2.プロレスLOVE(by武藤)2
2013年7月7日更新
6月末をもって、上げ潮ムードにあった全日本プロレスが分裂してしまった。今年1月のバーニング参戦から、正規軍対バーニングの構図ができ上がり、
武藤とカズ・ハヤシが鍛え上げた若手(真田、KAI、大和、浜)の底上げが実を結び始め、プロレス復帰を果たした舩木がようやく周りを見始めたところだっただけに非常に惜しい。
結局、全日本は諏訪魔、大森、征矢、KENSO、SUSHIにバーニングの秋山、潮崎、金丸、鈴木、青木を加えた10人体制となってしまった。今回の分裂騒動があっても、
諏訪魔が残ったのは大きく、今後は諏訪魔対潮崎のラインが中心になっていくものと思われるが、今後期待される若手が一人も残っていないという異常事態に変わりはない。
今後は、他団体との抗争で盛り上げていくしか方法はないものと思われる。武藤が創設する新団体には、期待の若手が多数含まれており、見通しは明るいが、
「全日本」というブランドが付かないのは致命傷である。所属選手は武藤、舩木、カズ、近藤、田中、真田、KAI、大和、浜、中ノ上等になるものと思われるが、
余程インパクトのある興行を続けない限りは先細りになる可能性がある。こちらはしがらみのないノアあたりとの抗争が確実に効果があるものと考えられる。
2012年11月21日更新
11・11の大阪大会が終了し、新日本では早くも来年の1・4東京ドームに向けた動きが加速している。
IWGPは棚橋が高橋の挑戦を退けて防衛し、オカダとの対決が決まった。棚橋は6月にIWGPを奪取して以降、真壁、田中、丸藤、みのるの挑戦を退けており、
2011年に続く長期政権を築く可能性が高い。一方のオカダの勢いも止まらない。G1以降、新日本では初めての試みとなるIWGP挑戦権利証を巡って、
G1決勝戦の再現となるアンダーソン戦、5・3福岡の再戦となる後藤戦を制し、順当に挑戦権を得た。棚橋対オカダのカードは間違いなく、現在の新日本の黄金カードである。
2月、6月の大阪に続く東京ドームでのシングル3戦目が2013年の1年間を占う大一番になるだろう。
また、桜庭、柴田と新日本勢の争いも見逃せない。中邑対桜庭という数年前までは考えられなかったカードがついに実現する。現在の新日本の中で唯一、
格闘技色を残す中邑が、2000年代初頭に格闘技界を賑わせた桜庭にどう立ち向かっていくのか注目したい。また、真壁対柴田というこちらは2000年代初頭の混沌の時期に
翻弄された2人が禁断のシングルマッチで対決する。新日本に残って、独自路線を確立した真壁と、新日本を出て、やや中途半端になってしまった柴田の互いのイデオロギーの激突に
注目である。
2012年7月21日更新
最近、ノアの全方位外交が盛んである。一時期、他団体との交流を行わなくても十分集客できる時代があったものの、現在の凋落ぶりでは他の手を借らざるを得ないということだろう。
その突破口のほとんどを副社長の丸藤が開いているといっても過言ではない。2009年以降、
全日本、新日本の順でそれぞれのジュニアヘビーのベルトを獲得し、確実にその実力を見せてきた丸藤であるが、現在ではゼロワンとの交流に躍起になっている。
今年3月以降は対抗路線が一層鮮明になっており、6・3名古屋では
ノア対新日本、全日本、ダイヤモンドリングの対抗戦が実現し、7月にはGHC王者の森嶋がゼロワンに乗り込んだ。そして、新日本の夏の祭典G1には丸藤、ゼロワンの火祭りには
潮崎とヨネが乗り込むことになっている。また、マイバッハ谷口がNRCのTAJIRIにぶつかっているのも非常に面白いところである。
何より大きいのは、秋山が3冠ベルトを昨年の10月以来、保持している点である。ケアを2度、武藤、大森も退け、いつまで
3冠を守っていくのかが注目のしどころである。現在のノアは2005年前後の新日本プロレスに類似している。今のうちに、他団体との対抗戦で実力をレベルアップさせて、
数年後には花開く瞬間を待ちたいものである。
2012年1月15日更新
全日本の2011年はここ数年になく混迷した1年となった。序盤は諏訪魔の安定感、VM勢の緻密さが群を抜いていたが、
4月のチャンピオンカーニバルで新日本の永田に優勝を許してしまった。この際、鈴木みのるから勝利を強奪してまで若手の真田を
