
@1946年5月27日毎日新聞の世論調査
(1)天皇制について。
草案の天皇制への賛否
支持 85% 反対 13% 不明 1.7%
天皇制廃止への賛否
廃止賛成 11% 廃止反対 86% 不明 3.7%
(2)戦争放棄について。
戦争放棄の条項を必要とするか?
必要あり 70% 必要なし 28%
戦争放棄の条項に修正の必要があるか?(この条項が必要な人)
必要なし% 必要あり 19.7%(理由=自衛権保留既定を挿入を要望)
(回答者2000人。)
……この2つの項目に関しては、国民の指示が高かったと言える。
A国民が修正させた権利条項
国民の教育権条項
政府案・・・「国民はすべてその保護にかかる児童をして初等教育を受けしむの義務を負うものとし、その教育は無償たること。」
・児童の初等教育の権利しかなかった。
・当時の子供達は、初等教育終了後に、学業を続けるためには多額な授業を払わなければならなず、多くの学生が進学を諦め、働かざるを得なかった。
草案を読み、
愛知県の青年学校の教師、生徒、父母が修正のために署名を始める。
・文部省に提出・・・政党に提出すべきとして受け取り拒否。
・GHQ教育課へ・・・日本政府に働きかけ。

今日の憲法26条2項
「・・・すべて国民は、法の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負う。義務教育はこれを無償とする。」
現在の憲法はGHQからの「おしつけ憲法」だといわれますが、その内容すべてが民意に反していたとは言いきれません。 実際に国民の直接の声が、憲法に反映されている条項もありました。
こうして紆余曲折を経た後、日本に新しい憲法が誕生します。 その内容には、ヨーロッパで培われてきた近代憲法に必要なすべての条件が含まれていました。
近代民主主義憲法のポイント
1. 人はみな平等であるという思想
2.言論の自由が保障される議会政治。
(君主が拒否権を持たない。)
3. 憲法=権力と国民との固い契約で成り立っている。
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日本国憲法
3章14条・・ すべて国民は、法の下に平等。
4章51条・・ 両議院の議員は、議院で行った演説、討論又は表決について、院外で責任を問われない。
憲法前文・・ 日本国民の総意に基づいて、新日本建設の礎が定まった。・・・日本国民は国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理念と目的とを達することを誓う。 |
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憲法上では、このような条件が満たされていた憲法ですが、「国民の総意に基づいて」という、憲法前文は、不確かな表現だということは明らかです。 しかし、この憲法は現在にいたるまで改正されず、50年以上も施行されています。日本国憲法は現在の日本において、充分に機能できているのでしょうか?

