8.まとめ
かつてGHQで憲法草案を作ったアメリカ人は、その時の憲法が未だに施行されていることを聞いて驚くといいます。彼らでさえ、この憲法が50年以上も形を変えずに施行されるとは思っていなかったのです。
憲法を押し付けだといってしまえば簡単ですが、多くの犠牲を払って民主主義憲法の理念が作られた欧米の歴史を見ると、そのような無責任なことは言えないと思います。
現在の日本の憲法が、その役割を本当に発揮しているとは決して言えません。
日本では欧米のように、憲法誕生以前に市民革命や民主主義が先行しなかったために、国民の意識改革が充分になされなかったことが、その最大の理由だと思います。そして今日にいたるまで、憲法の価値や役割を理解できずに来たのだと思います。
しかし、今回憲法の歴史について調べて、憲法に謳われている理念は、国民一人一人が命を吹き込んで、育てあげていくものだということを学びました。
現在、アジアで近代民主主義憲法を掲げる国はわずかしかありません。そのような事実を踏まえると、もっと日本の憲法の価値と役割を見直す努力が必要だと思いました。
参考文献:
・歴史教育者協議会編 『日本国憲法を国民はどう迎えたか』 高文研 1997年
・大石 眞 『日本憲法史』 有斐閣 1995年
・朝日新聞社 AERA MOOK 『憲法がわかる』 2000年5月10日発行
・小室直樹 『痛快!憲法学』 集英社インターナショナル 2001年
![]()
![]()