持ち上げようと画策したが実らず、そのまま5月の不祥事に突き進んでしまった格好である。6月以降、VMの解散を経て、
全日本再生を目指し、武藤がムタとして降臨し、KENSOと世界タッグを獲得したものの、武藤が本調子でないため、
あまり盛り上がらなかったのが実情のようである。そして、悪夢の10月両国で3冠をノアの秋山、世界タッグをAAAの
オズ・クエルボ組、アジアタッグを大日本の関本・岡林組、世界ジュニアをDDTのオメガに奪われてしまうという失態を
犯してしまった。全て奪われた上での再出発を目指した奪還への挑戦は今年の年明け現在、全て跳ね返されている。
この状況下、新日本ドーム大会で頼みの舩木が永田の強烈なキックを受けて顔面骨折、復帰は夏場以降となってしまった。
今年の全日本はひとまず、全てのタイトルを奪還するしかない。3冠は昨年11月に太陽ケアが失敗し、
大森が2月に秋山に挑むがおそらく厳しいだろう。3月の両国で武藤が出陣するのか、それとも諏訪魔のリターンマッチか注目したい。
世界タッグは、最強タッグで優勝した真田・KAI組が失敗している。現在の力関係でいくと、舩木・河野組が有力であったが、
前述のとおり、舩木のけがにより厳しいものとなっている。本調子ではないが、武藤・ケアの黄金タッグ、曙・浜の重量級タッグ、
もしくは河野・稔組あたりで獲りに行くしかないだろう。真田・KAI組は発展的解消が取り沙汰されているが、
まずはアジアタッグを獲りに行ってもらいたいところである。世界ジュニアは稔、大和が失敗し、
2月にカズがオメガに挑む。ここで仮に失敗すると、頼りになるのは近藤しかいないところであるが、
近藤の眼がノアに向いているのが少々寂しい。このように絶望的な状態にある全日本であるが、
今年を乗り切らないと団体自体の存亡が危ぶまれてしまう。なんとかして立ち直るきっかけをつかんでもらいたいところである。
2012年1月14日更新
ノアでは11月に潮崎がKENTAを下してGHCを守りきった。ただ、グローバル・リーグ戦では勝ちきれない試合が続き、
決勝進出を逃してしまうという不本意な結果に終わり、脆さを感じずにはいられない。そして驚いたのが秋山の3冠奪取である。
まさかの奪取で全日本勢がノアに上がるというとんでもない展開になってしまった。おそらく今年3月の両国辺りで秋山
対武藤という黄金カードが見られるかもしれない。そんな中で、現在のノアにとって2011年の後半をノーマーシーとして突っ走った
KENTAの負傷があまりに痛い。2011年前半にヨ ネを裏切って、金丸、平柳と結成したノーマーシーは高山を加えて、
ここ数年のノアには 無かった緊張感を生みだした。特に、夏場以降、金丸と組んでANMUの鼓太郎・青木組と闘った3試合は全て
2011年のベストバウト 級の闘いであった。グローバル・リーグ準優勝、GHC挑戦と最高の形で2011年を締めくくった
KENTAであるが、けがのため今年の夏場まで出場は見込めない。高山と組んでGHCタッグを獲りに行くというプランも
先送りである。今年の後半以降、KENTAの復活に期待したい。ただ、KENTAと入れ替わりに丸藤が復帰した。この2人が揃う
時期が最近ないのが、ノアの観客動員が伸び悩む要因かもしれない。ともあれ、丸藤の2012年の主要命題は、
中嶋に奪われたGHCジュニアのベルト、バーナード組に獲られっぱなしのGHCタッグの奪還だろう。
2011年のGHCジュニアは鼓太郎が後半まで保持していたが、中嶋にあっさり奪われてしまった。
中嶋が一時返還したものの再び戴冠し、年を越すという屈辱的な結果になっている。よく考えてみると、
丸藤は世界ジュニア、IWGPジュニアはここ数年で戴冠しているが、GHCは長らく腰に巻いていない。ヘビーの
ベルトへの試金石として、今年前半に中嶋に挑んでいくことが予想される。
また、GHCタッグは6月にバーナード組に 奪われて以降、森嶋・吉江組、潮崎・谷口組が挑戦したが跳ね返されている。
現在のノアに安定したタッグチームが無いため、3ヶ月に1度挑戦というサイクルが続いており、なんとも寂しい。
1月に秋山・斎藤組が挑戦するが果たしてどうなるか。 もし奪えなかった場合は、3月に丸藤・杉浦で勝負をかける可能性が高い。
