How to cross the border
国境を越える。


ここでは、アメリカからメキシコに入国する方法を紹介する。


    サンタフェ・ブリッジからエルパソ・ダウンタウンを望む。


左:表示の中央部の細い線がメキシコとアメリカを隔てている。右:黄色いドットが国境。向こうがアメリカ。

メキシコ入国

1.必要書類 ‐ツーリストカード(カルタ・デ・ツリスタ)について−

3日以内、または、国境から30キロ以内であれば、ビザなど特に必要としない。この条件もいいかげんなのもので、国境地帯に3日以上滞在しているのかを判断するのはほとんど不可能であろう。国境から25マイルとあるが、ファレスの南、約30キロに位置するチェックポイントを超えなければ大丈夫である。

ファレスからさらに南下したい場合は、必ずツーリストカードが必要だ。エルパソでは、アメリカス橋のメキシコ側にあるイミグレーション、または、エルパソ・ダウンタウンのサンントニオ通りにあるメキシコ領事館で取得することができる。費用はアメリカドルで約20ドル。メキシコの銀行、バナメックスで支払うことになる。バナメックスはアメリカ橋のイミグレーションのすぐ隣にあるので、実際はこちらで取得するのが便利。ただ、交通の便が悪いため、多くの場合、タクシーを利用しなければならない。

アメリカス橋のイミグレーション・オフィス。ここでスタンプをかならずもらう。

ツーリストカード取得に必要なものはパスポートのみ。カウンターでパスポートを提示し、ツーリストカードが必要との旨を告げるとすぐにツリーストカードを渡してくれる。

記入事項は以下の通り。

氏名、国籍、パスポート・ナンバー、生年月日、職業、渡航目的、目的地の住所、移動手段。

目的地はおおまかでいいが、数都市を周遊する場合、一番遠い目的地を記入すること。基本的には目的地までの経路と目的地周辺200キロしかこのカードは有効でないといわれている。(係官によって違う。)実際に、筆者も何度も、この問題に直面し、冷や汗をかきながら必死でチェックポイントの係官に説明している。

10分もあれば記入が終わり、その後、カードをパスポートともに係員に渡すと、アメリカ橋のイミグレーションではカードとパスポートに入国スタンプを押してくれる。メキシコ領事館でカードを取得した場合にはメキシコ入国の際にイミグレーションに(メキシコのイミグレーションはスタントン・ブリッジ、アメリカス・ブリッジにある。)自分から出向いてスタンプをもらわねばならない。

同時に手数料支払い票をくれるので、できるだけ速やかに銀行で支払う。手数料を支払うと、銀行側がカードに支払済みのスタンプを押してくれる。以上で手続き完了。


 これがツーリストカード。

ファレスから南に向かう車線では特にパスポート・ツーリストカードのチェックはないが、ファレスに向かって北上する車線にはたくさんのチェックポイントがあり、これらの書類の提示をもとめられる。不備があると、かなりの賄賂をはらわないと通してくれないので、必ず、合法的にツーリストカードを取得しよう。(実際に詳しい話は日記:メキシコの裏金へ)

2.ファレス・ダウンタウン(セントロ)‐サンタフェ・ブリッジ、スタントン・ブリッジ

ファレスのダウンタウンはエルパソ・ダウンタウンとサンタフェ・ブリッジ、スタントン・ブリッジで結ばれており、徒歩でも行き来が可能だ。エルパソ・ダウンタウンからはスタントン通りか、サンタフェ通りをまっすぐ南へ下るとやがて両橋が見えてくる。サンタフェ・ブリッジはメキシコへ入り、またアメリカに帰ってくることもできるが、スタントン・ブリッジはアメリカからメキシコへの一方通行。サンタフェ・ブリッジとスタントン・ブリッジは約200メートルほど離れているが、ファレスダウンタウンに行くにはサンタフェ・ブリッジのほうが便利がよいだろう。

 
    エルパソ側から見たスタントン・ブリッジ                           ファレス側からみたスタントン・ブリッジ

橋の入り口で25セント、または3ペソ支払うので用意しておくこと。

メキシコ入国の際にはよほどの大荷物を持っていない限り、なにもチェックがなく、フリーパスで入国できる。大荷物を持っている場合、国境係官に呼びとめられる場合がある。その場合、必ず、信号のようなものにつけられたボタンを押すようにいわれる。ボタンを押すと、信号の赤の位置にある赤いランプか、青の位置にある青のランプが店頭するかする。赤(Revicion)の場合は手荷物を検査され、青(Pase)の場合はそのまま通過することができる。一般的にいわれているのが、ボタンを押す時間の長さでランプの色が決められるという。きっと、なにか怪しいものを持つ人々はあせってボタンをすぐにはなしてしまうからだろう。

橋を渡りきると風景は一変する。橋にそのまま続く大通りはファレス通り呼ばれ、アメリカ人向けのお土産やバーが立ち並ぶ。昼間は大丈夫だが、夜になるとギャングや麻薬組織がこの周辺に出入りするので夜中はファレス通りから外れないように。

