Locke
ジョン・ロック
1632−1704
ロックは「人間知性論」の中で人間の心を白紙にたとえ、それに
書き込まれていく経験がすべての知識の起源であるとしました。
ロックはイギリスの経験論を体系化しましたが、それはヒューム
などによって受け継がれていきます。
神の存在について:「人間悟性論」(An
Essey Concerning Human
Understanding)の中でロックは「神は、神を発見し知る手段を、非常に
十分に我々に与えている」と述べています。私たちは経験を通し
無から有を生じることはないことを知っています。そしていま存在している
ものはすべて始まりを持っており、始めを持っているものは何か他のもの
によって生じさせられたに違いない、とロックは論じます。また人間が知識
を持っているという事実は知識を持っていた存在がもともとなければ
なりません。こうしてロックは「永遠にして全能な全知の存在」である神が
おられることを示していきます。
信仰と理性について:信仰と理性は両立するものであることをロックは
強力に擁護しています。「キリスト教の合理性」という書物において
ロックは理性が最終的には聖書の真理を確証すること、
イエスの奇跡も理性に反してはいないこと、またキリスト教の教えには
理性による証明ができない面もあるとはいえ、キリストの道徳律はその
正しさを確証していることを示しています。(EDT695-696)
「ギリシア人ソロンの知恵や、あるいははるか遠くの中国の孔子の知恵が
人間に完全な道徳性を与えただろうか」とロックは問います。
そのような道徳律はイエス・キリストによって与えらえれたのです。(242)