2012年は、けがが無ければ、丸藤を中心に回ることが予想される。潮崎の防衛回数が増えていくかどうかにも注目したい。
2012年1月13日更新
1.4の新日本東京ドーム大会が終了し、2011年のプロレス界がようやく一段落した。2011年のプロレス界を振り返ると共に
2012年の展望をしてみたい。新日本では棚橋が鈴木みのるを下し、前人未到のIWGPでV11を達成、1年間ベルトを守り抜くと
いう抜群の安定感を見せた。V11の内容は、小島、永田、中邑、ハース、後藤、バーナード、中邑、内藤、矢野、永田、みのるという
素晴らしい顔触れである。今後もこの安定感で防衛回数を伸ばしていく可能性が高いが、防衛相手の中で真壁の名前が出てきていない。
2012年は、真壁の復活、そして後藤、内藤の初戴冠に期待したい。タッグでは、1年半ベルトを守り続けたバーナード・
アンダーソン組がついに陥落した。
ただ、相手が病み上がりの天山・小島というなんとも不本意な結果である。ドーム大会では急造の同窓会タッグ(以前は藤波・木村)が
ベルトを奪取するというジンクスがあるが、まさにこれにハマってしまった。バーナード組は1月下旬にノアでGHC戦、
そして2月に天コジとのリターンマッチが控えているが、一度緊張の糸が切れると、そのまま両方とも失う可能性が大きい。
そろそろ、アンダーソンがCHAOSあたりに寝返る頃合いではないかとも思われる。ジュニアではデヴィットが2冠に返り咲いた。
こちらも棚橋と並んで安定感がある。しかし、飯伏との再戦、そして重鎮であるライガーが牙を剥き始めたことなど懸案材料は多い。
心配なのは、これまでジュニアで活躍した外国人選手がアメリカに旅立つ傾向が多いことである。
IWGPを失った瞬間にモチベーションがアメリカに向かないことを願いたい。2012年の新日本は地固めの年になることが
予想されるが、軍団抗争の激化が予想される。特に注目したいのが鈴木軍の動きである。ノアでGHCタッグを狙うべくKENTAと
共闘していた高山であるが、KENTAの負傷により、道が閉ざされてしまった。鈴木・高山でIWGPタッグを8年ぶりに獲りに行く
可能性が高いのではないかと考えられる。
2011年10月31日更新
10月戦線を終えた全日本プロレスは、3冠、世界タッグ、世界ジュニア、アジアタッグが全て外部に流出し、窮地に陥っている。
ほんの数年前までは、内部強化を掲げて他団体との交流を極力控えていたが、今年5月の不祥事以降、外へ目を向けざるを得ない
状況が続いているのかもしれない。10・23両国での4大タイトルマッチ、まずはアジアタッグで真田・征矢組が大日本勢の
リターンマッチの餌食になってしまった。3月、6月の両国に続いて関本・岡林組とは3度目の対戦となり、あっさり跳ね返すものと
思われたが、最近ワイルドで売り始めた征矢がうまく機能しなかったが敗因だろう。次の世界ジュニアでは、次代のエースKAIが
ジュニアリーグに続いてオメガに痛い連敗を喫してしまった。最近の全日ジュニアは、KAIを中心に回っているものの、稔、
カズ・ハヤシ、近藤等のベテラン勢に頼らざるを得ない状況が続いている。
他団体ではジュニアでの群雄割拠が進んでいるが、全日がその波に乗り遅れている現状を垣間見たような気がする戦いであった。
また、DDTのオメガが同僚の飯伏に負けたくないという思いが上回ったとも言えるだろう。世界タッグでは予想通り、
ムタ・KENSO組がオズ・クエルボ組に戴冠を許してしまった。ムタ組は6月の戴冠以降、仲間割れを繰り返しており、
タッグとしての機能を失っていた。ここを、うまくAAAに突かれた格好である。ムタ組が4ヶ月間、ベルトを保持していた
ぬるま湯的な状況が招いた当然の結果と言えるかもしれない。メーンの3冠ヘビーでは、諏訪魔がノアの秋山に経験の差を
見せつけられる結果となってしまった。最近の全日では武藤の不定期参戦、太陽ケア、大森の不調がヘビー級戦線の停滞を招いている。
特にケア、大森は若手の真田、征矢にあっさりフォールを許すなど、彼らの実績からは到底考えられない状態である。
全日内の実績のある選手では期待できないため、諏訪魔の戴冠以降の相手が新日本の永田、若手の真田と続いており、
危機的になっていたところへ秋山が最悪のタイミングで乗り込んできたのが敗因と言えるだろう。
