
ブレイクダンスと社会・・・・そのスタイルが世界に広まるようになったのはフラッシュダンスという映画が出てからだろう。ある一人のダンサーが彼のダンスの表現に行き詰まり、そこへブレイカー(ブレイクダンスをする者。)が現れる。このほんの短いシーンはブレイクダンスをニューヨークのローカルコミュニティの外側にいる男子、女子に伝えるのに予想以上に役立った。そして、今では世界中に広まりアメリカでは警察が非行少年の更生にも利用するようになった。この非行少年の更生だが、またここにも深い話がある。ギャングの抗争が絶えなかった当時、この抗争をたった一言で解決したミュージシャンがいた。ヒップホップ界のカリスマ、アフリカ・バンバータである。その一言とは、ようするに殺し合いは後々面倒かかる。ならダンスで格好の良さを競え。最高のダンスを踊るために俺が最高のブレイク・ビーツ(ブレイクダンスを踊るための音楽)をつくる。というようなものである。この時から、ギャングたちは、銃の撃ち方より、ブレイクダンスの技を覚えるためにダンスに熱中したのである。ブレイクダンスは、少年の非行防止の薬になったのだ。