、抑えの武田久が終始安定感を発揮し、ほとんど崩れなかった。来年も優勝は堅いところであるが、 藤井が抜けた後の先発の4枚目が課題である。糸数、吉川、多田野の奮起を期待したい。


2009年11月23日更新

今年の中日は1年間通じて強さを発揮したが、巨人に対しては全く歯が立たなかった。特に8月以降の巨人戦ではホームゲームでも 3連敗を喫するなど、大舞台での弱さが際立った。課題として挙げられるのは、何と言ってもレギュラーと控えの力の差を どう埋めるかだろう。序盤戦では谷繁が離脱し、小山が穴を埋めたが、リード面、打撃面での力の差は歴然としており、 勝ちきれない場面が目立った。そんな中、若手の投手陣、チェン、吉見、川井が奮闘し、ローテーションを 形成したのは大きな収穫だろう。これまで数年間は、川上、山本昌に頼ってきたが、見事に投手陣の若手不足の課題を克服した。 中継ぎ陣、抑えも磐石で、投手陣は巨人にひけをとらないところまできたと言える。井端、荒木、森野、 ブランコ、和田と続く打線は他チームにとって脅威である。怪我無くシーズンを乗り切り、覇権奪回を期待したい。


2009年11月22日更新

今年の楽天は終盤の大躍進が素晴らしかった。岩隈、田中、永井の3本柱がしっかりと勝ち星を積み重ね、 鉄平、山崎、セギノールの中軸が打点を積み重ねるというこれ以上ない理想の展開であった。ただ、 何とも悔やまれるのは中継ぎ陣、抑えの不調だろう。中継ぎは終盤、川岸、有銘でしのいだが力不足は否めず、 抑えは小山、グウィン等では収まらず、メジャー帰りの福盛でしのぎ切った。今年は序盤から中盤にかけて8、9回での 逆転負けが多かったため、優勝を目指していくためには、どうしても整備が必要になるだろう。ただ、 来年はブラウン監督に代わるため、バッテリー中心で作り上げてきた野村カラーが180度変わってしまう可能性がある。 戦力の上積みがあまり無いため、苦しい展開になることが予想されるが、 今年、躍進した経験を生かして奮起をしてもらいたいものである。


2009年11月21日更新

今年のヤクルトは終盤の粘りが印象的だった。投手陣では館山、石川がシーズン通してローテーションを守り、 押本、松岡、五十嵐の中継ぎ陣、抑えのイムが不調の時期がありながらも粘った。そして何と言っても大きかったのは 新加入の相川の存在だろう。古田以降、正捕手に恵まれなかったチームにとって、リード、打撃両面で刺激を与えた。 中盤までは巨人、中日と互角に渡り合い、8月中盤以降の中継ぎ陣の離脱が無ければもう少し上位争いを 展開できたのではないだろうか。打線では青木の不調が痛かった。9月から調子が上向きになったものの、 それまでは田中、宮本、ガイエルに頼りっぱなしの打線で、マークが3人に集中してしまった。そして昨年活躍した福地、 川島慶の不調も響いてしまったと言えるだろう。 来季は今季出てしまったムラの無いチーム作りをすれば、巨人、中日を脅かす存在になるのではないだろうか。


2009年11月20日更新

今年のソフトバンクは交流戦の勢いを落とすことなく、3位に滑り込んだ。しかし、先発投手陣の不調が最後に来て響いた。 特に和田の不調が痛く、杉内、ホールトンがローテーションを支えたものの、大隣、大場など若手が伸び悩み、 中継ぎのファルケンボーグ、攝津への負担が自然と大きくなる始末だった。杉内がいくら安定しているといってもやはり 1人で支えるのには限界がある。4、5枚目の投手育成が課題であろう。打線では小久保、松中に続くべき、多村、 松田が出るたびに怪我で離脱し、理想のオーダーを組むことがなかなかできず、正捕手を獲得した田上、 途中加入のオーティズの活躍でどうにかカバーした印象である。また、9番で外野、特にライトを守る 若手が日替わりになってしまい、シーズン終了まで固定することができなかった。 切れ目の無い打線を作るために若手の台頭が望まれる。