今後の全日はどのようにして4つのベルト奪回に向かうのか注目したいところである。
2011年8月31日更新
今年のG1クライマックスは、史上最多の20人参加で例年にない充実感あふれるシリーズとなった。
このメンバーの中で見事に優勝を飾ったのは生え抜きの中邑である。これまでは予選でケガをしたり、
一昨年に決勝で真壁に敗れたりとあまりいい思い出のなかったG1でデビュー10年目にしてようやく初優勝といった感じである。
今回は鈴木みのるとの最終戦を制して、予選ブロックを通過し、内藤との優勝決定戦に駒を進めた。これまでの事例でいくと、
勢いに勝る内藤有利の展開であったが、番狂わせを許さない堅実な試合運びで勝利をつかんだと言えるだろう。
それにしても今回最も悔しい思いをしたのは、IWGP王者の棚橋だろう。IWGP王者はG1では優勝できないという
ジンクスを破るべく、第7戦までは圧倒的な強さを見せていたが、最後の最後で矢野、内藤に足元をすくわれてしまった。
この無念は、9月の神戸における直接対決で晴らすしかない。
2011年6月25日更新
6月中盤の新日本、全日本のビッグイベントは、いずれもエースがメインを締めるという結果に終わったものの、
タッグ戦線が大いに揺れた2日間であった。まず、18日のIWGP&GHCのダブルタイトルマッチである。新日本、ノアで
いずれも敵なしのバーナード・アンダーソン組、高山・佐野組が対戦するという史上初めての試合で、見事バーナード組が勝利を収めた。
ホームという地の利、佐野の力が若干落ちる事を考えると順当な結果であるが、GHCが新日本に流出するのは実に8年ぶりのことで
緊急事態であることは言うまでもない。そこで気になるのは今後、GHCを誰が取りに行くのかということである。今のところ、
最有力なのは、秋山・斎藤組、潮崎・谷口組だが、少々心もとない。おそらく、8・27のメジャー合同イベントまで奪回が
ノアの命題として残りそうな雰囲気になっている。なお、IWGPの方は早くも7・3で防衛戦が行われる。
19日の世界タッグはムタ・KENSO組が曙・浜組を破った。やはり、ここぞというところでムタはきっちりと決めてくる。
後日の報道によると、KENSOは脚を傷めていたということであるが、そこをカバーしての勝利は価値があるだろう。ただ、
このチームはいつ空中分解が起こるか分からない面があり、今後の防衛戦は流動的なものになると予想される。この隙が、
他団体の餌食にならないかどうか不安である。アジアタッグは全日本の新世代、真田・征矢組が大日本の関本・岡林組から
見事ベルトを奪回した。この試合では特にチャンピオンカーニバル準優勝の自信みなぎる真田の奮闘が目立ち、
征矢のサポートも効果的だった。真田は次回の3冠戦で諏訪魔への挑戦が決まっている。
これまでのアジアタッグ王者は中堅選手がほとんどであったため、3冠ベルトを奪取ということになると非常に画期的なことになる。
今後の真田の闘いぶりに注目である。
2011年1月11日更新
年末年始のメジャー団体では王座の移動が目立った。特に驚いたのは世界ジュニアの移動である。これまで17度連続で防衛してきた
カズ・ハヤシが稔に敗れるという波乱が起こった。カズは丸藤からベルトを奪取して以来、約2年間保持してきたが、稔が全日本
入団以来封印してきたミノルスペシャルにしてやられた。これまでの防衛ロードは全日本本隊だけでなく、VM、渕、菊池等の
多種多彩な相手を倒してきただけに、もう少し伸ばして欲しかったところである。また、ノア懸案のGHCジュニアタッグは
丸藤・青木の電撃合体コンビが金本・タイガー組を破った。これまで、シングル、タッグ共に辛酸を舐め続けた青木が
待望の初戴冠である。同期で入団した太田、伊藤は退団したが、現在も奮闘中の谷口と共にこれからのノアを背負う選手に
なっていくことは間違いない。ベルトを取り戻したノアは、今後継続して新日本と絡んでいくのかどうかに注目したい。
恒例の1・4東京ドームは新日本のハッピーエンドで終わった感があるが、中堅選手が少々物足りなかった。
最後の外敵への3連勝、棚橋のIWGP奪取、真壁、中邑のリベンジ達成はほぼ予想通りの展開であった。これまでの新日本であれば
