ヨベル書
                     Jubilees

律法はモーセに与えられた
2−4 創造から洪水前までの歴史
5−10 ノアとその子孫
11−24 アブラハム、イサク
25−39 ヤコブ
40−46 ヨセフ
47−50 出エジプトへ

 

ヨベル書は創造から出エジプトまでの歴史を聖書の記述を拡張して
解説した書ですが、ヘレニズム化に対抗し、モーセの律法を守るようすすめる
目的と思われ、律法下の命令が族長時代にさかのぼるものであるとしています。

安息日の尊守について:この書は特に安息日を守るべきことを強調しています。
創造の7日目の記述に関連して安息日を汚すなら死に処せられることが
述べられ(2章)、またこの書の終わりである50章でそのことが繰り返されます。
安息日に旅に出ること(Ac1:11)、畑を耕すこと、火をおこすこと、動物に荷を積むこと、
船で海に出ること、動物を獲ることや戦いをすることが禁じられます。
(但しマカベア時代に戦いに関する理解は変化していきます。)イエスの時代までには
安息日に何をすべきでないかについての詳細な律法が決められていったようですが、
ミシュナには39の「仕事」が規定されていきました。

祝祭日を守ることについて:パウロは「あなた方は、祭りや新月の習わしや安息日に関して
誰からも裁かれるべきではありません。」(Col2:16)と述べましたが、一部のユダヤ人は
そのような事柄を細かく守ることに細心の注意を払っていたようです。
ヨベル書は創造から出エジプトまでの2500年の歴史を50のヨベルに分け、各ヨベルの
49年を7週に分けています。(Da9:24-27と比較)そして太陽暦を採用し、祝祭日をいつ行なう
かを規定しています。七週の祭りはノアに由来し(6:17−22)仮小屋の祭りはアブラハムに
由来するとされます。(16:15−31)この太陽暦の採用はエッセネ派の習慣と深く関係が
あると考えられます。