■PETトラベルスキーム

 

Meadows

 

 イギリスにねこをお連れになるのは一仕事です。このコーナーでは、自分の知りうる限りの情報を集めてみました。ご紹介する情報はいつの時点のものかを明記するようにつとめました。同じような種類の情報であっても複数のニュースソースがある場合は、重複してご紹介します。必要手続きを網羅的にご紹介するようつとめておりますが、あくまでもこのホームページは事例紹介に過ぎません。ケースバイケースで必要な書類や手続きは微妙に異なることもあると想像できます。

 実際にイギリスにねこをお連れになる際には、最新情報をご自分でお確かめ下さい。

 

総合情報

 

手続きの流れ

 以上の総合情報に加えて、私が個別に収集した情報も加えて、手続きの流れをご紹介します。重ねてになりますが、このホームページは事例紹介に過ぎませんのでご注意下さい。

 また、PETトラベルスキームの簡単な訳を、作ってみましたので、ほんの参考程度にご覧下さい。

  1. 出国までの日数がないケース
  2. ねこちゃんが生後間もないので手続きが進められないケース などが考えられます。

 このホームページではふれませんが、イギリス入国後すぐにねこちゃんを引き取れる場合は、貨物手配、通関業者手配などの点が異なると思います。でも少しはこのホームページも参考になればと願っています。

  1. まずは、ともかく家の最寄りか出国予定空港の農林水産省動物検疫所に連絡を取って、資料を送付してもらったり、制度のあらましの説明を受けることをお薦めします。
  2. ねこちゃんにマイクロチップを埋め込みます。かかりつけの動物病院にご相談下さい。マイクロチップのメーカーは指定されていませんが、「ISO11784及びISO11785付属書Aに適合するチップ」の使用が推奨されています(1,2)。標準的なマイクロチップでない場合は、マイクロチップリーダ(マイクロチップの番号を読み取る機械)を添付しなければならない(2)ので、実質的に、上記のISO準拠マイクロチップに限定されていると解してよいと思います。
  3. マイクロチップの番号(Microchip number)、マイクロチップスキャナの型式(Microchip scanner type)、できればマイクロチップの埋め込み場所(Location of microchip)をその際に教えてもらって下さい。後の書類作成(6,7)に必要になります。なお、農林水産省動物検疫所に依頼すれば、マイクロチップの埋め込み証明書書式が入手できます
  4. 狂犬病の予防接種を(マイクロチップ埋め込み後に)受けます。この予防接種は生後3ヶ月以上が経過している必要があります。
  5. その際には、ペットの生年月日(分かれば)、マイクロチップ番号、接種日、ワクチン製品名、バッチ番号、ブースター注射接種予定日を記録して下さい(書式任意)(1,2)
  6. 30日間以上待機します(普通に暮らします)。
  7. 狂犬病ワクチンが効いているかどうかをチェックする抗体検査を受けるため、動物病院で血液を採取し、イギリスの政府指定機関に送付します。この手続きの詳細については、こちらをどうぞ。
  8. 血液検査の結果が到着したら、証明書を大切に保管して下さい。結果が良好ならば、この時点でねこちゃんの解放日が確定します(血液サンプル採取日から6ヶ月後。)
  9. 政府指定Cattery(エディンバラの指定catteryは、Mr Gordon さん1ヶ所(3)のみ)に連絡をとって、ねこちゃんの預かりの予約を取って下さい。詳細はこちら必ずお読み下さい)。
  1. ねこちゃんの受け入れ時期が決まったら、貨物スペースを予約します。貨物の指定業者さんはありませんが、PETスキームは航空会社を指定しています(全日空・日本航空の成田・関西・名古屋発のみ)のでご注意下さい(不明な点は英国大使館にお問い合わせになるとよいと思います)。私たちのねこちゃんは関西国際空港出発ですので、日本通運関西空港支店さん(Tel 0724-56-5911)にお願いしました。「土・日の発送不可」など思わぬ制約があるかも知れません。受け入れ先(Mr Gordon)と発送元両方の都合をにらんで、注意深く日程を決定して下さい(15の関係の動物病院の休診日にも注意)。自分の航空券だけを先に買ってしまって日程のやりくりがつかなくなり後悔することのないよう気を付けて下さいね。

補注:エディンバラ空港税関のオープン時刻は、月〜金 9:00〜17:00です。オープン時間内に通関できるような到着便になるよう気を付けて下さい。いろいろな制約条件を総合的に勘案すると、ねこちゃんの金曜日・週末出発は避けた方が賢明です。