2勝1敗が関の山だったが、今後の海外展開を行っていく上でどうしても落とせなかったものと考えられる。
これらの試合に先駆けて行われたTNA対新日本の2試合は、内藤、矢野が完敗し、今後に不安を残した。新日本は
今年、久しぶりにアメリカ遠征を行うことが発表されたが、仮にベルト等が創設された場合、トップ選手が再々、海外遠征することは
困難である。海外ベルトを見越して、中堅選手を鍛え治していくことが急務の課題だろう。
2010年11月20日更新
最近のジュニアタッグ戦線がなかなか荒れている。特にIWGPジュニアとGHCジュニアの流出がその現れである。
IWGPジュニアタッグは新日本の10・11両国で田口・デヴィット組が飯伏・オメガ組に敗れて流出してしまった。
これまで、GHCがドラゴンゲートに奪われたことがあったが、まさかDDTに奪われるとは新日本も想定外ではなかっただろうか。
結局11月のリターンマッチ(DDT)でも田口・デヴィット組は奪取することが出来ず、有明5連戦を制した大ベテランの
邪道・外道組に頼らざるを得ない状況に陥ってしまった。邪道・外道で取れなかった場合、今の新日本ジュニアで
飯伏・オメガにかなうチームはなかなか見当たらない。強いて挙げるとすれば金本・タイガー組しかいないだろう。
その金本・タイガー組は8月にノアの石森・マルビン組からGHCジュニアタッグを奪取し、9月に金丸・平柳組を撃破して、
11月戦線に臨んでいる。有明5連戦では振るわなかったが、実績は十分である。11・23でKENTA・青木組と対戦するが、
今の流れで行くとおそらく防衛ロードは続くのではないかと考えられる。
ノアに乗り込んだ2人が狙っているのは疑うらくも無く丸藤である。来年の1・4で丸藤・KENTAの
黄金コンビが新日本に乗り込む可能性も否定できない。
2010年8月20日更新
今年の新日本夏の祭典G1クライマックスは小島が制して、史上初の外敵優勝となった。全日本を出てからの復帰戦をG1で行い、
そのまま優勝してしまうという小島の精神力と、新日本勢の内輪での潰しあいが優勝の要因だろう。小島のハイライトは何と言っても
決勝戦である。両者2試合目であったが、真壁との死闘を演じてから1時間足らずの棚橋に対して、小島が盟友の天山が
乗り移ったかのような気迫で攻め立てた。結果的に小島が勝ったが、普段の状況であれば結果は違っていたかもしれない。
棚橋は決勝に敗れたことで、IWGP戦線から脱落してしまった。その前に行われた試合後に、
ゼロワンの田中が真壁に対戦を直訴したため、9月神戸で真壁対田中、10月両国でこの勝者対小島という図式が出来上がり、
棚橋の挑戦はそれ以降になった格好である。IWGP戦線から1年近く離れることになったエースの奮起に期待したい。
その他の選手では、ノアの潮崎の参戦が話題となったが、あまり印象的な試合ができなかった。やはり、
丸藤とのダブル参戦が直前で流れてしまったことが大きな要因ではないだろうか。
しかし、新日本のトップと対戦したことは今後のGHC戦線につながるものと考えられる。
2010年5月15日更新
ノアのグローバルリーグ戦はフリーの高山が制した。意外なことにメジャー団体のリーグ戦では初優勝ということである。
決勝は秋山との激闘を制した。この秋山との決勝戦、実は7年前のG1決勝戦で実現の一歩手前まで行ったものの
新日本勢の優勝が義務付けられた大会のため、惜しくも実現しなかった注目のカードである。両者とも
この日2戦目であったため、疲れがかなり出ていたものの、素晴らしい試合だった。高山は6月に杉浦の持つGHCに
挑戦することが濃厚である。ほんの数年前まで師弟関係にあった2人がどのような試合をみせてくれるのか注目したい。
2010年5月10日更新
全日本ではみのるが浜から公約どおりベルトを奪還し、船木・曙・ケアとユニットを結成した。武藤の離脱、小島の退団等
揺れ動く全日本の救世主になりつつある。ただ、この先気になるのは、小島の抜けた穴を誰が埋めるかという点である。
諏訪魔・河野・浜ではまだ力不足であるし、VMが牛耳るというのは考え難い。最近では、カズに追いつき、追い越せと
ばかり勢いのあるジュニア勢(KAI、大和、BUSHI)も少々心もとないところがある。やはり、ここから暫くは
