渡米後(2002年4月)
○ 2002年4月2日(火)
本日も夜の10時からソフトボールの試合。前半先行されていたが途中から逆転、このまま逃げ切るか?と思われたが、最終回には絵に描いたようなさよなら負け。大変ほしい試合だった。次は勝てるのでは?という淡い期待も、これで4試合全敗なのでもう次へは進めず我々の今学期のソフトボールは終了。試合後、ソフトボールおつかれと言うことで皆でバーへ行き軽く飲んで今帰ってきたところ(25時)。屋外で飲んだが、この時期が一番良い季節かもしれない。
これからはソフトボールに代わり、卓球とテニスを始める予定(あとゴルフ)。ようやく自分の時間に余裕が出来てきた。そういう意味ではやはり大学院の1年目は忙しすぎた(みんな1年目は忙しいと言っているし)。
話は変わり、今度の月曜のグループミーティングでの発表。当初、全然データが無いので日本での研究結果を混ぜようかと邪道なこと(?)と考えていたが、最近ようやく発表に耐えうるデータが出始めた。研究をしていてこの時期が一番楽しい(あとでゴミデータと気づき、ガックリすることもあるが)。
○ 2002年4月4日(木)
本日は夜の7時半から仲間5人で卓球をした。まさか、アメリカ人やヨーロッパ人が卓球できるなんて想像してなかったから、左手で相手してあげないとかわいそうかな(?)と思っていたら、凄く上手かった(私より全然上手かった)。恐るべし。
来週は同じ施設内でスカッシュ(屋内テニス?)をする予定。その施設、私は始めて使用したのだが、中にはジムやアトランタオリンピックの時に使用されたプールもあり、いろいろ充実していている。しかも学生はタダなので今後も活用しないのはもったいない。
話は変わり、今日のTA。レポートを提出する予定だったKIDが実験に来ていなかったので、そのKIDの友人に、「彼女授業に出てた?」と聞いたら、「いつも一番前の席に座るから、後ろのほうは見ないので分からない」といわれた。
このKIDは良く出来る子なので、「さすが、授業を真面目に聞くのなら一番前が良いよね」と話をあわせたら、そのKID、「違うよ、教えている教授がかっこいいから、まじまじと見るために一番前に座るんだよ」だとさ。確かに、その教授は若いし、男の私から見てももてそうだ。
前々から、今回のTAのKIDSは女の子ばっかりだな〜と不思議に思っていたのだがそういうことか。あぁ、先学期、TAで授業をしていた時いつも前に座っていた女の子がいたけど・・・・ちがうな。
○ 2002年4月6日(土)
月曜日のラボ内プレゼンに向け実験データを集める日々。で、今日も15時から実験。でもその前に昼から10人くらいでソフトボール(試合ではなくただの遊び)をした。ぽかぽか陽気、外野の守備の時に暇だったので、綺麗な人工芝(アトランタオリンピックプールの横にあるグラウンド)の上でゴロッとした。暖かい人工芝が背中の形にフィットして、あまりの気持ちよさにそのまま昇天しそうだった。
金曜日、他の論文のプロトコルを真似てやれば簡単なはず(?)の実験をしたが、望んでいた結果と違ったので、「なんだゴミサンプルか、条件変えてもう一度試すか」と、実験条件をどう変えるか考えていた。が、どうもそのゴミサンプルが気になりよくよく見てみると、なんか凄いことがおきているのでは?という気がしてきた。
ひょっとして?とおもい誰かに見せようとしたが夜も遅かったので(金曜だし)誰にも見せず。この際、月曜のプレゼンで結果を見せようと思っている。自分では凄い?と思っているが(なんで?と聞かれるとこまるが・・・)、あっけなく皆に、「ゴミ、ゴミ」と、一蹴されそうな気もする(この辺は、何が凄くて、何がそうでないのか分かっておらず勉強不足は否めない)。月曜のプレゼンが楽しみになってきた。
○ 2002年4月8日(月)
昨日から夏時間。時計を1時間早めたわけだが、昨日は日曜日、起きたい時に起きて寝たい時に寝る生活だったから、実質今日からスタート。さすがに1時間でも早まると辛い。
で、ラボ内プレゼンでの私のサンプルに対する皆のリアクションの結果。良くも無く、悪くも無く。もう少し詳しく調べてみないと、金をつぎ込んで研究するかは決めかねるとはボスのお言葉。リアクションとしては、1(すごい!)か0(それは無い)を期待していたので、プレゼン終わって少しがっくり。まあ、可能性が0ではないので喜ぶべきなのか?
