渡米後(2003年7月)

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○ 2003年7月9日(水)

イタリア滞在6/8〜6/12。学会はピサからバスで2時間くらいのBargaと言うところにあるIl Cioccoというホテルで行われた。リンク先の写真を見ていただければ一目瞭然だが、このホテルは小高い山の上にあり、テラスからの眺めは最高で、空気も汚いと感じたことはなかった。

 

出てくる食事も3食とも上出来で(トスカーナ地方料理、特にスープが美味しかった)、特にローカルと思われる赤ワインがうまかった。実はアメリカに着てから丸2年、アルコール類はほとんど口にしていなかったし、今までの人生で赤ワインを飲んで美味いと感じたことは皆無に等しかった。

なのでイタリアでもアルコールを飲むことは考えていなかったのだが、昼食で出てきたワイン、「赤ワインか、不味いんだろうな。まあ、ただなのだからちょっとくらい」と試したら、これがなんとも言えぬ美味さ。

毎日、ランチからこのワインが出されるのだが、みんな美味い美味いと言ってガバガバ飲んでいた(ちなみに学会は1日のうち午前と夜だけ、なので午後は丸々自由)。しかもこの学会では私はポスター発表のみ。なので、まったく気にせずワインを堪能。食事、ワインとも文句無し。こんな学会だったら毎回参加したい。

次は学会の話。この学会はちょっと変わってて、内容については一切口外できないことになっていて、もちろんここでも書くことは出来ない(つまりオフレコ)。

なので、リンク先のHPから推測できる内容だけ触れると、この学会は爆発物の検知を主題とした学会で、最近のアメリカでのテロの影響もあり、非常に重要なトピックである。ちなみに私の研究は毒物検出用のセンサー開発なのでこの学会の本流ではないが一応同分野。

参加者はテロが先にあったアメリカからはもちろん、昔から爆破テロに悩まされているイスラエルやイギリスも多かった。で、とあるイスラエル人に、「日本の警察からは人はこないのか?」と聞かれたが、私以外に日本人は一人もいなかった。

この学会に参加していないからテロ対策に疎いとは言わないが、アメリカをはじめこれだけの国が莫大な予算をつぎ込んで取り組んでいる姿を目の当たりにすると、「日本は大丈夫なのかな?」とちょっと思ってしまう。


○ 2003年7月17日(木)

前回の日記でも書いたように、学会は午前と夜だけなので昼間は自由行動。なので、ボスがレンタルした車で1時間くらいのLuccaに行ってきた。

ここは古い小さな町(?)で、町の中央が円形状の広場になっているのが印象だった(もちろん道は狭いので、車ではなく徒歩)。2時間くらいで見て歩ける大きさで、教会なども複数あり、派手ではないが十分訪れる価値はあると思う。

左上の写真はLuccaの中心部分の広場で、右奥から左へ円周の4分の1くらいが写っているのだが、感じていただけるだろうか。写真では上手く撮影出来なかったけど、この広場は円形になっていて、なんとなくヨーロッパを感じさせる雰囲気がした。

左下の写真は道。どこもこんな広さ。そしてこの狭さでも地元の人(?)は車で通るからすごい。もちろんフィアットなどの小型車がほとんど(日本車はアメリカに比べて非常に少なく感じた)。

上の2枚はとある教会の内部。中央(写真左)の両脇に、竹とユリ(?)で出来た置物があり、日本の正月に飾ってあっても不思議ではなさそうだったので、思わず写真を撮った。

上の2枚は、小高い教会のような建物の上から撮ったもの。町の中心の円形の様子が撮れることを期待したのだが無理だった。

今年のイタリア(ヨーロッパ)は異常に暑いらしく、今回はアトランタよりも暑かった。建築のことは良くわからないが、「Luccaは昔の人の知恵が生かされて設計されているんだろうな」と感じた。というのは、あの小さな道を風が通り抜けるように設計されていて、歩いていても常に吹き抜ける風を感じた。

それでも暑かたけど、ただ、東京の繁華街にある、風と言えばクーラーの室外機からの熱風を考えると、これで暑いといたら罰があたる。


○ 2003年7月19日(土)

学会終了後、6/13-6/15はフローレンス(フィレンツェ)。ただ、16日のアトランタへのフライト(Gatwick空港、イギリス経由)は朝8時(ピサ空港)だったので、15日の昼にはピサに戻って一泊した。

フローレンスへ行くには、ピサ中央駅から電車で1時間前後(正確な時間はもう忘れてしまった)。先の日記にも書いたが、6月だと言うのにすでに暑く、電車やバスは窓全開の冷房無し(本当は冷房完備だけど、6月だからまだ冷房入れてないだけかな?)。

アメリカや日本での冷房ギンギンに慣れてしまったが、この冷房無しがちょっと懐かしく感じた。私が子供のころは冷房車なんかなかったし。

左上は、ピサ中央駅でのホームから(電車が少し総武線快速に似ていて懐かしかった)。この駅、ピサ空港駅から5分くらい。私は空港から中央駅までバスを使ったけど、もしフローレンスや、フローレンス経由でミラノやローマなどに行くなら直接電車に乗ってしまうと便利。

