・『IPv6』ってなに?
IP(Internet Protocol)とは、ネット上で通信を行うための約束事(プロトコル)のことで、
現在使われているのは1980年代前半に標準化された「IPv4」を使用しています。
Pv4だと、爆発的に増えつつあるネットユーザーを“収容”しきれず、
「ネットにつなぎたくてもつなげない!」という状況に陥いってしまいます。
その救世主となるのが、『IPv6』と言うインターネット上の新しい取り組みです。
《「IP」=「インターネットプロトコル」とは、
ネット上に接続された機器同士で通信をする際の約束事(手順)の意味で、
極めて大ざっぱに説明するならば、
国際ビジネスの世界では英語が“標準”の共通言語になっているように、
IPはその共通言語と同じと考えると分かりやすいと思います。
つまり、その約束事を守らないと通信できないのです。
IPv6は、その約束事の次世代バージョンということになるのです。》
・IPv6を使用するとアドレスは無限に使える
現在のインターネットは、1983年に米国防総省により標準化された「IPv4」により運用されているのですが、
その後、ネットが急速に普及したことに伴い、IPアドレスの数が足りなくなってきました。
現在利用されているIPv4のアドレスをコンピュータで利用するために使われる2進法に変換すると、
「0」か「1」が32個並ぶ数字(32ビット)で表記されます。
32ビットで区別できるIPアドレスの数は2の32乗倍、すなわち約43億個分ということになります。
約43億個という数字は決して少ない感じはしないでしょうが、
約60億人いる世界中の人がIPアドレスを1個ずつ使ったら、そこでもう足りなくなってしまいます。
ましてや、身の回りのあらゆる機器をネットに接続させたいとなると、
1人でたくさんのIPアドレスが必要になり、ますますIPアドレスは不足することになります。
こうした従来のIPv4が抱える“アドレス不足”という問題を一挙に解決するのが、「IPv6」です。
IPv6は128ビットの“長さ”があり、2の128乗倍分のIPアドレスを確保できます。
IPv4と比べれば、IPv6は約43億×43億×43億×43億のIPアドレスが使えるように設計されており。
これを実数で表すと約3.4の10の38乗倍した数となります。
「10の38乗倍」などと言われても大きさを感じづらいと思いますが、
3.4億×1000兆×1000兆と言われればどうでしょうか?。
これによって、現在約60億人いる世界中の人々にIPアドレスを均等に割り当てた場合、
1人当たり5.6穣(じょう)個(5600兆の100兆倍)の割当が可能となります。
これは、人間の細胞(約60兆個と言われる)の一個一個にIPアドレスを割り当てたとしても、
まだまだ余っている状態です。
つまりIPv6が導入されると、無限と考えてもいいくらいのIPアドレスが使えることになるのです。
・高いセキュリティなど他のメリット
IPv6の特徴は膨大なIPアドレスの数だけではありません。
「IPsec」(アイピーセック)という暗号・認証の仕組みを標準で装備した点も見逃せません。
現在のIPv4のネットワークでも暗号や認証の仕組みはありますが、IPv6を採用した場合、
各機器がデータを送り出す段階から暗号化や認証の機能を組み込むことができるので、
現在と比べて格段に高度な安全性を保つことができるといわれています。
さらにIPv6では、IPアドレスを自動的に設定できるという特徴もあります。
少々専門的になりますが、
IPv6のインターネットでは自分のIPアドレスを自分自身で生成する仕組みを持つほか、
ネットに接続したパソコンなどの端末が最もよく利用するルーターのIPアドレスも自動的に取得してくれくれます。
この機能を「プラグ・アンド・プレイ」と呼びます。
このため、例えば携帯電話や家電などにIPv6を装備しておくことで、
電源を立ち上げるだけで(もちろん無線など何らかの手段でネットに接続する必要がありますが)、
IPアドレスの各種設定を自動的にしてくれ、スグにインターネット端末として利用できるようになるのです。
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