○ 2002年4月12日(金)
今のラボは化学センサーの研究がメインで、簡単な例だと、ガス報知器がガス漏れを検知するのも化学センサー(さすがにガス漏れセンサーは内のラボではやってませんが....)。我々の学科は化学科なので、ガスを吸着などで化学的に選択するかには精通している(つまり、ガスだけに応答して、他のアルコールなどには応答しないようにする)。しかし、化学だけではセンサーは作れず、その後に電気信号をつくる必要がある(例えば、ブザーを鳴らす回路とか)。
しかし、どうも電気回路が苦手(?)なようで、簡単な回路もわざわざ他に依頼して組んでもらっている。で、今日その回路を見てみたら、あまりにもシンプルなものだったので、「こんなものだったら、私が作る」といったらボスが大喜びしていた。私が、いったん会社に就職したのは電気などを学ぶためだったので、ちょっと嬉しかった。
あと、実験に使う装置を加工してもらうため、図面を書いてMachine Shop(工作機械を駆使していろんなものを加工してくれるところ)に依頼に行った時、「何で君は化学科の生徒なのに、図面の書き方を知っているんだ?」と感心された。これも会社でみっちり図面を描かされたのでそのおかげ。博士を取るのには遠回りしたけど、やはり実社会に出てスキルを身に付けてよかったと最近思う。
○ 2002年4月14日(日)
先日ボスにHPを作るように言われたので、「日本語のならあります(もちろんこのページのこと)」といったら、真面目なやつが欲しいと、あえなく却下。こんなページや、こんなページを作らなければいけないらしい(両氏とも同じ研究室所属)、写真どうしようかな?なんか面白いのあったかな?
○ 2002年4月15日(月)
とある研究室に入ると、パソコンのスピーカーから聴きなれた音楽が、「まわれ、まーわれ、メリーゴーランド♪」。なんと、日本の音楽。パソコンのディスプレイを見ている中国人の友人に、「なんで、日本の音楽聞いてるんだ?」と聞いたら、音楽ではなくドラマを見ていたのだと。聞くと、ロングバケーションらしい(しかも、第1話から最終回まで全部そろっている)。
「私は見たこと無いが、日本で大ブームになったよ」、と告げると、「俺も中国人の友人に見るように薦められたんだ」、ですと。何でもロングバケーションや、東京ラブストーリーは子供から大人までみんな知ってて有名らしい。あと、濱崎歩(彼はこう書いていた)も超有名だといっていた。
で、「あれだけブームになったかんだから俺も一回くらい見ようかな」、とディスプレイを覗いたら画質が悪く、どれがキムタクで、どれが松たかこかさっぱり分からん。一気に見る気を失う。しかし、しっかり中国語の字幕があるところは恐るべし中国。
映画ではハリウッドには到底かなわないけど、日本のドラマだったら世界規模のマーケットがぽっかり口をあけて待っている(?)。がんばれ日本のTV業界。(あと、韓国では踊る大走査線、ホワイトアウト、岩井俊二監督作が有名とか言ってたかな)。
○ 2002年4月16日(火)
研究の話。現在センサーの出力を計測機器を通してパソコンのディスプレイ上に表示しているのだが、実用の段階になったら(遠い先かもしれないが)、センサーで測定するたびに計測機器とパソコンをずりずりと持ち歩くのも大変なので、システム全体を小型化しなければならない。
で、計測機器とパソコンの代わりをする小さいものを探していたら、スタンプBASICというのを見つけてしまった。これは、パソコン上で作成したBASICプログラムでマイコンで動かせるもの。しかも、小さいLCDで簡単にセンサー出力を表示できるので便利そう。そうか、こういうのを使ってロボットとか出来るんだ。一つ勉強になった。
○ 2002年4月20日(土)
ちょっと前の話になるのだが、とある友人が「New Baby」ができたと言って喜んでいたので、「あれ、彼女妊娠してたのかな」と不思議に思い、よくよく話を聞いてみるとこれの開発をしていて発売が決まったらしい。
