Luther
ルター
(1483−1546)
「キリスト者の自由」:人は信仰によって義とされるというルターの考えが
明確に表明されている主要な著作です。
教会、修道院、ミサ、寄進などは必要でもキリスト教的でもないし、断食や
聖人への祈りもそうであること、身体を司祭や聖職者のように飾ることは
無益であり、そのような外面的な事柄ではなく、信仰こそクリスチャンに
必要なものであることが述べられています。
「キリスト教界の改善について」:この書物は腐敗したキリスト教世界を
どのように改善すべきかについて述べたもので、聖書を引用しつつ
ルターの観察している事柄が述べられていきます。序文に続いて
カトリック教会が絶対的な権威を振るうことができている要因となって
きた3つの”城壁”に矛先が向けられています。
(1)教会と世俗の権威や一般の人々との間の身分差別−−
聖書はクリスチャンは1つの体と述べており(Co12)またみなが
祭司とみなされているではないか(Pe2:9)
(2)教皇以外は聖書を解釈する権威を持たない−−−
より聖書的な発言があればそれを受け入れるべき(1Co14:30)
そして”鍵”はパテロだけでなく教会全体に与えられたもので
あることは明らかである。
(3)教皇以外は公会議を招集できない−−−
使徒15章で公会議を招集したのはペテロでなくすべての使徒と
長老たちであった。
このようにルターはカトリックの城壁を崩していきます。
ルターはキリスト教世界を改善すべき27の分野について
述べていきます。その幾つかを挙げると
10.教皇はシチリアなどの領土を放棄すべき:
それはキリストとパウロの掟に反している。(2Ti2:4)
11.教皇の足に接吻することを廃止すべき:
キリストが弟子たちの足を洗ったのでありその逆ではない。
パウロも「私たちは同じ人間」と言っているではないか(Ac14:15)
12.ローマへの巡礼の廃止:
当時「ローマに近づくほどクリスチャンは悪くなる」という
ことわざがあったという。
13.修道院をこれ以上建てないこと。司祭の妻帯禁止は聖書的ではない:
「悪霊の教えは結婚することを禁じる」とある(1Ti4:1-3)
16.命日、死者のためのミサの廃止:
それらはもっぱら金銭目当てに行われているから
18.すべての祭日を廃止しただ日曜日だけを存続させるべき:
祭日が悪用されて飲酒、賭博、怠惰などの罪で神を怒らせている
19、23.しゃく宥状やバター食用許可証を売りつけること:
断食や食物についての規定はふさわしくない
教皇は神のごとく振る舞う滅びの子である(2Th2:3,4)
20.奇跡が起きた場所を巡礼地とすること:
聖書は悪霊が奇跡を行う力を持っていると言っているではないか
巡礼地はお金儲けのために設けられているではないか
25.大学の改革:聖書やキリスト教信仰については教えられず
もっぱら異教のアリストテレスが幅をきかせている