WU☆ニュース≪8≫

                                             2002/07/21

涼 風 献 上 その@

 

  そろそろ梅雨も明け、夏本番を迎えた地域が多いかと思います。

 レポートの山を前にご家族からの夏休みの期待を背に感じておられる院生の方も多いのでは

 ないでしょうか?山や海に出かける機会の多い夏。少し、視点を変えて見てみると・・・。

 

 今回は星さんのリポートを通して「尾瀬」を取り上げてみました。

 

 「尾瀬のささやき」

    私の文学の仲間とこのほど尾瀬に行って来ました。

    尾瀬でもっとも古い長蔵小屋が廃棄物を地下に埋め、大変な問題になったことは

  皆さんもご存知でしょう。私が最初に尾瀬に足を踏み入れたのは,もう何十年も前で

  した。福島県の秘境といわれた桧枝岐から1日,歩いてへとへとになって、夕方や

  っと尾瀬沼にたどり着いたときの感動はいまも忘れません。それがいつの間にか,

  自動車道が尾瀬沼の近くまで出来上がり、普段着の人が革靴を履いて,尾瀬に姿を

  現したときは,失望したものでした。観光開発とともに湿原は退化し、ゴミは増え、

  山小屋が増え、尾瀬ラッシュになってしまいました。今回もそれを痛感しました。

  山小屋の売店にはコーヒー、うどん、そば、カレーライス、何でも売っていました。

  以前は自分でおにぎりから水まで持参し、出かけたものですが、これでは尾瀬の

  ありがたみも半減です。

   長蔵小屋は尾瀬の自然を守るシンボルでした。時代が変わってその長蔵小屋が

  大衆化の先鞭を切り,不祥事を起こしたことは残念でした。もっと入山規制をしない

  と湿原が失われてしまうのではないか、そんな印象も受けました。帰りに桧枝岐の

  温泉に入りました。これが素晴らしかったですね。

                               (星 亮一)

 

 〜尾瀬沼〜

 夏がくれば思いだす〜、尾瀬。

 日光国立公園「特別保護地区」、国の「特別天然記念物」。

 その尾瀬の自然を守るはずの小屋が、気がつけば、環境破戒につながる行為を

 とっていた事実は、山好きな人のみならず、誰しも考えさせられるニュースです。

 今回の報道されている内容を見ると、不法投棄は建築廃材200キロあまりとあり

 ました。

  これだけの廃材を湿原の外に運び出すには、どれほどの労力と費用がかかるの

 でしょうか。国の公園でありながら、そのあたりの予算組みと、建築工事終了時

 のチェックなどが甘かったのでは、という印象を持ちます。 また、これに観光

 客の出すゴミは含まれていなかったのか、という疑問も生まれます。

 尾瀬沼の地図を広げると、一般的にみて湿原を1日で歩ききるのは到底難しいこと

 が一目瞭然です。そこで、宿泊する小屋が必要なのですが、現在、もっとも多い

 1日の入山者数は1万人を越す日があるそうです。とすれば、入山者と廃棄物のバ

 ランスも考えていかないと、今後も「長蔵小屋」のような問題は解決しないよう

 に思います。しかし、不勉強なのでえらそうなことは言えませんが、尾瀬周辺に

 住む人々にとって、観光客が大幅に減ってしまうことは死活問題になりかねない

 点が今後の自然と共生する上での課題になりそうです。

 夏の富士山もしかり。           (戸村知子)