梶祐史さんインタビュー
プロフィール
職業:大学教員(専攻分野:日本古代文学・民族学)
出身:神奈川県横浜市 1960年10月29日生
経歴:慶應義塾大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程、1990年法政大学兼任講師、96年より同専任講師
趣味:音楽、スポーツ観戦、読書(歴史小説)、海のあるところへの旅行
ニックネーム:おやじ(地震、雷、火事…)
一日のスケジュール:不定期。一日は授業準備、授業、研究、会議で終わる。
質問
1 今の仕事の内容について
「大学教諭の仕事はフリータイムはあるように見えるが、遊んでいるわけにはいかない。プライベートと仕事がごっちゃになりやすい。会議なんかもあるからいつも自転車操業みたいになる。
2 今の仕事についた理由と、今までの経歴(子供の頃からの仕事に対する心境の変化は?)
「偶然。昔はこんな仕事になるなんて思ってもみなかった。大学の先生ってなりたくてなれるもんじゃない。運とか縁でなる。昔から、かなりのんきだった。旅が好きだったから、旅行代理店勤務を目指していたけど、最終面接で失敗して、四年をわざとダブったときに勉強に目覚め、塾の講師をアルバイトでやって、先生になりたいと思った。そのときは、私立の中、高校の先生を目指し教職課程をとったけど、年食っていてなれなかった。」
「一貫性がないから、参考にならない。でも、そういう人間もいていいんだよ」
3 実際仕事に就いてみて、抱いていたイメージとのギャップは?
「詳しく言えないけどいっぱいある。正社員(専任教師)にならないと解らない。」
4 仕事に対する不満な点
「時間があまり無い。」
5 どんな事に幸福ややりがいを感じますか?
「いい学生に恵まれて、いい体験も毎年ある。100人の履修者の中で一割でもおもしろいと言ってくれたら、その一年はやりがいがあったと感じる。」
6 心に残っている仕事
「最後のテストで感想を書いてくれる人もいる。非常に面白かったとか。お世辞だけでは書けないって解るし、口で言ってくれる人もいる。いろいろある。」
7 今までの人生で最大の挫折(それは現在の仕事や生き方に関わってますか?)
「僕はのんきだからあまり悩まないけど、今までの道筋は言い換えれば失敗の連続だった。やっと(今の)定職に就いたのが35歳になってからだった。回り道だったけど、悔いはないね。全部、自分のためになっている。もちろん、失敗したときはそのときでなんだこりゃ?、一生プータロウか?なんて思うけど、何とかなってます(笑)。」
8 今、あなたはなりたい自分になっていると思いますか?
「今の自分は昔は想像もつかなかったけど、満足です。」
9 今の仕事を一生続けたいと思いますか?
「これしかできないから、クビにならないようにがんばります(笑)。」
10 学生時代の過ごし方を振り返って
「勉強しなかったから、手本にならないよ。でも悔いはない。(これを一生懸命勉強しよう)、(これによって、人生観変わった)と言う物が一つでもあれば、大学に来た価値がある」
11 学生時代に抱いていた社会に対する考え方、想い
「何も考えていなかった。1980年前半は、今みたいに社会に対する暗い考えはなかったなあ。」
12 職業選択の期間中、その職業を決めた基準は?(その基準はなぜ大切だとおもいますか?)
「子供の頃から旅が好きで、旅を創る仕事がしたかったから。」
13 実際の就職活動はどのような物でしたか?(考えていた事との差はどうして起きたと思いますか?
「普通に就職しようとして失敗した。」
14 学生時代やっておけば良かったこと、やってて良かったと思うこと
「4年生を二回やった時に勉強に目覚めたから、その前までに勉強しておけば良かったとは思うけど、そんなに切実ではない。友達は作っておいて良かった。大学の友達が、一生の友になっている。いいもんです。」
15 今学生だったら何を一番したいですか?
「くだらないことしか思いつかない。あえて言うなら、今、車の免許を持っていないので、取っておきたかったかな。」
・ 学生へのメッセージ、アドバイス
「自分の良い面に自信を持てるといいですね。まだみんなくらいの年頃だと解らないかもしれないけど、必ず自分に良い面はあるはずなのでそれを見つけて、発揮していける様な物を見つけられると良いですね。そのためにはいろいろチャレンジして、いろんな人と話してみることが、良いと思うけどなあ。大学は、どうゆう過ごし方をしてもいい。4年間終わった時に悔いの無いように、ああ、楽しかったな、と誰にも文句いわないような学生生活を送ればいいと思う。それが自信につながっていく。良いところに就職できなくても、それで自分が納得するなら良い。自分を堂々と発表できる人、ってのは自分でいろいろ経験して来たんだと思うから。」
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