安定感のあるみのるに任すしかないのではないか。ただし、武藤が戻ってくるまでの間である。武藤と船木の中がいくら良いと
言っても、武藤とみのるが組むことは考えづらいところがある。みのるの長期政権が現在の全日本には必要だろう。
また、今後の焦点として船木の契約問題もある。
昨年、武藤の25周年興行でプロレスに復帰した船木は1年契約で、更新については船木に任せるということになっている。
総合格闘技に戻るのか、それともプロレスを続けていくのか船木の決断にも注目したい。
2010年5月6日更新
5月初旬のビッグイベントが終了した。新日本では真壁がIWGPヘビーをようやく獲得し、CHAOSに傾きかけていた
会社全体の雰囲気を一新した。中邑の負傷というアクシデントがあったものの、昨夏からの勢いを持続してきた結果だろう。
真壁といえば最近2年間はシルバーコレクターに甘んじていたような気がする。古くは棚橋に敗れ続けたU−30のベルト
争い、最近では2008年のゼロワンの火祭り、G1、今年のNJC等々、2位になった大会は数知れない。昨年のG1は
自身初の優勝で飾ったが、結局1ヵ月後のIWGP王座決定戦で中邑に敗れた。今回の戴冠で
「濁流が本流になった」という本人のコメントがこれまでの苦労を物語っているものと思われる。
また、IWGPタッグでは永田・井上組がベルトを獲得した。TAJIRIから馬鹿にされ続けた青義軍が実力を
証明したのではないだろうか。後は平澤のブレークが楽しみである。
2010年3月21日更新
ついにノアでシングルによるリーグ戦が開催される。選手の体調意地の観点等からこれまでメジャー団体の中で唯一開催されて
いなかったが、田上新体制の下、観客増を狙っていく上で最高のチャンスがめぐってきた訳である。このグローバルリーグ戦は
チャンピオンカーニバルやG1クライマックスと異なり、開催期間が1ヶ月と長丁場ということでケガの回復や気持ちの
切り替えを図る期間が長くなるため、また違った見方ができるかもしれない。参加選手を見てみると、
川田の存在が非常に大きい。昨年の三沢追悼興行以来、田上との関係から数度参戦し、3月に入ってからは森嶋を下すなど
絶好調である。また、全日本のチャンピオンカーニバル、新日本のG1クライマックスに参戦しており、リーグ戦の戦い方を
心得ているのが強みである。その他、秋山、健介が同ブロックに入り、丸藤が参戦しているのも非常に興味深い。どの団体の
短期決戦でもそうであるが、開催時のシングルのチャンピオンはなかなか優勝できないというジンクスがある。故障明けの
杉浦がどこまで勝ち上がるかも注目である。
2010年1月15日更新
年末年始のメジャー団体の興行が終わり、ヘビー級のタッグ、ジュニアヘビーの勢力地図が若干の変化を見せた。
特に、1・4の東京ドームでは
ノアの丸藤がスーパーJカップ優勝の余韻そのままにタイガーマスクを下し、IWGPジュニアを獲得した。ノア勢が
IWGPを獲得するのは2002年の金丸・菊地組以来で、新日ジュニアには激震が走ったことだろう。今月末には
プリンス・デヴィットが挑戦するが、現在の丸藤を倒せるのはタイガーマスク、金本しかいない。おそらく、4月くらいまでは
丸藤が防衛ロードを突き進むであろう。また、同じ1・4でジュニアの裕次郎・内藤組が新日本勢が1年かけても取り返せなかった
IWGPタッグのベルトを3WAYのタナボタで獲得した。ジュニア勢がヘビーのタッグを獲得するというのは2年前に
ノアで丸藤・杉浦組が達成したことがあったが、デビュー数年の2人がチーム3D、バーナード・アンダーソン組を
下すというのは前代未聞のことであろう。裕次郎・内藤組は2月にCMLL勢と防衛戦を行うが、防衛した場合、
田口・デヴィット組、邪道・外道組等とジュニアタッグとの統一戦を行う可能性がある。しかし、その前に
ヘビー級選手に獲られるのが確実である。その他、GHCタッグでは力皇・ヨネ組が健介・森嶋組を、世界タッグでは
武藤・船木組がみのる・ケア組を下し、ベルトを奪取した。特に武藤・船木組は1年前までは全く予想できなかった
タッグであり、意外性と共に非常に新鮮味のあるタッグとして強烈な印象を残している。これから2月末にかけて、
ビッグマッチが相次ぐが、各王者とも順調な防衛をするのではないかと考えられる。
