vol.3 受験地獄3 2003年3月13日 産経新聞より |
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受験地獄3良い環境整えてやることが親の務め
「受験」は大学、高校の入試を示す言葉でした。しかし、今では状況が変わっています。 六年生の中・高一貫教育を実施している名門私立校では、中学校や高校の段階で、受験生が殺到しているのが現実です。最近では、さらに受験年齢が下がって「お受験」と呼ばれる幼稚園受験が関心事になっています。 なぜ親たちは厳しい競争を知りつつも、子供を名門校に向かわせるのでしょうか。 そこには親の虚栄心もあれば、エスカレーター式の学校で、子供に一回分の受験負担を軽くしてやりたい、と願う親心も働いているに違いありません。いえることは、動機は別として、名門校に向かわせる親たちの選択は、決して間違ってはいないということです。 教育ジャーナリストの中には、全く逆のことを言う人もいますが、孟母三遷(孟子の母は、孟子を良い学校に入れたい、と住居を二回変えた)の例えがあるように、親の務めとは、子供のために良い環境を整えてやること。つまり、子供によい受験校を選択してあげることだと思います。 子供は一般的に、高校一年の終わりぐらいから、親の言うことを聞かなくなるものです。自我意識を持つ年代になるからです。逆の書い方をすれば、それまでは、親の意見や励ましに従いますので、特に受験では「高校受験までは放任せず、親も積極的に干渉すべきだ」というのが私の考えです。 もっと極論すると、受験の低年齢化が進む中で、幼児期のしつけ、教育が重要になってきます。三歳までに「わがままは通らない」という厳しいしつけ教育を受けた子供は、概して素直です。親や先生の言うことを素直に聞いて、真面目に勉強するので、私の知る限りでは、名門校にすんなり合格しています。 ですから、幼児期に「しつけ」のタイミングを外し、わがままに育った子供を「勉強しなさい」と、口を酸っぱくして言っても、聞く耳を持たないはずです。親が名門私立を目指させても結果は、受験を放棄するか失敗している場合が多いはずです。このようなケースが、周囲から見ていても痛々しく感じられます。 義務教育の段階では、このような状態を察したときは無理に受験を強いらず、本人が「ぜひ受験をしたい」と思う、高校や大学受験の時まで待つべきです。
みすず学苑 半田晴久 |
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今回も私Kが感想を書かせて頂きます。宮本君に感謝m(_ _)m 感想国立の小学校には編入学試験というものがあります。私はその受験を小学校5年生のころに受験し、合格して6年生から転入しました。県下でも国立の付属小学校は優秀と評判で、両親も合格を聞いて大喜びしてくれました。 ただ、受験した当の本人はものすごく不満でした。だってそうでしょう。1学年2クラスしかない田舎の小学校で、5年間も一緒にくらしてきた友達と、「あと1年」というところで離れ離れになって、新しい環境に飛び込めというんですから。「いやだー!友達と別れたくないー!」といって、毎日タタミの上を転がりながら泣き叫んだ記憶があります。でも、転校して出会った環境は、確実に私の中に大変革をもたらしました。あの転校がなければ今の自分はいなかったでしょうし、もしかしたら大学も適当に選択して終わらせていたかもしれません。後日母から聞きました。転校に際して私がどうしても反抗するので、学校の先生に相談したそうです。そのとき先生はこうおっしゃいました。「○○さんは、今いる環境に甘んじていると、可能性の芽をつぶしてしまうんじゃないかと思います。私は本人の意見を尊重するよりも、ここは心を鬼にして転校させるべきだと思います。それが本人のためだと思うんです」。この言葉がすべてを決めました。今では、この先生と、母に大変感謝しています。半田学苑長の記事は、私の体験上、本当に納得のいくものでした。受験は人生を変えるきっかけとなります。「よい環境を整えてやることが親の務め」とはよくいったものです。みすず学苑の卒業生として、学苑長の教育論を読ませていただき、ちょっと自慢に思うこの頃です。
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