単位取得法

           (TS法)

第一回


学部長 「単位が欲しいか!欲しいならくれてやる!!」

学生  「お――――!」


ナレ  こうして年度末の戦いが繰り広げられることになった。

少子化のあおりを受けて各大学はそれぞれの生き残りをかけた多種多様な戦略を 建てる。私立名護野大学でも新たに単位取得法(TS法)とい    う制度を立案する。

TS法では年度末にそれぞれの単位をかけ学生同士が奪い合うという制度である。ル ールは奪いたい単位を持っている学生に対して勝負を挑み勝負に勝てばその学生 の単位を手に入れることが出来るといったものだ。ルールは持っている学生が権限を 持っておりゲームも決めることができるのだ。


■ 大学の校門の前 マスコミが取材をしている。

アナウンサー 今年もやってまいりました。今年で4年目の名護野大学TS法実施日です。

        全国からは様々な意見が飛び交っており住民運動も起こりましたがこうして実 施をされることになりました。

        では学生に意気込みを聞きましょう。すいません今日の意気込みを教えてくれ ませんか?

学生A     絶対単位は奪い取ります!あと2個で卒業できるんだ!

アナウンサー  なるほどそれは負けられませんね。あ、君は今年はいけそうですか?

学生B     彼女に単位を捧げて今度こそ付き合えるようがんばります!

アナウンサー  おっとこちらは貢ぎですか。ほんと色々な人がいらっしゃいますね。

学部長     略奪、貢ぎ結構、結構。

アナウンサー  あ、学部長

学部長     学生時分は私も単位取得に苦労したもので単位の交換が出来るという夢が 実現できて私は満足です。


■ 運動場

ラグビー部  いいか我が部の単位獲得目標は100単位だ!必ず奪い取るのだ!我ら先輩 の卒業の為に必ずだ!

後輩     押忍!

 ラクビー部散る



■ 建物の中

家政学部   いいわね!名護野嬢として男を私たちの魅力で騙してバンバン単位を貢が せるのよ!

         それが私たち名護野嬢のステータスよ!

家政学部   はい!

集まっている女性たちが鉄ゴテで自分の髪をいっせいにカールさせる。


■ 実験室

教授     いいか!単位の相場は1単位1万で売れる!我々の研究を完成させるために も何としてでも50万円を回収するのだ!

学生     勿論です!


■ 構内

   1人とぼとぼ歩いている男が歩いている

まさる    何としてでもあの単位だけは守らなくっちゃ、、、

       けど、出来るのか!?何の採り得もない俺に!!

毎回最下位の点数で単位を落としまくっていながらも何とか手に入れたあの単 位だけは奪われるわけにはいかないんだ!
何としてでも、、、、

SE    ガサガサ

まさる    何だ!?

影が襲いかかってくる。

まさる    うわーーー

(つづく)