2009年8月31日更新
新日本のG1クライマックス2009が終了した。今年は、棚橋、中邑が優勝候補であったが、
真壁が苦節13年目にしてようやくビッグタイトルを獲得した。
リーグ戦Bブロックでは中邑が圧倒的な強さで6戦全勝とし、ノアの杉浦がこれに続いた。
なんとも残念だったのは、永田が最終戦でリーグ突破を果たせなかった点である。
どう考えても反則で勝てる飯塚戦で自らが反則を犯してしまい、準決勝進出を逃してしまった。
これまでG1に外敵が襲来した場合、ベスト4に1人残る確率が非常に高い。この力関係が永田に影響を及ぼしてしまったものと
考えられる。Aブロックでは真壁と棚橋が勝ち上がった。こちらも最終戦までもつれ、
ゼロワンの田中が最後の最後で落ちてしまった。しかし、何と言ってもAブロックを掻き回したのはハッスルから
緊急参戦したTAJIRIではなかっただろうか。勝敗自体を度外視した闘いぶりながら、
棚橋を下すなどエンターテイメント路線を新日本に植え付けそうなほどの活躍ぶりであった。
準決勝以降では、中邑が棚橋の右目を破壊したのが衝撃的だった。結局、棚橋はIWGP返上という憂き目を見てしまい、
長期政権への展望はこの時点をもって潰えてしまった。
決勝では中邑のサブミッションを耐え抜いて真壁が制した。真壁は現在のところ、本間しか同志がいないが、
この優勝を機に久々に新日本本隊に復帰するのではないかと推測される。久しぶりに硬派な真壁を見てみたい。
2009年7月18日更新
6月戦線ではメジャーのベルトがかなり移動した。ノアでは潮崎が力皇を下してデビュー5年でGHCを戴冠した。
秋山のけがによる欠場がこのベルトをもたらしたと言ってもよいだろうが、最近ではどの団体でもデビュー5年以内で
シングルのベルトを巻く選手が続出しており、潮崎は新日本の中邑、全日本の諏訪魔に次いでの事例となる。しかし、
若武者の初戴冠は得てして短命になってしまう。前述の中邑は負傷で返上、諏訪魔は2度目の防衛戦でムタに
ベルトを獲られてしまい、2〜3ヶ月の短命政権であった。潮崎の初防衛戦はおそらく9月になるであろうが、
相手によっては初防衛戦で敗れてしまう可能性が非常に高くなるのではないか。
新日本では棚橋が中西からIWGPを奪還した。この流れは、15年前の橋本−藤波のラインとダブってしまう。
当時も藤波が橋本からIWGPを奪取したものの1ヶ月で奪い返されてしまった。当の橋本はその後、9回の
防衛を記録し、永田に破られるまでの防衛記録を打ち立てた。ということは棚橋がこれから長期政権を樹立する
流れが大いに考えられる。昨年、武藤にIWGPを約8ヶ月保持された苦い経験を糧に新日本プロレスが
保守傾向に流れているようである。
2009年4月23日更新
今年の新日本はノアとの対抗戦に傾いている。昨年はゼロワンとの抗争が盛んであったが、2月に
永田が世界ヘビーのベルトを大谷に獲られた時点でゼロワンとの関係はいったん清算されてしまったようである。
ノアとの対抗戦に目を向けると、1・4のドームでは中邑・後藤が三沢・杉浦を返り討ちにしたが、
3・1では杉浦・潮崎が中邑・ミラノを一蹴した。今後、5・5に新日本で5・6にノアで
対抗戦が行われる予定となっている。少し気になるのはタッグ戦ばかりというところである。
昨年のゼロワンとの抗争では、シングルが4月早々に組まれて、かなり活気付いた感があった。
ノアとの抗争ではメジャー団体同士の持ちつ持たれつが垣間見えるような気がする。
夏に向けて、スーパージュニアやG1の出場者にノア勢が入るようなことがあれば
非常に盛り上がって、ファンにとってはかなり面白いことになるのではないだろうか。
2008年12月23日更新
今年のプロレス大賞が発表された。大賞は順当に武藤が獲得した。
4月にIWGPを奪取し、普通であれば10月の両国で手放すところを、中邑を返り討ちにして防衛するという
武藤らしいといえばらしい闘いぶりが評価されたのだろう。また、ムタとして諏訪魔から3冠を奪取したのも素晴らしい。
ベストバウト賞は丸藤対近藤の世界ジュニア選手権が受賞した。今年はてっきり10月の丸藤対KENTAの
GHC・世界ジュニアのWタイトル戦だと考えていたため、非常に意外であった。しかし、この試合(丸藤対近藤)も、