  1. 貨物の予約にあたっては、かごの大きさを告げなければなりません。CageはIATA指定の容器でなければなりません。外から水を与えることができる構造になっていること、所定の大きさの空気穴があることなどの規定があります。9でMr Gordonから送ってもらえる申請書書式の裏面に解説がありますので、それを参照するか、ペットショップ等でお訊ね下さい。
  2. 予約の際、「日本からスコットランドにねこちゃんを直送することは制度的に不可能」という理由で断られることも予想されますが、あきらめないで下さい。別記のように、制度的に可能です(Scottish Executive からの回答レターのみを紹介しますが、HM Customs & Exciseも同様に、「可能です」と電話回答をしてくれました。)。がんばって交渉してくださいね。

※余談ですが、英国大使館のホームページには「原則として飼主と同一便」(4)との記述がありましたが、根拠規定はありません。(受け入れ態勢が整っていれば)ねこちゃんだけを先に送ってあとから本人が入国することもできます(英国大使館に確認済。2003年2月時点)。(2003.3追記:英国大使館のホームページに「よくある質問(5)のコーナーが新設され、内容が一層充実しました。ぜひチェックを。ねこちゃんだけを送ることができることについても、解説されています。)

  1. 英国大使館に連絡をして「PET Travel Scheme Declaration」の書式をもらって下さい。輸出検疫及び入国に必要です。
  2. 9はご覧になりましたか?Mr Gordon に必要書類を返送すると、1ヶ月程度で、Scottish Executive から「Boarding Document」と「Red Rabbies Seal」が送られてくると思います。Mr Gordon に確認して下さい。これらは、ねこちゃんの輸出に際して絶対に必要な書類・シールですので大切に。なお、Import License は Mr Gordon がエディンバラ空港でねこちゃんを引き取る際に必要な書類ですので、Scottish Executive からおそらく Mr Gordon に対して直接交付されます。輸入許可番号は、Boarding Document の右上に付された番号と同一です。
  3. ねこちゃんの出発日のチェックイン24〜48時間前に、動物病院で条虫・ダニ取りをしなければなりません。予約を入れましょう。
  4. 貨物会社さんから予約完了の知らせを受け取ったら、エディンバラ到着時間、到着便名、Airway Bill 番号(貨物の番号)等を、Mr Gordon がエディンバラ空港で無事受け入れられるように(また、9において、到着便名等をブランクにしたまま税関のC5フォームをMr Gordon に送付してあることと思いますので必要事項を先方で記入できるように)知らせます。
  5. 貨物会社と、引き渡し時間・場所を打ち合わせます。
  6. 動物検疫所に、貨物会社への引き渡し時間を告げて、間に合うように輸出検疫をしてもらえるように依頼します。ひょっとしたら、事前に申請書類をFAXするように求められることがあるかも知れません。これは、書類の不備を防止するとともに、当日、スムーズに検疫が行えるようにとの動物検疫所側のご配慮です。
  7. ねこちゃんの出発日のチェックイン24〜48時間前に、動物病院で条虫・ダニ取りをしてもらいます。動物検疫所から事前に、「PET Travel Scheme ANNEX 2」書式をもらっておいて、動物病院で記入してもらいます。なお、「マイクロチップ埋め込み証明書」も発行してもらって下さい(3参照)。ちなみに、健康状態の証明書も発行してもらうと、輸出検疫の際の判断材料となります(任意です)。
  8. 輸出検疫をしてもらいます。書類に漏れはありませんか?チェックシートを作ってみました。でも過信しないで、ご自分でよくお確かめ下さいね。
  9. 貨物会社にかご入りのねこちゃんを連れて行きます。お疲れ様でした。ねこちゃんにとっては、長旅の始まりです(おそらくエディンバラ同日着は無理で、ヒースローで一泊することになると思います。ねこちゃんには気の毒ですが……。)。
  10. 下記の(reference) 6, 7 の書類を Mr Gordon に手渡します。また、deposit などを支払います。
  11. ねこちゃんに会いに行きましょう。面会時間は平日・土曜の14〜15時です。Catteryへの行き方はこちらをどうぞ。
  12. ねこちゃんがおうちに戻ってくるまでに、新生活の準備もおこたりなく。こちらをどうぞ。

 

Reference

1 http://www.uknow.or.jp/uknow/checklist/pet/index.htm
2 http://www.defra.gov.uk/animalh/quarantine/index.htm
3 http://www.defra.gov.uk/animalh/quarantine/quarantine/Procedures/Support-info/counties/lothian.htm
4 http://www.uknow.or.jp/uknow/checklist/pet/pet01.htm (accessed in Jan. 2003)
5 http://www.uknow.or.jp/uknow/checklist/pet/faq.htm
6 Application for permission to waive requirement to vaccinate a dog or cat in quarantine against rabies
7 Application for early release from quarantine of a Dog or Cat which complies with the requirements of the Pet Travel Scheme (PETS)

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