2009年11月19日更新

今年の阪神は前半戦の不調が最後になって響いてしまった。特に痛かったのは矢野の長期欠場である。 初めて試合に出たのが8月下旬というのはあまりにも遅すぎた。狩野が苦心のリードで踏ん張ったものの経験不足が随所で出てしまい、 要所を締めることができなかったのが悔やまれる。打線では金本頼みのツケが出始めている。 鳥谷、新井、今岡でカバーしなければならないのであるが、新井は勝負弱く、今岡は絶不調で戦力外となってしまった。 鳥谷が安定していたのがせめてもの救いである。また、桜井がようやく台頭したのも救いである。 投手陣ではウィリアムスが誤算だった。アッチソン、藤川へ繋ぐまでにウィリアムスが打たれて落とす試合が 10数試合あったことは確かである。先発陣は岩田、能見、安藤と揃っているので中継ぎ陣の充実が求められる。 来年はメジャー帰りの城島のリードが鍵になるだろう。


2009年11月18日更新

今年の西武は昨年の栄光から一転、大きな挫折を味わった。痛かったのは、グラマンの離脱だろう。 シーズン序盤でいなくなったことにより、抑え不足に泣き、サヨナラ負けが特に多かった。小野寺が前半戦は踏ん張ったものの、 中盤以降は悉く失敗し、その後トレードで活躍した藤田等が日替わりで務めたが結局、抑えは見つからなかった。 先発陣では涌井1人が奮闘したものの、帆足、石井一が振るわず、4枚目の投手が出てこない状況が続いている。 打線は昨年に続き、好調であったが、大事な場面で一本が出なかった。中島、中村の若手コンビはシーズン通して活躍したが、 片岡、栗山の昨年最多安打コンビは思い切りを欠いて出塁率が上がらず、大量得点につながらない試合が目立った。 来年はゴールデンルーキー菊地が入団する。 この盛り上がりを糧にして、08年の再来を期待したい。


2009年11月17日更新

今年の広島はいつもどおりのシーズンを送ってしまった感が否めない。ラスト15試合まではプレーオフ進出争いを展開するものの、 結局息切れをしてしまうというパターンである。投手陣では先発の大竹、ルイス、前田、抑えの永川が奮闘したものの、 左腕の中継ぎが成長せず、相手の左打者に痛打される場面が目立った。打線では栗原、東出が目立ったが、 マクレーン、フィリップスの両外国人の好不調の波が大きすぎた。特にこの両外国人の守備力は問題で三遊間、左中間が大きな穴となり、 無駄な失点が何点あったか数え切れない。来年はブラウン監督に代わり、野村新監督が誕生する。 おそらく20年近く前の機動力野球に原点回帰するものと思われるが、小窪、楚、天谷等の若手選手が奮起しなければ 構想どおりにはいかない。 もう1度、原点回帰しての猛練習が必要となるだろう。


2009年11月16日更新

今年のロッテは「バレンタイン監督最後の年」という呪文に束縛されたようなシーズンとなってしまった。 主力選手ではWBC落選を引きずった西岡が実力を発揮できず、里崎、今江、橋本など4年前の優勝に貢献した野手が 目立った活躍を見せることができなかった。結果を残したのは井口くらいである。投手陣では清水、小林、渡辺の3本柱が借金を背負い、 特に小林は安定感のあるピッチングを続けたものの打線の援護に恵まれず、不運なシーズンであった。 また、シーズン終盤ではファンと球団間でのゴタゴタがマスコミで報道され、スタンドにも敵がいるという何とも 不可解な現象まで起こしてしまった。しかし、中継ぎの川崎、内、抑えの荻野が安定感を持ち始めたことは 来シーズンに向けてのかすかな光明であろう。 ショー感覚だった千葉マリン劇場が、西村監督の采配でいかに引き締まるかが注目である。

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