そう、コカコーラ発祥の地はここアトランタである。さっそく出来たてのほやほやをこっそり持ち出してきてくれて、みんなで試飲。日本人でバニラ味コークを飲んだのは私が初めてではないだろうか(?)。写真のとおり色は普通のものと変わらないので識別できないが、口に含んで炭酸のピリピリ感が終わると、じわじわっとバニラ味。しかし、「何故バニラ?」という疑問が残るが、アメリカ人がすきそうな味だ(はっきりとバニラとわかるから)。
残念ながら、現在はアメリカやカナダなどの地域でしか販売せず、日本で飲める日が来るかは不明。しかし、今回の発売に伴い、彼女は莫大な(?)ボーナスを貰うらしく、そのお金で「メルセデス」を買って大学に乗りつけると言っていた。さすがアメリカ、その辺は開発者の境遇は恵めれていて羨ましい。
○ 2002年4月23日(火)
明日は、「Remore Sensing」というクラスでのプレゼン(この授業のファイナル試験は月曜日に終わったので、このプレゼンと、プレゼンの内容をまとめたレポートを提出したらこの授業から開放される!)。現在0時、OHPは仕上げたが、どんな風に話をするかはまだ決めてない。とりあえず今はレポートのほうをがんばっている。
で、どんなことを発表するかというと、1997年に起きたインドネシアでの森林火災の際に人工衛星で取られたデータをもとに、煙の範囲を同定するための分析手法の研究紹介。しかし、人工衛星で見てもはっきり分かる煙なので、そうとう大規模な火災だったというのがいまさらながら実感できる。
そのなかで、「GMS-5」という人工衛星が出てくるのだが、よくよく調べてみると日本の衛星らしい。で、さらに調べると、なんと、「ひまわり5号」。これを知った時、「なんだ、ひまわりじゃん!」と嬉しかった(なんで、英語名は「Sunflower-5」じゃないんだろうか?)。
ネットを調べているうちにこんな絵(ひまわり5号)を発見。見た目がかっこいいので、明日のプレゼンのOHPに早速起用(しょぼいプレゼン内容を見た目でカバー)。
○ 2002年4月29日(月)
本日提出期限のレポート4本がようやく終わり、あとは金曜日にあるテストをクリアーすれば博士課程に必要な授業の単位はそろうと思う(成績がB以上が必要条件だが)。しかし、先学期に比べて、全然らくちんな期末試験期間だ(それでもテスト前はきついけど)。というのも、先学期はTAのために土日も補習授業してたし、その授業の準備や模擬試験をつくったりして全く自分の試験勉強をする暇が無かったもんな。
というわけで、明日から実質的に研究をバリバリして、早く軌道に乗せようと思う(いつも同じことを言っているような気がするが)。ここ最近、テストがあるのを言い訳にして実験を全然やってなかった(ここ1,2週間は実験に必要な買い物くらいしかしていない)。この間帰国した時、大学院のときにお世話になった先生から、「言葉の壁があるんだから、早く結果を見せてボスから信頼をしてもらうように努力しなさい」と言われた。早く結果を出さんと。
○ 2002年4月30日(火)
今日は、KIDSのファイナル(期末試験)。その後TA全7人で採点。会議室を借り切って、11時から18時まで缶詰状態。
採点自体は量が多くて大変だったが、先学期と比べて精神的に大分楽。それは今回のTAでは私自身が授業をしていないからだ。
前回は、他のTA担当のKIDSが正解で、自分のKIDS間違ってる時や、自分が授業中に教えたのに間違ったりしていた時、だいぶストレスを感じたものだ。そして最終的なクラス平均が、他のクラスより低かったりした時には、精神衛生上よろしくない。しかし、今回はそういったことが無い!
ということで、今学期のTA活動は無事終了。もう2度とTAをすることは無いだろう。でも、今日ボスの奥さんに、「今学期のISAOのTAは良かったから、次回も一緒にやりたい(次回って来学期ってことだよな?)」といわれたけど、これってお世辞で言ってるのか、本気でそう思っているのかちょっと気になる。本気だったらどうしよう?