受験について

大学受験というのは、基本的に「頑張った人」が勝つものだと思います。
頑張れば合格し、頑張れなければ落ちる。
ちょっと乱暴な言い方かもしれませんが、これが現実だと思います。
私には二つの大学に入学した経験があります。
最初に入った大学は、「滑り止め」として受験したところでした。
正直に言って、入りたくて入った大学ではありません。
ただ、当時は「現役合格」にこだわったため、不本意ながらも入学することにしました。
そして、入学してすぐに退学を考えはじめました。
この大学を卒業するのが嫌だったのです。
結局、一年生の終わりに退学しました。
それから一年後、二つ目の大学に入りました。
この大学は前の大学とは違い、自分にとって「志望校」と呼べるところでした。
入学してからは、授業も真面目に受け、課題にも真剣に取り組みました。
前期の成績は、10段階中「10」や「9」ばかりでした。
しかし、後期の授業が始まった途端、抑うつ状態に陥りました。
不眠と焦燥感。
生まれて初めて「精神科」に足を運びました。
しかし、症状は深刻になるばかりで、とても大学に通える状態ではありませんでした。
主治医に休学を薦められ、それに従うことにしました。
うつ病の治療が進むにつれ、私は主治医に憧れるようになりました。
「自分もあんなふうになりたい」そう思うようになったのです。
始めはぼんやりとした願望でしたが、徐々にはっきりとした目標になってきました。
2003年7月、私は三回目の大学受験生になりました。
ただ、過去二回の受験生時代とは決定的に違うことろがあります。
それは、頑張ることが出来ないことです。
「頑張った人」が勝つという大学受験において、これは大いに不利でしょう。
けれど、頑張ることは、うつ病を悪化させることになります。
「医学部に合格すること」以上に、「うつ病を治すこと」は私にとって大切なのです。
だから、あえて頑張ることはしないのです。
医学部に合格し、卒業し、そして医者になる。
これが実現可能な夢なのかは、まだ分かりません。やってみなければ、分からないのです。
「絶対に無理だ」と言う人もいるでしょう。「キチガイの戯言だ」と思う人もいるでしょう。
でも、そんなことを夢見ながら机に向かう自分が、私は好きなのです。