VMを辞めてまで世界ジュニア挑戦を直訴した近藤の意地が丸藤にぶつかった好試合であった。
来年、おそらく再戦があると思われるが、その際には奪い返すことが確実である。
2008年7月1日更新
今年の上半期が終了したが、上半期で一番動いたのは新日本である。ゼロワンとの抗争に没頭している間に
IWGPが武藤に奪われるという大失態を演じてしまった。ゼロワンとの抗争は決着が着かず、
下半期に持ち越してしまったがなかなか面白い抗争で、田中対金本、田中対中西という昨年までは
想像できなかったようなカードが組まれて、プロレス復興の兆しが見え始めたような気がする。IWGPについては
7月に中西が奪回に動くようであるが、中西は
ゼロワンの田中に敗れるなどあまりいい成績を挙げていないのが現実である。
武藤に防衛されるようだと今年中の奪回は難しくなるのではないだろうか。
ノア、全日本では若き王者が誕生した。特にノアで森嶋が三沢をバックドロップで倒したのには正直驚いた。
受身のうまい三沢なので、森嶋の強烈なバックドロップであっても返すということを予想していたが、
最後はどうしても耐えられなかった。また、バイソンが意外なことにノアで初戴冠を果たした。
これまで幾度となくチャンスがあったものの、そのたびに小橋、三沢に跳ね返されていた。今回は
斎藤という良きパートナーを得て、タックではあるがベルトを巻いたのは感慨深いものがある。
全日本では諏訪魔が健介を倒して3冠を獲ってしまうという大番狂わせが起きてしまった。チャンピオンカーニバルで
棚橋を倒したところからサクセスストーリーが始まっていたような気はするが、本当に意外であった。
今後の注目は全日本内で武藤対諏訪魔のIWGP・3冠統一戦が行われるかどうかである。
両者が10月まで防衛を続ければ、両国あたりで実現するかもしれない。
2008年1月14日更新
新日本の1・4ドームが終わった。今回、中邑がIWGPを獲得したのには驚いた。棚橋が磐石の防衛ロードを
ひた走っていただけに、意外な結末であった。セミでアングルが永田に勝つことは容易に予想できたが、
中邑VSアングルでは実力の差は歴然である。新日本は早まったのではないだろうか。それにしても、今回は
団体の対抗戦が多かった。ゼロワン、ドラディション、全日本、TNAが新日本に挑むという構図であったが、
これは新日本が自前の選手だけではどうにも立ち行かなくなったことを証明しているのではないかと思われる。
ゼロワンは既に全面抗争を表明しているが、いい勝負になることは間違いない。GPWA経由でノア、全日本を含めた
抗争が出てくると非常に面白いのではないだろうか。
2007年9月22日更新
ノアで初めて、シングルでのリーグ戦が開催された。新日本や全日本と違い、連日での開催ではなく、
日をずらしての開催であったため、体力の消耗度が少なかったのが幸いしてかどうかは分からないが、
熱戦が多かったように思う。今回のリーグ戦で最も注目していたのは、秋山―森嶋戦である。決勝当日に行われる試合とあって、
体力をセーブした戦いになるかと思われたが、大熱戦となった。森嶋が勝利したものの、
次の試合で丸藤に敗れてしまったのは頷ける。丸藤はおそらく9.29で三沢にリベンジが出来るのではないだろうか。
それにしても、リーグ戦を地方で開催するのはいいアイデアではないかと思う。新日本、全日本、ゼロワンは
都市部の大会場で一気に終わらせてしまうという傾向にあるが、
プロレスの活性化のためにノアはいい前例を作ったのではないだろうか。
2007年6月3日更新
ノアで三沢がバイソンを下してV3を達成した。それにしても最近のメジャーのベルトは原点回帰が見て取れる。
GHCは三沢、IWGPは永田、3冠は現在はみのるであるが、7月に武藤が挑戦する。2006年は
若手がメジャーのベルトを独占していた時期があったが、メインイベントがイマイチ盛り上がらないという
声が少なからずあったことは確かである。そこで人気が衰えないメインイベンターに任せるという手法に
出ているものと思われるが、この流れでは挑戦者は負けざるを得ないため、誰が次に名乗りを挙げるのか
非常に予想がしづらくなってしまう。
果たして、メジャー団体夏の陣がどうなるのかが気になって仕方がない。