渡米後(2002年10月)

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○ 2002年10月5日(土)

来週の木曜日にあるセミナーのためのOHP作り。発表時間は45分なので、OHPは24枚くらい欲しいところ(1枚あたらい二分くらい喋る)。現在18枚まで作ったので、あと5枚くらい。

実はこのセミナー、発表前に研究室内での練習が義務付けられていて、先週の月曜日にやる予定だったのだが、さすがに10日前に準備をするのは厳しく(言い訳をすると、実験がてこずっていて、そっちのほうばかりしていた)、今度の月曜日に延ばしてもらった。なので、月曜の朝までには発表練習をしておかないといけない。

ここんとこ授業もとってなく、のんびりした時間を過ごしていたので久々の緊張感。現在夜中の2時半。朝までにはOHPを仕上げたい。


○ 2002年10月6日(日)

現在、夜中の2時。ようやくOHPが仕上がった(表紙を入れて27枚)。予定よりもちょっと枚数が多くなってしまったけど、英語が不得意な私には、1枚あたりの喋る量が減るのでうれしいこと。

今回の発表は、きちんと原稿に起こして何を喋るかまとめてそれを暗記するくらい練習するつもり(10回くらい)。こんなのは修士論文の最終発表のとき以来(5年ぶり)。ストーリーは頭の中にあるので、その場で思いつきで喋っても言いのだが、今回は45分と長いので、途中で大事なことを言い忘れないようにするため。もちろん本番のときは原稿は持たず。

今日は昼間過ぎまで寝てたので、このまま朝までに原稿を書き上げ、発表練習をし、15時半からの研究室内ミーティングで発表練習するつもり。


○ 2002年10月7日(月)

結局、プレゼンの原稿が終了したのはグループミーティング開始30分前。といわけで練習もそこそこにラボ内プレゼン練習。まあ、本番はこれより悪くはならないだろう。

今日友人(アメリカ人)と話をしていて、「日本人の平均寿命は90歳くらいで・・・」と言いたかったんだけど、寿命(life expectancy)がわからず、自分なりに考えて「Life limitは90歳くらいだ」と言ったら、「なんだ、日本では90歳過ぎたら銃殺でもされるか?」と思いっきり笑われた。

そうだよな「limit」って、スピード制限(speed limit)とかに使うくらいだから、私が言ったことは、「90歳以上は法律上許されない=銃殺される」と言う意味になるんだろうな。あー情けない。

しかし、この程度の英語の私に45分もプレゼンをさせるなんて、アメリカってなんて寛容な国なんだ。


○ 2002年10月9日(水)

日付は正確には10日で、夜中の2時。明日の昼12時から行うセミナーの想定質問に対する答えを作成し、これから発表練習をして(1時間くらい)、OHP26枚を寮のカラープリンターで印刷(30分くらい)してベットに入ったら、なんか明日寝飛ばしそうで怖い。明日のセミナー発表が終わったら、夜は二週間ぶりにロッククライミングのジムに良く予定。


○ 2002年10月11日(金)

昨日は無事セミナー発表を終了。これで今年は試験とか特別なことは何も無し(週二回、他の生徒が発表するのを見るだけ)。なので、今年いっぱいは研究(とクライミング)に専念できる。はやく自分の研究成果だけで1時間くらいセミナーできる用になりたい。

ところで、発表が終わってから、普段は挨拶くらいしかしない友人(女性)から、以下のようなメールをもらった。

Isao,

You gave a wonderful presentation today. We could all take a lesson from you for clear and consise seminars. Congratulations on a super talk!!!

