2002年卒業論文(学科賞受賞)

ヨハネス・フェルメール

〜カメラ・オブスキュラから見た光の演出について〜     

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フェルメールの魅力となぜ人びとが引き付けられるのかを、フェルメールが描く「光」に注目し、フェルメールの光の描写と、カメラ・オブスキュラから見える映像の光の関係に注目し、フェルメールの観点から、フェルメール特有の「光」を解明するといった目的で卒論は進めた。

 卒論内容は、以下に分かりやすくまとめたが、フェルメールの年譜などは図録の中で紹介する程度で、省略した。その結果、「光」を中心となる内容となった。

原稿用紙で大まかだが、150ページ以上、図録を入れると300ページ近くになる。

 方法は、お気に入りの国立国会図書館などで文献収集を集中的に行った。他は、ロンドンに訪れた時に本を買い込んでいたので、数冊翻訳しながら進めた。

 カメラ・オブスキュラを使用することによって得られる光の効果と、フェルメールがつくり出す光の効果が融合しあい、それらの光が空間のなかで美しく演出されている。それらが絨緞、陶器、ガラス、窓などに見られる。同時代光に注目した画家は多くいたが、彼らは光が織りなす正確な形、質感、明暗に対比に注目し、写真以上のリアリティを持っていたが、フェルメールは、形や質感の細部にリアリティを求めたわけではなく、宝石箱をちりばめたような空間をつくり出し、そこに女性をそっと置き、窓から柔らかく差し込む光と、それによって生ずる物の質感を描き出しているかのようである。

 これらはレンズの世界と、肉眼の世界を合わせることによって別の世界にような独自の世界を生み出される。これがフェルメールの光の演出であると確信した。

*注意点

 論文の中に(補1-1)、(23)、(図2-3)などと出ている所がありますが、それはそれぞれ「補足」「引用文献番号」「図録番号」となっています。これはオリジナルをそのまま公開しているもので、図録などの公開は省略しております。

はじめに

序章

第1章フェルメールが描く室内画の変化

第2章フェルメールの技法

第3章 フェルメールが描いた光

第4章 まとめ 〜フェルメールの眼〜

終章

おわりに

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