月      (May)
    予備校に入って一ヶ月が過ぎようとしている。 いま、オレ様はノリに乗っている。
だんだんと、周りの奴らに俺についての噂を流したのだ。
それは、俺はプロのバンドマンだという 
俺の部屋には、昌彦(メカマニヤ)にそろえさせた音楽機材がある。
それに、今まで女をだまし通したGibsonのギターもある。

「俺がプロのバンドマンだという話を君だけにおしえてあげよう。」

この言葉を聞いたすべての女は、俺が特別な想いを持っている。と思う。
そして。。。
俺の周りのアホは経験したことのない楽しい体験をするのだ。
今年はまだ、予備校でかわいい女を物色していない。
俺にとって4月は品定めの期間。
そして今、どの商品(オンナ)を購入するか決まった。
 

その前に本谷(イカレヤロウ)を利用しようか。


本谷との酒盛り酒の肴 モトヤ)

 
    本谷のことを覚えているだろうか? いつも黒い服しか着ないイカレヤロウだ。
5月というこの季節。 そろそろ酒も飲みたくなってきた。

モトヤを利用するか。

その考えを得るまでは時間はさほどかからなかった。
なにしろ、今俺はノリに乗っている。
何しろテンサイなのだから。

聞くところによると、本谷の実家は神戸のせんべい屋らしい。
いまどき、そんな商売でやっていけるのか?
ただし、そんな奴ほどセビリ甲斐があるってもんよ。

少ない金を俺のために使わせる。

笑いが止まらない

さあ。 今夜は俺のためにシャクを捧げさせてやろう。


本谷との夜