ラボの友人たちに見せたら、一同に「なんだ、デートの誘いじゃないのか?」といわれた。残念ながらそのようなメールはまだもらっていないが、うれしいものだ。

しかし、それよりももっと嬉しかったのは、私の発表中にうちのボスが寝ていたことだ。これは私の発表がつまらなくて寝てしまったのではない。なぜなら、自分の研究室の学生がはじめて人前で発表するのを見守るボスと言うのは、幼稚園にあがった息子が運動会でかけっこに出るのでビデオカメラを片手に見守るパパのようなもの、ドキドキハラハラして居眠りできるはずがない。

発表中私が変なこと(間違ったこと)言おうものなら、自分のことのように赤面してしまうだろう(もし私がボスだったら)。と言うことは、よほど私の発表がすばらしく(?)、安心して聞けたからウトウトしてしまったのだろう。

これほど名誉なことはない。現に、発表を見れなかった友人に「発表どうだった?」と聞かれ、「うちのボスを居眠りさせたぜ!」と答えたら、みんな「グレイト!なかなかできるものじゃないよ」と言ってくれる。これでプレゼンにかなり自信がついた(?)。


○ 2002年10月12日(土)

先日、アメリカ人の友人たちと話していたのだが「英語ってちょっとでも発音やアクセントの位置が違うとまったく通じないんだよね」と話していた。で、その時のとある一人が、学部生のときにとった物理のTAがアジア系留学生で、授業中に「オー、マガー オー、マガー」と連呼するので、その友人は何で「オー、マイガッ(オー、マイゴッド)」を連呼するのかさっぱりわから無かったらしい。

で、よくよく考えてみた彼女、ようやくギリシャ文字のオメガ(Ω)だと分かってすごく嬉しかったとのこと。と言うことで一同大爆笑。「オメガ」→「オマガ」→「オーマガー」→(オー、マイゴッド)。なるほど同じ留学生として気持ちはすごいわかる。私もTAをしていたときに変な発音をして生徒を「????」にさせていたんだろうな。


○ 2002年10月16日(水)

ちょうど1ヶ月前に、「実験装置を改造している」と書いたが、途中、セミナーのため数日休んだのを除いてはほとんど装置の”改造”だけで、実験データは無し。いつも「明日こそは!」と意気込んでいるのだが、装置の”改悪”の日々が続く。

と言うわけで、昨夜はクライミングに行かずに装置の”改善”をしようと計画していたんだが、友人(ドイツ人)の一緒に行こうと言う誘惑に負けて行ってしまった(19時半)。

で、昨日行けなかった友人(アメリカ人)に、「(昨日のジムの)支払い(paying)はどうした?(当日券を買ったのか、それとも一ヶ月フリーパスを買ったのか?)」と聞かれたのだが、てっきり私は、「(昨日のクライミング終わっての)筋肉痛(pain)はどうだ?」と聞かれたと勘違いして、「痛みはそんなにないよ」と答えて、またまた友人を沈黙させてしまった。


○ 2002年10月21日(月)

うちの学科では毎年、その年の研究で最も成果があった博士課程の学生が5人選ばれ、その5人がみんなの前でプレゼンをし、一番良かった人には1500ドル、二番は1000ドル、3位・・・と賞金が出る。この5人にエントリーされるのは、もうすぐ卒業を控えた成果の沢山ある院生(要は博士課程4、5年生)で、うちのポスドク(去年の秋終了と同時に博士課程を終えた)も去年の卒業前にエントリーされて発表をし、3位で賞金をもらった。

まあ、データが無い私にはあまり関係の無い賞なのだが、実は他に、去年1年のTAで良かった人が表彰され、賞金(100ドル)と盾がもらえる。そして、幸運にもそのうちの一人(全6人)に選ばれた。去年あれだけ苦労したから結構嬉しい。盾は、机の上に飾ってて、お金はすべてクライミングに消えるだろう(ジム10回分)。

で、不在だったボスからおめでとうのメールが着たので、「今度は研究のほうで表彰されるようがんばります」と返信し、”頼もしい学生”を演出しておいた(でも、こちらは結構狙っている)。

前回の日記で書いた、ここ1ヶ月の実験装置の改善だが、今日ようやく出口が見えてきた。明日になればはっきりとするが、今回はかなり上手く行きそう(ガスのスイッチングによるガス圧変化の影響を数Hz台にする)。これを超えれば、データが何も無かった生活からようやく抜けられそうな気がする。



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