ファレスのダウンタウンに車でいきたい場合は有料(1ドル25セント)だが、スタントン・ブリッジを使うのが便利。スタントン・ブリッジを越えるとすぐにファレスの市庁舎があり、その前に有料駐車場があるのでそこに止めるとよい。

3.ファレス東部−アメリカス・ブリッジ―

ファレス東部にはダウンタウンと異なり、アメリカ的な町並みが広がっている。4車線にも渡る広い道路、ショッピングモール、そして巨大スーパーなど、アメリカとなんら変わらない町並みだ。ダウンタウンよりもこちらの町に行くことが多い。

I‐10からファレスEXITで降り、そのまままっすぐ走ると知らないうちにアメリカス橋を越えることになる。アメリカス・ブリッジは無料で通ることができるが、サンタフェ、スタントンともに車で通行する場合には1ドル50セントを支払わなければならない。橋の向こう側にメキシコのイミグレーションがある。車でイミグレーションに向かう場合、一つ目の角を右に曲がると駐車場があるのでそこにとめるとよい。

       メキシコ側のイミグレーション前のサイン。

車でメキシコに入る際に注意することはイミグレーション前にも設けられたゲートではゆっくり徐行すること。制限時速5kmなので、それに従おう。さもないとrevisionと書いた赤いランプが点灯し、車を簡単ながらチェックされる。といっても係員はいかにも仕事したくなさそうで、チェックブースに車を止めると、すぐに「いっていいよ。」というジェスチャーをしてくれる。たまに、係員に何か言われるが、そんな時は決まって、「お前はブルースリーか?」とか、「ドラゴンボールは知ってるか?」などとわけのわからない質問だ。

これがそのランプ。下についてるのは先ほど述べた手押しボタン。上が赤い
revisionのランプ、したが「通ってよし。」という意味のpaseの緑のランプ。
 

メキシコからアメリカへの入国

ファレスからのアメリカへの入国はサンタ・フェブリッジ、アメリカスブリッジからのみ。スタントン・ブリッジはアメリカからメキシコへの一方通行。ちなみに車だとサンタフェ・ブリッジはメキシコからアメリカへの一方通行。

1.アメリカ入国の際の注意。

メキシコにはほとんどフリーパスで入れるが、アメリカへ入国するには比較的厳しい。日本人の場合、旅行者であれば、パスポートとI-94(入国の際にパスポートにホッチキスで張りつけられる緑色のカード)を忘れないように。どちらもないと入れない。普通、日本からアメリカに入国する際は帰りの航空券の提示を求められるが、この国境では航空券の提示を求められたという話しは聞いたことがない。

旅行者よりも気をつけなければならないのが、学生の場合だ。ここ、アメリカには学生を装って不法に就労する中南米の人が絶えない。実際、大学に入学するが、そのまま働きに出たり、ひどい場合には全く学校にこずに不法に働く「生徒」も相当数いる。実際不法滞在者を必要としている業種がかなり存在するのだが、そんなこととはおかまいなしに、国境では厳しいチェックがなされる。

まず、学生ビザでアメリカに滞在している人は、パスポートと学生ビザ、I-94,そしてI‐20をわすれずに。特にI‐20は忘れがちなので気をつけて。必ず、メキシコに入国する直前に4点セットを確認しよう。忘れると大変なことになる。筆者は常にI‐20をパスポートにはさんで持ち歩いている。ところが、パスポートに挟まりきらず端が外にでているため、ポケットから出し入れする際に擦り切れてばらばらになった。今はセロハンテープでつなぎ合わせ補強して使っている。

もうひとつ大事なのはI‐20にきちんと学校のインターナショナル・オフィスの人にサインしてもらうこと。UTEPのインターナショナル・オフィスの人は毎学期サインが必要というが、他の学校では一年間有効という人もいる。どちらが正しいかわからないが、私は常に毎学期サインをもらうようにしている。そのほうが安心だから。

国境警備官によってそのチェックの厳しさが違う。パスポートを持っていることだけ確認すると通してくれる人もいれば、I‐20をすみからすみまでチェックし、いろいろ質問してくる人もいる。もちろん、サインが有効かどうかは最初のチェック項目だ。サインが期限切れだといろいろ面倒なことになると思う。実際になったことがないのでどうなるかわからないが。

ところでよく聞かれる質問としてあげられるのは以下のものだ。付録として当り障りのないものをあげておく。

「メキシコで何をしてたのか?」 − 「友達に会いにいきました。」「ご飯を食べにいきました。」

「メキシコではたらいているのか?」 ‐ 「いいえ、観光です。」

「メキシコから何をもってきたのか?」ー何も持っていない場合:「何も持ってきていません。」
                       −何か買ってきた場合。その品目を告げる。

ところでメキシコからアメリカに持ち込むことができるものは制限されている。

2.メキシコからアメリカに持ち込めるものリスト。

食べ物、飲み物、動物以外は大抵大丈夫。例えば、衣類やお土産などは持ちこみ可能だ。

食べ物関係で持ちこみできないのはフルーツ、野菜類だ。
その中でも、種が入っており、それを植えるとそのまま育つもの、ジャガイモなどそのまま植えると芽がでるものは持ちこみできない。