駅は空港を出て左手側にありすぐわかる。切符を買うところを迷うかもしれないが(誰も駅員らしい人を見かけなかったので)、空港内のインフォメーションセンターで買えるかも知れない(未確認)。と言うのは、バスのチケットがインフォメーションセンターで買えたため。あと余談だけど、バスの切符はタバッチ(スペルを忘れた)という、日本でいうキオスクみたいなところで買える。

右上の写真はフローレンスへ向かうときの車内で、下の写真2枚ははフローレンス駅で。フローレンスの駅は大きく、発車する電車の電光掲示板もありちょっとした空港のようだった。

左上の写真中央に見えるのが電光掲示板で、右の写真が切符売り場。窓口の前には長い行列が。その行列の中に、結構多くのアメリカ人学生を見かけた。アメリカの学校が夏休みだから?

ホームに行く途中、改札口みたいなところがなく、「なんだタダ乗り出来るじゃん!」と思ったけど、しっかり車掌が車内を巡回してきた。そして、切符を見せたときにいわれたのだが、乗る前に駅のホームにある機械に切符を通さなければ罰金(4ユーロだったかな)を取られるそう。あとで切符の裏を見たら書いてあった。今回は旅行者と言うことで(?)許してくれた。


○ 2003年7月20日(日)

フローレンスでは主に美術館や教会をまわったのだけれど、ほとんど写真不可のところなので、見所は沢山あり紹介したいのだけれど写真が少ない。まずは街並みから。

左上の写真はオープンカフェ形式のレストラン。ピサ、フローレンスを旅して感じたことは、ほぼすべてのレストランやカフェはこんな感じ。で、私の知る限りビルの2階や3階にレストランを見つけることはなかった。

食事をするときは中でするか外でするか選べる。外はとても熱く、かといって店の中が冷房が効いているかというとそうでもない。なのでどちらを選んでも暑さ的には変わらないのだが、前にも書いたようにバイクが多いせいか、空気が汚く私は外で食べるという気には成らなかった。

で、このことをフランス人(パリ出身)の友人に話すと、「パリでは外で食べる方が高くつくから、おまえはラッキーだな」と言われてしまった。私も空気がきれいなら外で食べたいのだが。

右上の写真は町で見かけた3輪バイク。これは大聖堂(Duomo)で待ってるときに写したもの。

左下の写真(これも大聖堂前で待っているときに写したもの)では、右の方に自転車が止めてあるが、バイクと同様に自転車の数も多かった。

右下の写真は、街中で見かけたバス。この写真だとわかり辛いが、このバスは車長(バスの長さ)が、私が毎日アメリカで乗っているバスの半分くらいの長さ。何でも”でかけりゃ良い”(車は特に)という精神をいまだに美徳とするアメリカに住んでいると、とても新鮮である。

右の写真は、ヴェッキオ橋と言うところで、端の上に長屋のように家が建っているのがわかるだろうか?この長屋はすべて貴金属店(金製品)が並んでいて、貴金属好きの女性だったらこの橋を渡るだけで1〜2時間かかるのではないだろうか?(私は素通りで5分だったが)。


○ 2003年7月24日(木)

フローレンス(6/13-6/15)。Galleria dell'Accademia(美術館)であの有名なミケランジェロのダビデ像をみた。実は、シニョリーア広場(Piazza della Signoria)と言うところにレプリカのダビデ像がある(写真左上)。

最初レプリカを見て、「これが有名なダビデ像か!外に展示して雨ざらしなんて、さすが芸術都市フローレンス。ルネッサンス文化の中心都市だけあって、至る所に芸術品が展示されているわけですな」と一人感心していた。

だが、あとで知り合いにレプリカだと聞いて、翌日にGalleria dell'Accademiaへ足を運んで本物を見た(実は、入るのに行列が出来ていて、レプリカ見たから本物見なくてもいいかなと思ったのだが)。

上の写真4枚が、その広場周辺。右下のようにいろいろな像が展示されているが、左上のダビデ像はレプリカで、他のも多分レプリカだと思うけど有名なのかは知らない。

次は大聖堂(Duomo)。ここでは建物の頂上まで自力で行くのだが、ひたすら階段を登る(約30分)。階段は急で狭く、みんなが楽しめるものではないが、頂上から眺めたフローレンスの町は綺麗だった。

左上は大聖堂の外観。ドーム上の頂上のとんがった所まで登った。右上の写真は、途中の階段の様子で、かなり急。右下は登る途中に所々ある窓。

上の写真4枚は、大聖堂頂上からの眺め。屋根の色が茶色で統一されていて綺麗だった。

写真が無いけれども、他には、Santa Maria Novella(教会)。今まで見た教会の中で、一番良かったし、フローレンスの中でもっとも好きな場所。Uffizi(美術館)では、ボッティチェリの春を。写真でも見たことがあるので感動した。

以上でイタリア旅行記はおしまい。



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