“日本旋風”、ヨーロッパや南米を席巻
ダビ・ルイス/マドリー発
最近、国際舞台で、日本代表が数々の実績(アジアカップ優勝、コンフェデ杯準優勝など)を残している。めざましい発展を続ける日本サッカーは、もはや“暇つぶしのための、遠い異国のエキゾチックな話題”ではない。ヨーロッパや南米の各クラブの視線は今、すばらしい才能を発揮し始めた日本のスター選手達に集まっている。
ジュンイチ・イナモト(アーセナル)、シンジ・オノ(フェイエノールト)、ナオヒロ・タカハラ(ボカ・ジュニオルス)、元エスパニョールのアキノリ・ニシザワ(ボルトン)。今季、名だたるチームがこれらの選手を獲得していることからも、“日本旋風”の規模が分かろうというものだ。
数年前のカズヨシ・ミウラ(ジェノバ)やショージ・ジョー(バリャドリー)のように、日本人選手が“日本の観光客を呼び寄せるための存在”とされたのは、もはや過去の話。アーセナル副会長デイビッド・ディーン氏は、イナモト入団発表の席でこう語った。「イナモトに投資した金額はすぐに還元されるだろう、しかしアーセナルは彼をビジネスの対象としてではなく、レベルの高い選手だからこそ獲得したのだ」。これが、現在の日本人選手への妥当な評価だろう。
名古屋グランパスの指揮をとったこともある、アーセナルのアルセーヌ・ベンゲル監督は、テレビのコメンテーターとしてコンフェデ杯を観戦した。そこで“疲れを知らない”ガンバ大阪のMF、イナモトを発見。チームに彼の獲得を薦めた。
ベンゲル監督は、ジュビロ磐田のFWタカハラにも興味を示していた。しかし同選手は移籍先をボカ・ジュニオルスに決定。そのテクニックとゴールセンスで、マルティン・パレルモを失ったボカに貢献することになるだろう。一方、ボカの監督ビアンチーニが以前、日本代表のトルシエ監督にタカハラについての意見を求めたところ、トルシエ監督は、“獲得に十分値する選手だ”と話したという。
また、フェイエノールトに移籍したシンジ・オノは入団前、今年1月に行なわれた同チームのプロテストを優秀な成績でパスしている。
昨シーズン、エスパニョールで苦い経験を経たニシザワは、ボルトンに移籍。“ゴールエリアのヒットマン”として甦り、汚名返上のチャンスを掴もうとしている。
しかし、これらの選手がなぞるように追ってきたのは、昨季ローマでスクデットのタイトルに輝きパルマに移籍した、ヒデトシ・ナカタの足跡だろう。同クラブのウリビエリ監督に、「今年はナカタの年になるだろう」と言わしめた彼は現在、日本サッカーの頂点に君臨している。
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