経過報告2
2002年10月下旬〜11月
初診を終えた日、妙にわくわくした気持ちで夜を迎えました。
薬は効くのだろうか、ちゃんと眠れるだろうか。
そんなことを考えながら、処方された薬を飲みました。
10分、20分・・・、なかなか効いてきません。
結局、眠ったのは薬を飲んだ1時間後でした。
それでも、寝付くのに苦労していた今までの日々に比べると、
随分と楽に眠れるようになりました。
不眠が解決されたことで、全ての問題が解決するはずでした。
しかし、それにも関わらず、授業の欠席は続きました。
大学に行くことが、ひどく苦痛だったのです。
それに加えて、友達と遊ぶことさえも面倒になっていました。
一週間後、再び病院に行きました。
そして、「ちゃんと眠れようになったのに、大学に行けない」と、
正直に医師に相談しました。
「どうして大学に行けないの?」と医師は私に質問してきましたが、
自分自身でも、その答えを見つけられずにいました。
頭の中で、必死に「原因探し」をしましたが、
何一つ思い当たることがありませんでした。
医師は不思議そうに、そんな私を見ていました。
「何か原因があるはずなのに・・・。」
医師は独り言のようにぼやきながら、処方箋を書き始めました。
「抗うつ剤を出してあげるから、それを朝と夜に飲んでみて。」
この2度目の診察以降、医師の口から「うつ」という言葉が、
頻繁に出るようになりました。
しかしこの時点では、まだ自分が「うつ」であることを、
私は認められずにいました。
「自分はうつなんかじゃない。」
「うつなんて、甘ったれた奴らの逃げ口上だ。」
「薬なんか要らない。これは気持ちの問題だ。」
そんな思いがありました。
私は昔から「強い人間」になりたいと思っていました。
そして、弱い奴らを見下していました。
もちろん「心の病」に対しても、嫌悪感をもっていました。
「そんな自分がうつ病なわけがない。」
「少し甘えが出ただけだ。気合を入れ直して頑張ろう。」
大学の授業には、なるべく出席するようになりました。
ふと気を許すと、心の中が不安や虚無感でいっぱいになってしまうので、
無理矢理、心の動きを止めるように努めました。
「大学に行きたくない。」
「疲れた。休みたい。」
そんな気持ちを押し殺して、毎日大学に出かけました。
今思えば、こんな生活を重ねることで、病気をこじらせてしまったのでしょう。
11月下旬、大学で2日間の実習がありました。
これに欠席すれば留年決定という、大事な実習でした。
私は、くたくたになっていた心と体で、なんとか出席しました。
この実習を終えた時、自分の中のエネルギーがゼロに近いことを実感しました。
翌日、病院に行きました。
そして診察の結果、入院することが決まりました。