日々の生活の疑問に今鋭いメスを入れる

先輩の置き土産
僕は大阪府立大学の寮に住んでます。この寮ってのが結構砕けたところで、先輩後輩の仲のよさって言ったらちょっと他では見られないくらいなんです.其の中でも特に左右同じ階半分の人はもう家族といってもおかしくないくらいなんです.今日はその中での、とある先輩が残していった世にも恐ろしい置き土産に苦しむ人達の物語をしたいと思います.
その先輩と僕とは歳にして4つ違いなんですけど(普通4つ違いだと友達にはならない)とても面白い先輩で入学してすぐに(部屋がとなりのとなりということもあって)仲良くなりました。この人の麻雀の強さに魅かれて(惹かれて)いつかこいつを倒してやろうと心に誓いながら、毎月上納金を納めてしまう自分が好きでした。おごってもらって、自分でお金を払いながらこの人に”ご馳走様でしたE本さん”といってる自分も好きでした.そんな彼にいつも遊んでもらって飼い犬のようにはしゃいでいる僕だった。しかしそんな幸せも長くは続かなかったのです。(後編に続く)

その先輩は、世間でも羨ましがられる会社に就職した。
”ゴールデンウィークには遊びに来るよ”
そんなこんなで五月の連休は,E本さんと麻雀でもやるか、と思いながらその日を迎えたのだった。

当日I飼さんとs家さんが遊びに来てました。いっしょに来てるはずのE本さんの姿はなく
”あれ?E本さんはどうしたんですか?”
その質問に答えるI飼さんの声のトーンは1オクターブくらい低く、
”E本結核で入院してるらしいで”
正直この言葉を聞いて笑いました。
はっはっは、なんて幸が薄いやつなんだ。
そりゃそうだよ。あんだけ遊んでて、あんなに学校も行かないで、あんな会社に入っちゃって、なんかツキのバランスが崩れてると思ったらこんなところでバランスとりやがってたのか?
そんな笑いを浮かべてる僕にその5秒後、背筋も凍る一言が浴びせられた。
”感染者の調査のために保健所がくるらしいぞ”












えっ?











なに?















結核って伝染病?

7月も後半に差し掛かっていた。
僕はおびえていた、何しろ結核検査でほとんど全てのE本関係者が陽性だったのだ。
3階に至ってはほぼ全滅、4階も絶望的な情況。
2−2の竹田なんかは仲村さんと一緒の部屋なだけでうつされていた。
そんな中僕は1人遅れて結核検査を受けるために堺東までいった。
あの体調悪そうなE本さんと結構長い時間を過ごした僕は諦めていた。
結果は言わずもがな×
これから約半年の間薬漬けの生活が待ってる。
そう考えると9月後半から半年海外に行こうと思ってる僕の前途にも不安がよぎる。なんか自分の意思とは裏腹にセコンドからタオルを投げ込まれた気分だ。
そんな気分の中事件は起こったのだった.
べつに”お酒を飲んでは行けない”とか言われたわけではなかった。ただ酒を飲むと悪酔いするとうわさは聞いていた。
そんな状況の中で僕は合コンという戦場に向ったのだった.




被害の増大
”4階Bブロックの方どなたでも結構ですので白電話1番をおとりください”
・・・・・
”4階Bブロックの方どなたでも結構ですので白電話1番をおとりください”
誰もいないのか・・・
しょうがねぇ俺がとってやるよ。
僕はしぶしぶ白電話へ向かった。
その放送こそが、これから始まる悲劇の男の物語のプロローグだとも知らずに・・・




”もしもし?”
”あっ脇?K崎です”
”おひさしぶりです。元気してました?”
”いや・・・今病院なんだ”
”えっ・・・どうしたんですか?”
”結核検診でさ・・・陽性で発病したらしいんだ”
”・・・・・・・・”
”他に発病した人いる?”
”・・・いません”
”そうか・・・俺だけか・・・”
K崎仁   結核発病
【残り18人】
4-B
被害の増大2
ある寮での1コマ

”最近N野みないなぁ”

”えっ?知らないんですか?”

”どうかしたん?”

”N野・・・入院しましたよ”

”ま・・・、まさか結核?”

”ビンゴ!!!”

結核発病者3人目!!!
しかも俺の隣の隣!!!
近づいてる・・・
近づいてるよ!

2回生N野結核発病【のこり17人】




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