例えば、アボガド。エルパソでは一個一ドル近くするのにお隣りメキシコでは1キロで同じ値段。その為差額がもっとも大きい野菜のひとつだ。ところがどっこい、そのまま持ちこむのを発見されると一個百ドル近くの罰金が取られる(らしい)。どうしても持ち込みたい場合は、ファレスのスーパーではアメリカ持ちかえりコーナーが設けられている。そこにいる従業員にアメリカに持ちかえりたいとの旨を告げると、アボガドを真っ二つに割り、種を取った後、ラップで包んでくれる。これだと合法的にもちかえれる。しかし、鮮度はすぐ落ち、腐ってしまうので、かえってすぐ食べる人用。すぐ食べない人は高いけれど、エルパソで買うしかない。(もしくははらはらしながら不法に持ちこむ。ただし、つかまっても責任は取れないが。)

野菜や果物でアメリカに持ち込めるもののリストが、ファレスのスーパーの野菜コーナーに必ずあるのでそれで必ず確認しよう。ミルクやパン、ジュースなどももちろん大丈夫。とにかく肉類は全くだめ(ソーセージも)で野菜や果物は持ちこめないものが多い。


大手スーパー、Sマートにある持ちこみ可能品目リスト。

それから、アルコール類はもちこめるが必ず国境で申告して関税を払う。例えば、テキーラ一本で約1ドルくらいのものなので、面倒くさがらずに申告して関税を払おう。申告せずにみつかったどうなるのかははっきり知らないが、きっと罰金がかせられるだろう。

3.サンタフェ・ブリッジ

普通ファレスのダウンタウンとエルパソのダウンタウンを徒歩で行ったり来たりする場合にはサンタフェ・ブリッジを使う。サンタフェ・ブリッジのファレス側の入り口には通行料金をメキシコ・ペソで払うかUSドルで払うかによってゲートが違う。レートにも夜が、大抵の場合、ペソで払うほうが少し得するようになっている。


          ペソとドルでわかれるゲート

サンタフェ・ブリッジを渡るとすぐにアメリカ側のイミグレーションに到着する。係員のいるゲートは全部で4つあるが、ほとんどの場合、二つしか空いていない。きちんと一列になって並ぶ。自分の番がくるまで、黄色の線のうしろでまっておく。自分の番がきたら、パスポートなどの関係書類を提示する。大抵の場合、大きな荷物を持っている時や、夜中などは多くの質問をされ関係書類のチェックは厳しい。実際、なにも悪いことをしていないのに、じろじろパスポートを見られ色んな質問をされると緊張していまう。だが、合法的にアメリカに入国しているので必ずアメリカに帰国できる。


       ファレス側サンタフェ・ブリッジ入り口。

アメリカス・ブリッジが1時間以上渋滞している場合、車でサンタフェ・ブリッジにまわることも多い。通行料(1ドル75セント、ただしドル・ペソのレートによって変動)を払わねばならないため、サンタフェ・ブリッジはいつもすいている。待っても20分程度。

4.アメリカス・ブリッジ

車で帰る場合はほとんどの場合、この橋を使う。ファレスに入るのにはまったくといっていいほど渋滞はないが、帰りは大渋滞。橋を越えるのに一時間以上かかることもざらにある。

なんといっても渋滞の原因は厳しい入国審査だろう。一台一台、丁寧に入国チェックをするので時間がかかってしょうがない。ゲートは全部で8個あるがそれでも車の数に間に合わない。基本的に平日の夜中はすいているが他の時間帯はどうしても最低通過に30分を費やしてしまう。

ファレスやエルパソから出しているスペイン語のラジオ局は1時間に4度ほど国際橋渋滞情報を流している。どの橋が今何分待ちで通過できるかという情報を与えてくれるので、車に乗っているときはもっぱらスペイン語のラジオ局ばかり聞いている。おかげでスペイン語音楽にはとても詳しくなってしまった。最近買うのはスペイン語のCDばかりになってしまった。


         アメリカ・イミグレーション前の渋滞。

ところで、入国チェックだが、テキサスナンバーの車はメキシコナンバーや他州のナンバーの車よりもチェックが甘い気がする。現に、同じ車にニュージャージープレートをつけていたときはなにやら質問が多く、車のなかに麻薬がつまっていないか、金槌でよくたたかれたりしたが、テキサスプレートにかえてからは、すんなりと国境を通過することができるようになった。やはり、ゲートではいったん停止し、係官に書類をみせる。大抵はI-94があるのを確認すると通してくれるが、書類が穴があくくらいにじろじろと確認する係官もいる。世間話をしてくる人のよさそうな係官もいるが、威圧的な態度で接してくる係員もいる。威圧的に質問されるとなにも悪いことをしていないのにおどおどしてしまう。

夜中は昼間に比べてチェックが厳しいことが多い。それも係員次第だが。


国境を無事通過すると今度はジグザグ道がまっている。こ10マイル以上で
走ることはまず無理だ。れこは国境を不法に通過した車がすぐに逃げらない
ようにする為の工夫。



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